「VFR750R(RC30)用Fマスターシリンダー」


 NSに限らずカスタムの定番となっているRC30用Fマスターシリンダーですが、NS250系やNS400Rのものと中身は全く同じと言ったら意外でしょうか?
 どちらも同じニッシンの5/8インチなのですが、RC30用のものは、リザーブカップが縦に細長いため、フルードを注ぎ足しながらのエア抜き作業がやり易いことや、多分わずかに軽いだろう、等のメリットもなかなかのものです。また、実際に付けてみるとタッチが良くなりますが、これはレバー形状の違いによるものであり、レバー交換のみで同じ効果が得られます。
 それにしても不思議なのはNS400RにこのRC30用Fマスターシリンダーを取り付けた時の収まりの良さ。別体となったリザーブカップがどこかしら干渉するのでは?と心配になるのですが、ハンドルを切ってみても実にうまくカウルステー等を避けて動くという、NS純正としか思えないほど、まとまりの良さです。ただ、特にステンレスメッシュホースに変更する人が注意した方がよいのは、ホースを取り付ける部分が少し移動することと、さらに向きが90度変わることです。
 ブレーキホースというのは結構固く、少し無理にひねるだけでもかなり力がかかるものですから、これからブレーキホースを作るのならば、Fマスターシリンダーはどれを使うのか決めて、それに合わせて取り回しを考えた方が良いようです。

 また、MVXは径が12.7mmなので、RC30用のようなリザーブカップ別体とする場合は、同じ12.7mm径のCBR400RR用が良いと思いますがカウル内のパネルをカットする等の加工が必要になりそうです。