トーク之十「誰かを満足させるには」
Y こんにちはKさん
K い……やあぁん
Y ……あの?
K い……いやあぁあん
Y(笑)始めましょう!こんにちはKさん!
K こんにちは
Y なんやねん今の(笑)
K ……い……いいい……
Y もうええ!
K いやああぁぁぁぁああぁん
Y(どつく)『ぼくはこれまで、友人・家族・恋人、
誰にも満足してもらった事がありません。
人が満足するのはどういった時なのでしょうか?』
K ふむ。満足ね
Y はい……しかし、コイツは何について「満足してもらってない」言うてんのか
K(笑)分からへんけどな
Y 誰かに「あなたじゃ満足できない」
K 言われたんかなあ
Y じゃあもう諦めろ言う話ですけどね
K(笑)まあね……ふはははは
Y でしょ?
K うん、結論から言うと「諦めなさい」みたいな
Y まあでも、なんかアドバイスしてあげてくださいよ
K 満足させたい、ねえ……
Y 何に関して満足させたいかって言うのは一つあるよね
K そやな。部門があるからな
Y「恋人部門」「友達部門」いろいろありますから
K「コロッケ揚げた部門」とかね
Y 細かいなあ
K「ママチャリで通ったあの道部門」とかね、いろいろあります
Y それは道次第や。コイツの頑張り関係あれへん
K ははははは(笑)「友人と通ったあの店部門」とかあるから
Y それも店によるがな
K ……そう?そうかな?
Y 道に関してどうせえ言うねん
K 三つあるから
Y なにが?
K 条件が。それぞれの部門に関して抑えてほしいポイントというのが、
やっぱり三つはあるわけよね
Y なるほど。教えてあげてください
K まずやっぱり「ダイナミックな笑顔」
Y ははははははははは(笑)……はあ?
K(笑)
Y 誰の?満足する人の?
K いや、満足させる人のよ
Y はあ、一つ目は「ダイナミックな笑顔」
K 二つ目は「心許ない腹持ち」
Y 意味!
K 意味?
Y 分からへん!
K(笑)なんでよ?
Y なんやねん「心許ない腹持ち」って?
K「この距離でこの腹持ち……大丈夫かな?」ってことやんか
Y はははははははははは(笑)……はあぁ!?
K(笑)いや、ホントにあんのよ。これらが大切やねん。
それで三つ目。これがあれば他の二つは要らんぐらい大事なんやけど
Y どないやねん
K 最後の一つは……さあ、なんや思う?
Y えええ?
K 最後の一つぐらいはクイズにさしてや。なんや思う?
Y ええ、なんやろう?満足する……あれじゃないすか、欲しいもの、とか
K 欲しいもの……違うなあ
Y ちゃうかあ
K おさらいしようか?二つ目は「心許ない腹持ち」。一つ目が……
Y なんで二つ目から言うの
K 一つ目が……
Y(笑)忘れとるんやないか!
K(笑)……なんやっけ
Y「ダイナミックな笑顔」!
K ああ、そうや「ダイナミックな笑顔」
Y そして「心許ない腹持ち」。三つ目は!
K「運命を変える手相」
Y(絶句)
K この三つがいければ!満足!
Y ……手相ってのはさ、運命が出るもんやからさ
K ふははははは(笑)
Y「運命を変える手相」はもう、根本から
K この三つがあればいいのよ!
Y(笑)遮るなや
K この三つをキミが持ってたら、もうボクは満足やわ!
Y ははははは
K いや、ほんまに!
Y ……まあ、笑顔はええわ
K おう
Y 腹持ちも、こっちで何とかしときましょう
K おう
Y どうしたらええのん?最後の「運命を変える手相」は?
K(絶句)
Y どうしたらええのん?
K ……まず、おまえの手を見てみ
Y うん(手を見る)
K この線あるやろ(自分の掌の線を指さす)これ見て
Y 太陽線やね
K 太陽線って言うんかな、これをとにかく見てください
Y ぼく太陽線ないねんけど
K ……じゃあ思い浮かべながら見てください。それでも大丈夫
Y はい、太陽線を思い浮かべて見つめる。そして?
K 心の中で唱える
Y なんと?
K「おねがい!」
Y ははははは
K「おねがい!」
Y おねがい!
K すると……まあ……たぶん……輝き出すから
Y ……なァに言うてんねや?
K すごく
Y ははははは(笑)すごいねや?
K すごく輝き出す
Y 運命を変えるほど?
K うん(笑)これであなたは「運命を変える手相」の持ち主になりますよ
Y はあ
K じゃあ、三つやってみようか
Y あ、そうですか
K 腹具合はどう?
Y(笑)……まあ、ちょっと心許ないかな
K よしよし。はい、笑顔見せて
Y(笑顔)こう?
K ダイナミックに!
Y ダイナミックに(笑)
K そうそう、そんな感じや。はい、掌を見つめて
Y(ダイナミックな笑顔を浮かべつつ掌を見つめる)
K 光ったか?
Y ……まだやな
K 光ったか?
Y ……いや、まだ
K お茶飲んでいい?
Y どうぞ
K(ペットボトルのふたを開け、茶を飲む)
Y(ダイナミックな笑顔を浮かべつつ掌を見つめている)
K(ペットボトルをテーブルに置き)……あ、もう光ってるで
Y(笑)あ、そう?
K はい、三つ揃いました。その状態でここタッチしてみて(肘の辺りを指差す)
Y はい(ダイナミックな笑顔を浮かべつつKの肘に触る)
K い……やああああぁぁあぁあああぁぁあああぁん
Y(笑)
K ……あぁ……やああぁん……あぁぁぁあんあぁあぁぁん
Y もうええがな(どつく)
K ははははははは(笑)
Y ははははははは(笑)
二人 はははははははははは(笑)
K いやあ……Yくん
Y なんですか
K 満足させてもらったわ
Y じゃかましいわ(どつく)
K そのドツキがもう……いやあああん
Y ははははははは(笑)
K ははははははは(笑)
二人 はははははははははは(笑)