東北信9市議会正副委員長研修会・青木理氏講演に共感
第52回東北信9市議会正副委員長研修会が長野市や千曲市など東北信の9市議会の正副議長、正副委員長、議会事務局職員130名余りが小諸市に集まって開催された。私も現在、福祉環境委員会副委員長を務めているため参加させていただいた。開催市の柳田市長の挨拶の後、講演が行われた。講師は小諸市出身のジャーナリスト 青木理氏。演題は「原発と基地と私のふるさと」。保守系の議員が多数を占める地方議会の研修で我が社民党の議員研修とも思われるような演題で大丈夫?と思いつつ演壇に注目する。
中肉中背の46歳の青木氏は淡々とそして誠実に語った。論点は二つ。一つは「視点(視座)を変えることの大切さ」である。沖縄普天間基地に配備されようとしているオスプレーも沖縄県民・宜野湾市民の視点、アメリカ軍の視点、中国の視点、日本政府の視点、視点(視座)の置き所により見えてくるものが自ずと変わってくる。大事なことだ。『福祉発21世紀!市民一人ひとりが主人公』私の4回の市議選の変わらぬスローガンである。市民の視点、改めてその思いを強くする。
二つ目は「職業人としての良心」「人間としての良心」である。超えてはいけない一線を超えてしまっている学者、評論家を例に取られた。原子力発電所の真下、あるいは近くを通る活断層。その事実に目をつむるというか、「いや活断層ではない」と無理矢理にないことにしてしまう「活断層カッター」との異名を持つ某国立有名大学の教授。「福島第一原発事故の放射能によって死亡した人は一人もいない」と未だに放射能汚染のため避難生活を余儀なくされる福島県民の気持ちを逆なする女性経済評論家。地位や名声、そして金のために職業人としての良心を捨てた著名人は数多くいる。ジャーナリストとして、青木氏はこのことを固く心に誓っている。
多くの市民の付託をいただき議員を務めていることを肝に銘じ、私も「職業人としての良心」「人間としての良心」を意識し活動していかなければと再認識させられる講演であった。