「ストックのブレーキ」


 NS400Rのブレーキは「効かない。」等と、あまり評判が良くないようですが、本当にそうでしょうか?片押しキャリパーの限界なのか、180km/hを越えてからのブレーキングともなると、握ってから効き始めまでにタイムラグが出てしまうのは仕方がないのかもしれませんが、少なくとも180km/hまでならば、十分以上の効きや、タッチを見せる良いブレーキだと思います。是非、マスターシリンダーやキャリパーのオーバーホールをしてみましょう。
 「ゴミ等の詰まりは無いか、シール類は劣化していないか。」「マスターピストンやキャリパーピストンはキズや汚れ等が無く、スムーズに動くか。」丁寧にチェックしながら組み直してみましょう。それから片押しピンスライドキャリパーで忘れてはならないのが、スライドピンですね。汚れ易く、錆び易く、また目立たない部分ですが、ここがスムーズに動かないとブレーキの引きずりの原因になったり、効きも悪くなったりするなかなか重要な部分です。

 NS400Rと言えば、作られて10年以上の立つバイクなのですから、贅沢を言えばインナーパーツ等は可能な限り新品パーツを使ってみたいものです。そして丁寧に組み上げ、きっちりエア抜きをし、好みのパッドを選べば、ストックの状態でもかなり良いブレーキで有ることが分かるはずです。
 さらにレバーを現行のホンダ車に使われているアジャスター付きのものに付け換えると、単にアジャスター付きになるだけでなく、レバー比の違いによりタッチが良くなってしまうのですから、これはおすすめです。

(マスター追記:ブレーキのオーバーホールをされるのでしたら、ぜひブレンボのブレーキオイルをオススメしたいです。タッチが格段に良くなります。)