ケナフでA3紙をすくマニュアル1;パルプ化
2001年2月 さらにバージョンアップしました
since1999.12 yesterday today最終更新日 2001.2.
「刈り取ったケナフの処理」のページにある5通りのどれかの方法でケナフを処理し パルプ化しやすくしたケナフを使う。 写真は「オ」の方法: 枯れてしばらく外に置いたケナフを使って紙を漉く。刈り入れして外で乾燥させたもの (活きの良い9月頃に刈り取ったものはなかなか枯れないので雨ざらしで2〜3ヶ月。 12月頃に刈り取れば雨ざらしで1ヶ月)。 |
@枯れたケナフの茎の皮をはぐ。 (生のケナフの場合は 緑色をしている) |
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すでに繊維になっている所もある |
<参考>水につけて置いたものは, 手で広げるだけで繊維に別れる。 |
A約30分煮詰める。 (生のケナフを使った場合は 1時間以上煮詰める。) |
B煮たあとよく洗い汚れを落とす |
C金槌でたたくと繊維状になる。 とにかく,ひたすらたたく。 |
下がコンクリート等のところで ひたすらたたく。50分位 |
Dこのあと,長い繊維をはさみや 裁断機で5cm以下に切り刻む |
E水酸化ナトリウム(NaOH) 水溶液で2時間ほど煮る。 途中で水が少なくなるので, 水を加えながら煮る。 普通の大きさの鍋でNaOHは20g位 アルミ系の鍋を使うと鍋が溶けて 変色してしまうので,ステンレスの鍋がよい。 |
F水でNaOHを洗い落とす |
Gミキサーに水を半分と ケナフ繊維を少し入れ 3分ほどミキサーをかける。 ケナフを入れすぎると ミキサーが壊れる。(体験済み) |
とろとろな繊維になる。 とろとろにならない場合は もう一度ミキサーをかける。 2度目はミキサーを十分に 休ませてからかけないと モーターが焼けてしまいます。 |
ミキサーに繊維が引っかかって しまうときは,水をたして もう一度かける。 おすすめは,もう一度 1時間くらい水で煮てからGの 作業をもう一度繰り返す。 (繊維がきめ細かくなります) |
H台所用漂白剤を適量混ぜて, 白っぽくなるまでしばらく置き もう一度ミキサーをかける |
ケナフパルプのできあがり。ここまでで 最低2回以上はミキサーをかけてきた。 |
細い繊維が見える |
すぐ紙を漉く場合 | すぐ紙を漉かないで保存しておく場合 | |
はがき大に,すいてみる。 |
持ち上げても繊維同士が 絡み合っているので崩れない |
Iパルプを保存するには手で ぎゅっと握って そのまま3日位乾かす。 |
市販の紙漉枠に横の桟2本を加えた |
A3サイズに漉いた写真1 |
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A3サイズに漉いた写真2 |
紙漉き枠は,市販のものに ちょっと手を加え均等の厚さに なるようにした。(左上) |
パルプを入れる容器はホーム センターなどで安物(1000円位) を買ったのでちょっと小さかった。 |
<参考>下の写真のように水酸化ナトリウムを混ぜた水溶液が吹きこぼれ,よごれます。雑巾で水拭きしてください。 | ||
水が少なくなったら,水を加えながら煮る。 吹きこぼれるとかなり汚れます。 |
においが部屋を充満する。 | ミキサーをした後 漂白したケナフ |
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