田植えが終わりました

4月早々から去年の秋の耕耘に続いて2回目の耕耘、連休前からの畦づくり(杵で一つ一つ叩いて畦シートを入れる)、そして一度目の代掻き、日をあけて肥料をまいてからの二度目の代掻き、そして土ならしを行ってようやく田植えとなる。中山間地の棚田の田植えまでの道のりは本当に長い。平地の1枚で2反歩もあるような広い田んぼとは比較にならない。乗用のトラクターで代掻きをして、乗用の田植え機であっという間に済ませてしまう。

愚痴を言ってもしょうがない。一度荒らしてしまえば元には戻らない。荒廃農地をこれ以上増やす訳にはいかない。かくして疲れた体にむち打ちながら頑張るしかないと覚悟を決める。農協から平箱の「あきたこまち」(中山間地はコシヒカリは晩熟であまり適さない。早生種のあきたこまちが適しているのだ。)の苗を買っている。高い米になるが、冷たい水で時間をかけ熟成し、はぜかけの天日干しの100%の「あきたこまち」の美味さは格別だ。

今年も小田切園で一緒に働いたHさんにここ2年、田植機を持ち込んでお願いしている。自分の田もあるが忙しい中、今年も快く引き受けてもらった。当日は快晴。北アルプスもはっきり見えている。大小7枚の田植えは3時間かからずに終わった。休むことなく次の田んぼへ移動し手際よく作業は見ていても気持ちいい。苗を畦から畦に運び、高い幅はロープで田植え機を引っ張り上げる。下働きも大変だ。汗だくになり、走り回った。

こうして、田植えは終わった。しかし、これで終わりではない。手直しが必要なのだ。機械で植えることのできない角、幅際、畦際を田に入って手で植えるのだ。1日は必要だ。兎にも角にも田植えは終わった。明日の朝はゆっくり眠りたい(目覚まし時計は7時にセットしよう)、無理もない。この1週間毎日4時過ぎに起きて、5時からは田んぼに入っていたのだから。お疲れと心でつぶやく。