「長野市防犯街づくり推進条例」は本当に必要?
長野地区憲法擁護連合から提出された「長野市防犯まちづくり推進条例(案)」の慎重審議を求める請願については紹介議員として委員会審議を傍聴し、審議を見守りました。 「防犯意識の高揚と自主的な防犯活動の推進を図り、もって犯罪のないまちづくりの実現に寄与すること」目的とした理念条例として策定委員会から答申されました。「警察との密接な連携を図」との規定は「自主的な防犯活動が強制にならないように」「なるべくソフトな表現となるように」などの意見により若干軌道修正されました。
しかし、条例に実効性があるのか、また憲法に定める思想・信条の自由を侵すことになりかねない危険性があることからもっと時間をかけより広く市民の理解を得る必要があるとの立場からこの請願の採択すべきと考え本会議でも、条例案に反対しました。条例は賛成多数で可決成立しましが、策定委員会の委員長自ら「この条例は運用に課題を残す」と発言されたように今後設置される「防犯推進協議会」がどのように運営されていくかを注視していくことが重要であると思います。