9月議会が閉会
9月24日採決、25日議会人事をもって9月議会が閉会した。2人会派の市民ネットは本会議の一般質問を交代で行っている。今議会は私の出番はなかった。質問がない議会は時間の経過が早く感じる。しかし、今年の9月議会はいつも以上に不完全燃焼と言うか、課題を残しつつ、すっきりしないままに閉会となった。
その1。80億円という巨額の債務負担行為に注目を集めたサッカースタジアム改修について多くの課題をかかえつつも補正予算に賛成したことの悩ましい決断をしたこと。国の交付金38億円が確定していないこと。寄付金6億円の確保も不確定だ。パルセイロの観客動員策が具体的でないこともある。(サッカースタジアムの債務負担行為に注目が集まり権堂B1地区再開発のための6億2千万円の債務負担行為補正が粛々と可決されことも釈然としない。反対の中身で賛成討論。本音は反対討論をしたかったのだが。)
その2。厚生連篠ノ井病院を救命救急センターに指定することを求める請願が長野市民病院を同じく救命救急センターに指定することを求める請願ともに継続審査となったこと。松本との比較で更に人口の多い長野にも2つは必要であり、可能であるとの主張はいささか乱暴であり短絡的だ。しかし3つはいかがなものか?市民病院の理事会や評議委員会等の機関決定は行われたのか。そもそも単年度の事業計画のみならず、中長期計画に救命救急センターについての計画が盛り込まれているのか?多額の繰り出し金を支出している長野市との協議は? 議会への報告は? 疑問が次々に出てくる。34床のベッドを2つの病院があるいは3つの病院が奪い合うことが市民の救命にメリットがあるのか。拙速な自分の病院の経営だけを優先する不純な動機は一掃しなくてはならない。いずれにしても継続審査となったが12月議会の議論を注視しなければならない。
その3。副議長選挙。新友会候補が26票を獲得した。新友会が19。公明党5。無所属2と推測される。公明党はこれまで所信表明を行わず公明党市議団の団長に票を投じるという分かりづらい行動をしていたが、今回は新友会候補に投票したと思われる。そしてである。無所属の2名が新友会候補に投票するという動機が私には良くわからない。もう一人の候補が共産党の議員であることだけがその動機であるのなら大変悲しく寂しいことだ。大局を見て欲しい。市民ネットは共産党市議団、改革ながのと連携し初めてのことだが統一候補を擁立し推薦人にも名を連ねた。結果、統一候補13票を獲得した。内訳は共産党5、改革ながの5、市民ネット2、無所属1である。公明の5、無所属の2を除けば6票差である。いずれにしても正副議長を独占し、会派を離脱することなく、新友会と一体となっての議会運営は大いに問題があると言わざるを得ない。市議会の真の改革は前途多難である。
その他にも釈然としないことがいくつもある。いずれにしても10月からの向こう1年の新しい議会人事が確定した。私は常任委員会は総務委員会、特別委員会は市役所第一庁舎市民会館調査検討特別委員会(副委員長)、決算特別委員会(13年間の中で6回目:2年に1度)、都市内分権審議会委員となった。全力で取組み、筋を通した発言を行って行く決意である。