市民会館建て替え、いよいよ最終局面!でも、市民説明会は開かれない?
全5会派がレッドカードを突きつけた10月20日開催された特別委員会をうけ、当局は11月4日、現在地に市役所第一庁舎との併設案(ともに独立棟)A案と、併設だが低層階の一部を合築するB案の2つの配置案を議会各派に示した。基本的な考え方とポイントは次のとおりだ。1 市民会館は、基本構想の理念に沿って文化芸術振興が図れる施設とする。ポイント⇒ メイン・サブホール、練習室、ロビー等のスペースが確保でき、拠点としてふさわしい機能が施設に収まるか。 2 建設地は現在地を中心とする。(現市民会館及び市役所玄関棟の敷地に建設する。)ポイント⇒ 現市民会館・玄関棟の敷地を活用し、新庁舎・市民会館・周辺道路・駐車場などが、適切に配置できるか。(完成まで現第一庁舎で事務を継続)3 合併特例債を活用し、平成26年度までに建設する。ポイント⇒ 23年度:基本設計、24年度:実施設計、25・26年度:建設工事26年度末までに新庁舎及び市民会館が竣工できるか。4 施設整備に当たり、将来の都市構造に配慮した道路整備が可能な配置とする。(市役所南部方面への相互交通化)ポイント⇒ 新庁舎・市民会館の規模・機能などに支障のない範囲で、将来の相互交通化を前提とした道路線形が描けるか。⇒ 庁舎・市民会館への来場車両、市民会館への搬出入車両がスムーズに通行できるか。
こうした条件のもとにA・B2つの配置案が示された。逆に言うと、敷地に余裕が出る同時解体、同時建設は行わない、つまり移転費用(11億円)は使わないと言うことだ。相互交通化のための道路もどうしても作りたいらしい。
A or Bとなれば市民会館のフロアが1階となるB案が望ましいと思う。しかし、市民の皆様にはご迷惑をかけるが将来に悔いを残さないためにも私は移転もありだと思う。そして相互交通化についても疑問だ。「100年先を考えて」と当局は声高らかにのたまわれるが、それはおごりではないだろうか。100年先のことは50年後の人にまかせればいいのではないだろうか。
13日の特別委員で私は会派の意向を示させていただく。市民ネットは現在地での建て替えには賛成。大ホールの客席数は1000席。講演会や式典にも使える音楽ホールとする。練習室、楽屋は広さとともに室数も多くする。そして、300席の演劇専用ホール。芸術の創造の場として、会社員や学生が夜でも練習のできる練習室をいくつも設ける。そして、何より大事ななのは単なる貸し館ではなく、まさに創造の場とすべきと考える。
山口市民芸術センター、武蔵野市民芸術館を視察してきた。もちろん、ハードも大切だが、ソフト即ち運営管理が重要と考える。そのためには(財)長野市文化振興事業団のような組織が必要不可欠である。市の職員が3年、4年で異動してしまえば継続性と専門性が損なわれる。プロパー職員が、継続性と専門性をを兼ね備えて、初めて市民に誇れる芸術文化の拠点と言えるのではないだろうか。武蔵野市文化事業団の名物職員はオペラ狂らしい。ウイーンやパリやミラノに本場のオペラ鑑賞に頻繁に行くらしい。独自の人脈で芸術家を招聘してしまう。都心の有名ホールで2万円近いコンサートが武蔵野市で格安のコンサートが開催できる。
成功事例は数多い。どこに造るから何を造るかの議論になってきた。市民説明会を開かなければならない。ホームページに掲載していますでは、インターネット環境が整っていない市民には不親切と言わざるを得ない。2つの配置案に意見を寄せた人は12月6日現在、17名に過ぎない。市長には市民説明会の開催に英断を下してもらいたいものである。