トーク之七「スーパーキノコが欲しいなら」


Y『こんにちは、Kさん』

K はーい、ども

Y『スーパーマリオに出てくるスーパーキノコはどこへ行ったら手に入るのでしょうか』

K まず……手に入れたい?

Y 手に入れたいんじゃないですか、この人は。大きくなりたいんでしょう

K 人間としての器を大きくしたい訳よね

Y 器の問題かどうかは分からないけどね

K ……なんでそんな、突っかかる感じなのかな?

Y また、スーパーキノコで人間としての器が大きくなるかどうかは知らんけどね

K(笑)とにかく、なんでこの子はスーパーキノコが欲しいのかってコトよ

Y ブロックとか壊したいんでしょうかね

K 小さいと壊せへんからな

Y 小さいとムリですね

K 現実世界にあんなブロックは無いけどな

Y 無いですけどね……まあ、なんか壊したいんでしょ

K まあ、俺は12歳の頃に……

Y いきなり体験談かい

K 俺は12歳の頃にスーパーキノコを食べたが為に……(笑)

Y なんやねん

K ……いまこのくらいなのよね

Y(笑)えっ!

K スーパーキノコを食べたから、いま177センチくらいよね

Y そんな地味な効果なん!?

K(笑)地味やないがな、177センチって結構高い方やぞ

Y そこそこ高いかも知れんけど、そんなもんかい!?

K そんなもんっておまえ、173センチの奴がよう言うわ

Y スーパーキノコによる差は5センチ無いんかい!?

K ……ははははは(笑)

Y おかしいやん、マリオは一気に3倍くらいになってるのにやで!?

K アレはやっぱゲームの世界やからな。多少のデフォルメは入っとるわ

Y そんなん、単なる顔つきキノコやん!

K(笑)単なる……いや、栄養価は高いよ?

Y 牛乳みたいなモンかいな

K 牛乳よりはカルシウム少ないけどな

Y(笑)アカンやないか

K ははははは

Y ……まあ、それがスーパーキノコの実態なんですね?

K そうです

Y この人はそれがどこで採れますかと訊いとる訳やから

K なるほど

Y 教えてあげて下さい

K はい……まずですね、スーパーキノコ屋さんに行って下さい

Y ふ……(笑)おい、ちょい待て

K そうするとブロックがありますから

Y ちょい待てって

K ブロックがありますから

Y ちょい待てェ言うとるやろ!

K ブロックがあるんじゃい!

Y そうかい、ブロックを持ってんのかい!

K おまえ……ちょっと諦め早いやろ

Y ははははは(笑)

K あと一回ぐらい行かなアカンやろ

Y うるさいわ。スーパーキノコ屋さんがブロックを持ってるんやな?

K 持ってんねん

Y ハテナマークのやつかいな

K いや、ハテナじゃなくてレンガブロックみたいなやつのほう

Y ああ、そっちなん

K これが大体……500円

Y 思ってたより安いな

K まあまあまあ……

Y まあまあ……177cmが結果やから……うーん

K そこそこ安いんちゃうかな

Y 安いんかなあ

K 俺もよう分かれへんけどな

Y 微妙なラインやんな(笑)

K コレを週に二回取りに来いと

Y その都度500円ですか?

K その都度500円です

Y ソレはちょっと高いなあ

K とにかくまあ、このブロックを叩いて下さいよ。軽くどつくぐらいの感じで

Y はあ、じゃあ叩きましょか?

K はい。是非叩きましょう。ノノノノノン言うて出て来ますから

Y(笑)スーパーキノコが?

K はい。ノノノノノン言うて出てきますから、そこにむしゃぶりつきましょう

Y はい

K ただ、出てきた直後はめっちゃ滑るから気ィつけてな

Y(笑)滑ってるわな、右に左に

K 右に左に滑ってるから、タイミング大事ですよ

Y キノコの向こうからクリボー来たりするからね

K んなモンは来えへんわダボ

Y(笑)

K 死ね

Y なんでそんな言われなアカンねん

K あとたまーにですけど、プーン言うて2枚くらいコインが出てくる場合がありますね

Y なるほど

K まあ、そんなことですね。原産地は……

Y え、原産地言うの?

K え、言わないんですか?

Y ハガキは手に入る場所を訊いてんねやから、今のでええんちゃうかな

K あ、そうですか

Y っていうか、スーパーキノコ屋の位置をまず教えろや

K(笑)ホンマやな

Y 店なんやから、行ったら大体の手続きは分かるがな。場所を言わんと、場所を

K じゃあ、原産地から行きますね

Y いや、なんでやねん!

K 原産地はマカライヤっていう……

Y ああ、もう遠そうやわ!ええからスーパーキノコ屋の位置を言えって!

K マカライヤ知ってます?

Y んなモン知る……

K 神戸市中央区の方にあるんですけど

Y 近っ!?

K マカライヤっていう店ですよ

Y 店かい!

K なんやと思ってたの?

Y 国かなんかやと思うがな、原産地言うてんねやから!

K 整理しよう、整理しよう。いいですか、マカライヤっていう店に生えてるものが、スーパーキノコなの~

Y(笑)ああ、そう……中央区のマカライヤね

K 中央区のマカライヤって店の奥の方に生えてるものが、スーパーキノコなの~

Y(笑)分かりましたよ

K マカライヤでお茶飲んでたら、壁の隅っこの方に……

Y サ店なんや、マカライヤ?

K そうそう。で、壁の隅っこの方に、ジメーッとした所があるから

Y 店の壁に直に生えてるんかいな!?

K そう。俺もビックリしたわ。友達とコーヒー飲んでたら、奥の方からフフフフーン(スーパーキノコの出現音)って聞こえてきて

Y ははははは!

K バッと見たら店長が黒い布持って、ファッて隠しよんねん

Y ブースかなんか作ったらええやん!茶店でフフフフーンはアカンやんか!

K(笑)いや、店長は良さそうやったけどなあ

Y いやいやいや……(笑)

K まあ、そういうことですね。スーパーキノコ屋はマカライヤの隣にありますから

Y そっちにブースを作れって!

K 店長は良さそうやったんやけどなあ

Y(笑)はい、なるほど。中央区のマカライヤ

K はい、中央区のマカライヤが原産地で、売ってるのは隣のスーパーキノコ屋です

Y(マイクに向かって)はい、そういうことだそうでーす

K ……なんでそんな言い方やねん(笑)