今月のメッセージ 8月

7月30〜31日 岐阜市で連合東海ブロック政策研究集会が開催された。毎年この時期、愛知・三重・岐阜・静岡の東海4県と東海とは言い難い長野県の5県の連合が持ち回りで開催している。昨年は市議会議員選挙もあり欠席した。そして今年、長野県からは各級連合役職員と大勢の連合推薦の県会議員と数人の市町村議員が参加した。私も連合の古賀会長の話を聞きたくて参加させていただいた。さすがは680万人の労働者を束ねるナショナルセンターのトップである。淀みなく、そして滑舌のよい言葉が「立て板に水」の如く次か次へと出てくる。総理をはじめ、政府要人や民主党を中心とした政治家とも丁々発止と渡り合う労働界のトップの確固たる自信と風格さえ感じる。

パネル討論のテーマは「働くことを軸とする安心社会」実現に向けた課題と役割である。判るようで良く判らないような、いかにも連合らしい。古賀会長曰く、「人は働くことで人とつながり、社会に参加できる。その実感が日本に安心と活力を与えます。連合は働くことに最も重要な価値を置く社会をめざしています」なんだか上から目線と感じるのは私だけであろうか?古賀会長と他の2人のパネリストとコーデイネーターのやりとりはなかなか興味深いものであった。

そして翌日は「地域に根ざした活動」について各県の報告の後、分散会討論が行われた。参加者の出身産別の多くが電力総連(中部電力)、自動車総連(トヨタ)、電機連合、JAM(金属)、UIゼンセン同盟などが目立つ。議員のほとんどが民主党関係者と思われる。社民党公認で脱原発を叫ぶ市議会議員は圧倒的に少数(もしかしたら私だけ?)と思われる。分散会で発言の機会を与えられなかったはそのせい?

18万人を擁する連合長野。一方で組織率が20%を切る労働界にとって厳しい現実がある。40%が非正規、そしてワーキングプアが1000万人を超えている。労働組合が地域社会の中で存在感を示していけるのか。企業別組合である日本の労働組合の持つ宿命をどう克服していくのか。そのハードルは高い。

連日大変厳しい暑さが続いています。今年は35度を超える猛暑日も珍しくありません。若い人でも熱中症になっています。水分と塩分を補給し、体調管理に万全を期してこの夏を乗り切っていただきたいと存じます。私も議員活動にそして中山間地農業に大粒の汗をかいてまいります。暑さに負けず、頑張りましょう!