屋代線存続は地域住民のみなならず、全市民の願い!

3月議会が開会した。8人の議員が屋代線問題を取り上げる。マスコミの見出しは大きく取り扱っているが、地域住民の期待通りの質問と答弁が展開されるのか、はなはだ疑問だ。あにはからんやである。予想どおり、昨日の代表質問は期待はずれであった。想定される範囲のつっこみのない質問に市長は従来の答弁にとどまった。傍聴席でやりとりを注目していた沿線住民の方はさぞ、残念に思ったことであろう。

今日の市民ネットの布目議員の質問は的を射た迫力あるものだった。私も一員である長野地区公共交通対策会議として2年前から先進地視察(三重県三岐鉄道、福井県福武鉄道)をはじめとして、屋代線問題を追跡してきた。質問のポイントは6つ。1つは「活性協議会」の目的を逸脱していること。鉄道を再生することが目的なのに、廃線という結論を導いたこと。論外である。2つは運営スキームへの移行の検討が不十分であるとこと。上下分離方式や第三セクター、デイーゼルへの転換について資料としての説明があったものの議論は全く不十分なのだ。3つは地域住民の合意がないということ。松代と若穂の両住民自治協議会はこぞって廃止に反対している。4つは実証実験が全く不十分であるということ。3か月で終わりはない。5つ目は交通ネットワークが崩れ、まちの衰退が懸念されること。バス代替により乗客は2分の1から、3分の1まで減ってしまうことが、木島線で実証されている。そして、6つに沿線住民の代表と言いながら千曲市の住民代表の1人が部長であったという事実である。そして、バス協議会では意見が分かれた場合の議決方法を3分の2としているのに、屋代線では2分の1としているのである。反対が多いことを予想し、過半数とハードルを下げているのである。

そうした質問にも拘わらず、市長の答弁はあまりに冷たい。それに対抗できるのは無視できない数の存続を求める署名しかない。松代と若穂の両住民自治協議会がこぞって廃止に反対し、署名活動を開始する。長野地区公共交通対策会議も共同歩調をとる。「松代、若穂の一部の住民の意向」と市長が一蹴することのできない多くの署名を集めることが、廃止届けを提出しようとする長野電鉄社長にも大きな働きかけとなると確信する。悔いを残さないためにも、やるしかない!