夏場のオーバーヒート対策(ビッグラジエターへの道)(2003.05.29)
暑くなるとNSくんの持病である熱に対する対策を必要に感じている
方々も多いのでは無いですか???
ここでは、純正のラジエターをサイズの大きな物に取り替えて
夏場の水温の安定化を図ることを目的として改造を進めました。
まだ、完璧の域には達していませんが今後もより効率の良い
方法やラジエターを模索して行くつもりです。

実際に他機種(NSR250R'90)のラジエターを取り付けられた車体を見せて頂いた
事が有るのですが、'90の物はカウルを加工する必要が有る様です。
なお、ここで紹介している方法では、ラジエターファンを取り外すことや
カウルは加工しない事を前提として考えてあります。
<ご注意>
同じ様に改造し、トラブルが有っても当方は一切責任は有りません。
ご自分の力量内での改造をお楽しみ下さい。(^ー^)
<取り付けたラジエター>
上がNSR250R'88のラジエター
下がNS400Rのラジエターです。

大まかなサイズ
NSR250R88(360x250)
NS400R(330x240)
重量
NSRがアルミで(1.28Kg)
NS400Rは真鍮で(1.9Kg)
容量
NSRが(約700CC)
NS400Rが(約600CC)
<主に加工した部分>
上側がNSR250Rの物で下側が
CBR250Rのラジエターです。

CBR250Rのラジエター上部取り付け部は
NS400Rの物と同寸でアルミでしたので
これを切り取りNSR250Rのラジエターに
溶接して取り付けました。
切り取ったCBR250Rのステーと
NSR250Rのラジエターです。
これから溶接です。
溶接しました。(^o^)
もちろん中央に来るように
出来るだけ努力します。
NSR250Rのラジエターの下側パイプの
取り出しがサブフレームに当たるので
切り取り
下向きに溶接しなおします。
ラジエターサイドの下側に穴を開けて
ここでも、CBR250Rのラジエターから
切り取ったジョイント部を溶接します。

切り取ったNSR250Rのパイプでも
良かったのですが、
CBRの物の方が全長が長く
溶接しやすい為こちらを選びました。
もちろん元の穴もアルミの板から切り出して
溶接で穴埋めします。
これでラジエターは完成です。
と、思ったのもつかの間
いざ取り付けてみると
プラグに当たってしまい
結局ハンマーで叩いてプラグと
プラグキャップの逃げを
作りました。

カウルから覗くとカッコ悪いです。
今後の課題です。
<その他の部分>今回の目玉!
今回の改造に踏ん切りが付いたパーツです。
(写真右)
NS400Rのラジエターの取り出しは3気筒と言う事も有り、また、設計された年代の影響も有ってか、非常に特殊で、ラジエターのサイズアップを阻む大きな要因でした。しかし、常々サイズアップを目論んでいたある日、オークションに出ていたパーツに目が止まりました。写真の部品ですが、NSのラジエター取り付け部(左側)と非常によく似たパーツですね。それはNSとほぼ同年代に誕生していたVF750F(d)の物でした。これで、一気に加工への意欲が沸きました。(^^ゞちなみに新品が出るかどうか分かりませんが、部番は(19315-MB2-000サーモスタットカバー)Oリングもサイズが違いますので(91307-MB0-003)です。
<取り付け>
純正の取り付けですね。

ラジエターホースの途中に付いている物は
水温計のセンサーです。
VFのサーモスタットカバーに交換しました。
この時、NSの物とはネジの取り付けピッチが
ほんの少し合いませんので、棒ヤスリで穴を
拡大して取り付ける必要が有ります。
また、純正水温計のセンサー部分の頭が
エアクリーナーに干渉しますので、
切り取ってしまいました。
フレーム左側のラジエターホースの取り回しです。

写真ではラジエターのサブタンクが写っていますが
現在はスペースの関係で外してしまいました。
ラジエターサブタンクはデイトナのサビ取りが
入っていた容器を使いました。
今後は純正チックに仕上げる為にも
NS250Rの物を試したいです。
(取り付け位置がココなんです。)
当然ファンは外してあります。(^^ゞ
右側のラジエターホースはCBR250RRの物を
使用して取り付けてあります。
(問題点)
ラジエターの下側の取り付けが現在タイラップ
バンドなので、恒久的ではないのです・・・。
<完成>

外側からはいじってあるのが全く分かりませんが
前からのぞき込むと違いが分かります。

<改造後のインプレ>
今回の改造も狙い通りの効果が得られ、大満足です。とにかく水温が安定します。5月のデータですが、ノーマルのラジエターだと普通に車の流れに乗って走ると、水温は70度から80度辺りまで上がります。換装後は65度辺りで安定しています。まあ、すり抜け無しの渋滞では、水温はぐんぐん上昇しますが・・・。(^_^;
<現在の問題点>
1.ラジエター下側の取り付けがタイラップバンドで有ること。
2.アンダーカウルにラジエター下の角が干渉してしまうこと。
3.下側のアンダーホースが3番シリンダーに干渉してしまうこと。
4.ラジエターの下側がプラグキャップに干渉していること。
<今後の課題>
現在はまだ仮付け状態で問題点も沢山あります。今後も他車種の色んなサイズのラジエターを取り付けてみて問題点を解決して行きたいと思います。取り付けられるラジエターサイズなら、CBR250RRなど排気量は小さくても試してみたいですね。
重要  <これから改造を考えていらっしゃる方へ>   重要
NS400Rは近年のバイクに比べラジエターの位置が低い様に感じます。また、カウル等の干渉物が多くて、制約が沢山あります。今回取り付けた、NSR250R88のラジエターも下側の両サイドが、アンダーカウルに軽く干渉しています。カウルの取り付けにも多少、力がいります。その事から考えても、ばっちりオススメ出来るラジエターでは有りません。しかし、ホースの取り出しをVFの物に交換する方法はホントに薦めできます。今後、他の機種のラジエターを試して行きたいと考えておりますが、「良いラジエターが有るよ」と言うデータをお持ちの方がいらっしゃいましたらぜひ、アドバイス下さい。ヨロシクお願います。
なお、この改造で分からない事など有りましたら、どうぞ遠慮無くご連絡下さい。
私の分かる範囲内ですが、経験談など、アドバイスさせて頂けると思います。


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