中国帰国者のつどいに参加

松代荘で中国帰国者のつどいが開催された。市議会の日中友好議員連盟副会長として初めて参加させていただいた。毎年行われているようだが、ご案内をいただいたのは初めてだ。先の大戦で旧満州、中国北東部において数多くの日本人が筆舌に尽くし難いご苦労をされた。国策で中国に渡った人々を国家は見殺しにした。日中国交正常化から40年、多くの中国残留者、その家族が帰国を果たすことができた。

しかし、帰国者皆さんの生活は厳しい。今日のつどいでは帰国者の皆さんからなまの声を聞くことはできなかったが、生活のこと、仕事のこと、子供や孫の教育のことなど課題も多いと思われる。現在、日中両国は尖閣諸島の領有権を巡って緊張関係にある。しかし、戦争の歴史を絶対に繰り返してはならない。過去の過ちを二度と犯すことのない理性的な判断のもと両国が譲歩し、友好的な関係を取り戻さなければならない。帰国者の皆さんがその架け橋となってくれるものと信じたい。

2000年、友好都市石家荘市を市議会の訪中団の一員として訪問した。北京、西安、上海を同時に訪れた。とりわけ多くの歴史遺産を持つ西安は印象深い。その後、2004年、個人で瀋陽、大連、旅順を訪れた。悠久の歴史と広大な自然はその中国の奥深さを実感させてくれた。両国の関係の一日も早い修復を願わずにはいられない。そして、帰国者の皆さんの安定した生活の実現をめざし、議員連盟としても活動を強化していきたいと強く思った。