其阿弥赫土美術館
其阿弥美術館(メセナ・アートオフィス)
「メセナ」[mecenat]という言葉は、芸術文化支援を意味する、フランス語です。
古代ローマ時代の皇帝アウグストゥスに仕えた高官マエケナス(Maecenas)が詩人や芸術家を手厚く庇護したことから、後世その名をとって「芸術文化を庇護・支援すること」を「メセナ」というようになりました。
日本では、1990年に企業メセナ協議会が発足した際、「即効的な販売促進・広告宣伝効果を求めるのではなく、社会貢献の一環として行う芸術文化支援」という意味で「メセナ」という言葉を導入し、一般に知られるようになりました。その後、マスコミなどを通じてこの言葉が広まっていく過程で、教育や環境、福祉なども含めた[企業の行う社会貢献活動」と、広義の解釈でも使用されるようになりました。
MECENAT ART OFFICE は医療法人社団 健歯会が運営するオフィスで、「其阿弥美術館」本館と「かとう歯科クリニック」から成り立って、総展示面積は300uあります。
「其阿弥美術館」本館は天井や三角に切り込んだ壁から自然の光と自然の風を積極的に取り入れたECOで斬新的なコンクリート壁構造設計の建築物です。「光と風の差し込む其阿弥美術館」の基本コンセプトを基に、建物は四年の歳月を費やして2010年10月10日に完成しました。世界的なイタリア建築賞である"Dedalo
Minosse International Prize , 8thedition 2010-2011. Award "受賞の最終候補に選ばれました。この賞は世界的レベルの16の建築賞の中でも由緒ある名誉な賞です。また、日本では「日本建築デザインアワード100選」、2015年に「芦原義信新人特別賞」、広島県「たてものがたり」人気投票では7位に選出されました。
「其阿弥美術館」には郷土の日本画家其阿弥赫土先生の日本画が展示され、四季の移り変わりや天候の変化を光や風の変化と共に楽しみながら絵を鑑賞できます。 黒瀬町在住の其阿弥赫土先生は中国地方を代表する日本画家として中国文化章を授与されました。先生は「幽玄」と「浄韻」の伝統的日本美の世界を求めて、制作活動されています。黒瀬町の自然に魅せられて、初春の黒瀬川の芽吹きの生命力に感動して、呉市から黒瀬町にアトリエを移されました。其阿弥赫土の「心の癒やし」世界をじっくりとお楽しみください。