超就職氷河期、高校生に職がない。「反省しなくてはならない」市長の暴言に議場が凍りつく!
12月10日、12月市議会個人質問の最終日。市長の暴言に議員の多くが我が耳を疑った。質問に立った議員の「就職難の今日、社会人の先輩として、高校生に贈る言葉をもらいたい」とある意味訳の分からない質問(?)に市長は気が乗らない表情で演壇に立った。そして「私はアドバイスするにはふさわしくない。就職活動をしたことがないからだ。(父の急死にともない大学在学中に社長になった)」その後、少ししゃべった後、やおら「(就職がかなわない高校生は)反省しなくてはならない」と全く今日の雇用情勢を理解していない、そして高校生を傷つける発言は聞き流すことのできない、重大な問題発言をしたのである。
この厳しい時代に生まれた高校生に非はない。いや、それこそ被害者である。こうした雇用情勢を生んでしまった政治家や高級官僚こそ非難されても致し方ない。議場がザワついた。市長も空気を読んだのかその後の発言はしどろもどろだった。最後は格言(?)「人生、ならせば平」−山あり、谷ありでも一生をならせば平になるそうだ。禅問答ではない。生活保護費が増大し、8億6千万円の補正予算を計上している12月議会で、就職活動など関係ないような会社の御曹司ならではの発言に私は憤りを憶えた。
「市民とのパートナーシップ」、「市民との協働」などが虚しく思われる。これほど市民感覚が理解できないとは思わなかった。市民のレベルまで目線を下げてもらいたい。問題発言を撤回するとともに猛省してもらいたいものである。