今月のメッセージ 7月

6月議会が議了となった。一般質問で小田切園の後利用について市長に質問したが誠意の感じられない答弁には驚いた。詳細は「もの申す:池田流」(06/13)をお読みいただきたい。併せて、食品用放射能測定器であるゲルマニウム半導体検出器の購入についての質問に対する保健所長のこれまた「市民の安全・安心」を顧みない冷たい答弁に辟易し、市長に「市としてのメッセージを伝えるべきでないかと」の再質問した。これに対し「お言葉ですが」と切り出した市長の唖然とする答弁には「もうこれは何を言っても通じない」と感じた。これについても福祉環境委員会で保守系会派の議員が請願に反対の立場で発言した「もの申す:池田流」(06/19)をお読みいただきたい。

「市場に流通している食品は安全」「皆さんのように不安を煽るような言動は間違っている」かのような「お言葉ですが」発言は市長の絶対的な自信を表わしている。市長の言うことは全て正しく、これに反対の意見を言うことなど、とんでもないとする空気を感じたのは私のひがみであろうか。

二元代表制の一端を担う議会がチェック機能を果たし得ていないことも大いに問題である。市長提案を是とすることを当然とし、数の力で押し切ってしまう議会はその存在価値が根底から問われる。議員が市民の付託に応えるため、自らの良心に従い、真摯に市民の福祉向上を第一義に行動することが求められる。青臭い、理想論と揶揄されても私は愚直に訴えたい。賑わい創出の効果や公的施設の議論が十分とは言い難い状況の中で、6億6千万円の補正予算を組んで権堂の再開発に前のめりとなる市政か、それとも子供の安全・安心のためにおよそ1,500万円のゲルマニウム半導体検出器を導入しようとする市政か。私が求める市政が後者であることは言うまでもなく、そして多くの市民が求める市政も後者であると私は確信する。

私の座右の銘「正道一意、進ムアッテ退リナシ」。言うまでもなく私が政治の師と仰ぐ足尾鉱毒事件に一生を捧げた田中正造翁の言葉である。茨の道ではあるが前進あるのみである。そんな我が政治信条を再確認する6月議会でもあった。そして、今日から7月、暑さにまけず全力で奮闘せねば。