久しぶりの教育委員会傍聴
毎月第一水曜日の午後に開催される会議がある。教育委員会である。教育委員は5人いる。互選により、教育委員長と教育長が選任される。教育委員会を代表するのは教育委員長であるが、教育行政を統括するのは教育長である。現教育長は就任して7年9か月。12月22日が2期目の任期満了となる。就任に当って私は疑問を持った。従前の教育長は校長の経歴をもつ教員である。市長が任命しようとしたT氏は市の幹部職員。教育委員会での勤務経験が全くない。そして当時の教育長を教育委員長にスライドさせるという変則人事。
市長は教育委員会不要論をよく口にする。力のある行政幹部職員を教育長に当てることで自らの意思をよりストレートに教育行政に反映させたかったのだろう。公民館を住民自治協議会を指定管理者として市教育委員会から切り離そうとも考えている。
久しぶりに教育委員会を傍聴した。傍聴者はほとんどいない。ましてや議員の傍聴者は皆無に等しい。昨年は何度も傍聴したが、今年は総選挙もあり傍聴する機会を逸していた。冒頭に委員長からの挨拶がある。以前よく傍聴した頃、前のK委員長の挨拶はなかなか興味深いものであった。イソップ物語の「行列のできるレストラン」や宮澤賢治の童話を題材に短いが示唆に富んだ、蘊蓄のある挨拶が印象深かった。現在のK委員長の挨拶は無難なものだった。委員長の挨拶の後は次第通りに順調に進む。女性委員も2名いる。他に経済界から1名の男性。しかし、意見は余りでない。白熱の議論など期待できない雰囲気だ。各課からの説明にもっと質問があってもいいと思うのだが。
来月も都合を付けてなんとか傍聴したいもの。職員からは余り歓迎されていないようだが。