熱気に包まれたLRTを推進する市民の集い

「21世紀の街づくりと公共交通のあり方!LRTを推進する市民の集い」が松代で開催された。3月31日を持って廃線となった長野電鉄屋代線の存続を求め、粘り強く運動した松代地区住民自治協議会が中心となり篠ノ井、川中島、更北の犀南4地区が主催した。昨年12月議会には4住民自治協議会が「次世代型電車システム(LRT)導入と長野市の新たな交通体系について」の請願を共同提案し、議会は全会一致で採択している。屋代線の廃線を乗り越えLRTの導入による新たなまちづくりを提案したものである。

犀南4地区の議員の他大勢の市議会議員も出席した。更北地区選出の議員として、またLRTに強く関心を持つ私も出席させていただいた。150人を超える大勢の市民が参加し、熱気に包まれた集いになった。主催者を代表して挨拶した松代住民自治協議会の中島会長の挨拶は並々ならぬ強い思いが感じられた。屋代線存続運動のリーダーとして活動されたが屋代線廃線後の新交通体系を見据えての街づくりに大きく舵を切られた。長期を展望するとともに、その行動力には敬服する。

その後、識者2名の講演。そして富山市の路面電車推進室職員を交えたパネルディスカッションもなかなか興味深いものがあった。欧米との比較でも明らかに公共交通は単に交通事業者の利益事業ではなくなってきている。行政が財政的支援を含めもっと深く関与する公共事業へ劇的に代わる時代なのである。一方で行政の公平性の観点から沿線以外の地域の利便性も含めトータルの街づくりを市民合意を得ながらつくって行くプロセスも重要である。

8大プロジェクトが10大プロジェクトに膨張し、予算措置が更に苦しくなる中で真の「選択と集中」が迫られている。80億円のサッカースタジアム建設、43億円(?)の第4学校給食センターの建設プロジェクト。議会側への説明が唐突で、不十分だ。十分な議会側の意見反映が必要不可欠である。今後もきちんとそして筋を通していきたい。様々なご意見をお寄せいただきたいと思う。

それにしても、フランスのLRTは斬新なデザインだ。ストラスブルグ、ナント、オレルアン、ボルドー、カーニ等々。そう遠くないうちに是非とも視察したいものである。