印刷労連長野地方本部 最後の定期大会
印刷労連長野地方本部第24回定期大会が開催された。第25回はない。組織体制が大きく変わるのだ。全国7つの地方本部体制が11の地方協議会に変わるらしい。長野地方本部は長野地方協議会と名称が変わる。委員長は議長となる。しかし、初代の議長をはじめとする役員体制は固まらなかった。委員長の最後の挨拶にもあったが印刷産業の厳しい現況は労働組合の組織力に直接反映する。
故清水勇代議士は印刷労組出身だった。組織内議員として代議士を産み、育てた印刷労連は800名の組合員を擁する一大県的単産であった。現在の組織人員は200名を大きく下回る。パソコンの普及とプリンターの高性能化は印刷業の仕事量を激減させた。仕事量の激減は経営を圧迫し社員を減らし、組合員を減らし、組織を弱体化した。天上界から清水さんは現状をどのような思いで見下ろしていることか?
戦時中、東京から疎開した印刷業者が戦後も長野に残り、印刷業は長野市の一大産業となった。企画・編集、印刷、そして製本は文化を担う重要な産業だ。出版社で編集と営業の仕事をし、失業中に製本会社でアルバイトした私にとっても大変縁がある。印刷、製本ともに全国に誇れる技術力を持つ市内の事業者が仕事に追われる日の再来を切望する。