新年あけましておめでとうございます。長引く景気低迷と暗いニュースばかりが続く時代ですが、皆様には希望を持って新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。旧年中に賜りました、ご指導、ご鞭撻に心から感謝を申し上げます。今年も市民の目線で、「市民一人ひとりが主人公」をもっとうに、活動してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、財政危機は国や県など、対岸の火事ではありません。長野市の平成15年度の財政もかつてない危機的状況に陥る危険性があります。景気低迷による法人市民税の落ち込み、地方交付税・固定資産税の見直しなどで最大30億円の歳入減となることが予測されています。加えて市債の償還がピークとなることにより、かつてない厳しい財政運営が迫られそうです。
12月定例市議会の議案説明において、また各地区での「元気な街づくり市民会議」において鷲沢市長自らが、グラフなどを使って財政の逼迫した状況を説明されています。お聞きになって「それほどまでに、大変なのか」と再認識された皆さんも多かったのではないでしょうか。
行政にお願いすれば、なんとかなる時代ではありません。市民も応分の負担を負い、痛みを分かつ時代へと大きく様変わりしています。他方、市民としての義務を果たす中で、公平性、平等性の観点からも下水道や道路整備など生活基盤整備については毅然として主張することも必要です。
中心市街地の活性化は旧ダイエービルの市による取得、SBCの旧そごう跡地への社屋移転、銀座A1地区再開発計画の進展など大きく動き始めました。しかし、中心市街地の3小学校の統合問題、市立皐月高校の新築問題をはじめ、景気・雇用対策など多くの困難な問題も山積しています。
「行政改革大綱」と「第三次長野市総合計画後期基本計画」の前倒しでの見直しにより、「お墨付き」をいただいたとばかりに突き進む鷲沢市政に対し、議論とチェックが必要です。「14年は議論の年、15年は実行の年」と市長は公言されています。しかし、常に議論とチェックは必要と考えます。聞く耳もたずでは、市長の公約である「市民とのパートナーシップによる行政」とは言えません。各界、各層の皆さんのご助言をいただきながら微力ではありますが、全力で市政発展のため奮闘する決意でございますので、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますようにお願い申し上げます。
また、今年4月には県議会議員選挙、9月には市議会議員選挙があります。加えて衆議院の解散による総選挙の可能性もあります。財政問題、市町村合併問題、教育問題など困難な諸課題に取り組むためには、政策形成能力を含め、議員の資質が問われます。私・池田清も一層の研鑽に励みたいと存じます。
終わりに、2003年がすばらしい年になりますように、皆様方の、ご多幸とご健勝を祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。