市職労団結生ビール大会で暑さを乗り切ろう! そしてオスプレイ

今年も恒例の市職労が主催し、水道労組と職員互助会が共催する市職労団結生ビール大会が開催された。過去最高の210人の申し込みがあったという7月25日のビール大会は大盛況であった。昨年の今頃は市議選に向け汗だくになって市内を飛び回っていた。団結生ビール大会にまた参加できたことに心から感謝を申し上げたい。市職労委員長の挨拶の後、挨拶の機会をいただいた。

いつもの通り、紋切り型の挨拶に終わらないのが池田流である。国政における課題を三点指摘した。一つは消費税増税。二つは脱原発。そして三つはオスプレイである。市長の7月23日の記者会見を引用し、オスプレイについて少し切り込んだ話をした。市長は記者の『今朝山口の岩国にアメリカ軍の新しい飛行機オスプレイが陸揚げされたが、この飛行訓練コースの一部が長野県上空にかかっている。コースを見ていると、コースの幅の設定にもよるが、戸隠、鬼無里の上空が、恐らくコース内に入るであろうというアメリカ軍の図説になっている。長野市の上空一部が訓練飛行区域にかかるということに関して、どのようにお考えかお聞かせいただきたい』との質問に対し、『われわれの段階ではコメントするのは避けさせていただきたいと思う。日米の安保条約に基づく基地の使用とか、そういうようなことに関する問題なのだろうと思うので、われわれが口出しするような話ではなさそうだ。確かに飛行(訓練)経路をみると、長野県の一部は通るなというということは分かる。基本的にはアメリカ軍と日本政府との間のいろいろな話し合いの中で、安全を確認して行われるということなので、われわれはそれを信用する以外にない。私はそう思っている』と応えている。

大いに異議ありである。市長は市民の命を守る使命がある。米国防総省系の研究機関で性能分析を担当していたレックス・リボロ元主任分析官は、海兵隊が日本国内の複数のルートで計画している低空飛行訓練で、山間地域を飛ぶ場合は風の影響などで操縦ミスを起こしやすいと警告している。山林地帯といえども100メートル以下の低空飛行は本当に危険である。安全性が確認されていないのである。開発段階から何度も墜落し30人が死亡している。実戦配備後も何度の墜落死亡事故を起こしている世界で最も危険な軍用機と言われている実態を市長は認識されているのか、疑わしい。

岩国市長は市民の命を立場から米軍岩国基地陸揚げに強く抗議し、防衛相と外相を相次いで訪ね長期駐機は認められないとする要請書を提出し、政府に具体的な対応を求めた。普天間基地を抱える宜野湾市長は配備の中止を求め、防衛相と外相と会談している。また、沖縄県内の全ての41市町村において「配備反対決議」が採択されているのである。そして県も危機管理監が「低空飛行訓練のコースに県内が含まれており県民に不安の声がある」として、安全性への懸念が払拭されない限り訓練を行わないように米側に働きかけることを求める防衛相宛の要請書を北関東防衛局長に提出している。こうした状況を市長は市長は認識されているのか、疑わしい。

「最新型の米軍の輸送機」と最新型を強調するいうNHK、垂直離着陸機MV22とその特性を強調する民放。(7月16日の脱原発10万人集会の参加者を主催者17万人とするのに対し、7万5千人とする警察に通じるものがある。)いずれにしてもこれだけ危険なオスプレイの配備について「口出しするような話ではない」では済まされない。9月議会に「オスプレイの普天間基地への配備中止を求める請願」が提出されると思われる。議会での論戦が待たれる。