since1999.12 yesterday today最終更新日 2001.2.
ケナフでA3紙をすくマニュアル3;はがし方
漉いた紙をはがす方法

滑らかな板に漉いて十分に乾いてからの作業です。

(ア)理科室の机(表面が滑らか)
  の上に漉いたもの

(イ)ベニヤ板に漉いたもの
  

(ウ)理科室の机に,はがき大に
  漉いたもの

(ウ)の表面(上側)
 

(ウ)の表面(下側:机の表面に
付いていた方)なめらかだ

(ウ)を透かしてみる
 
はがす前に上面をアイロン(電気を入れなくてよい。入れてもよいが焦げてしまうので注意する)で圧縮すると少し滑らかになります。

(ア)をフライ返しで,端から
破れないようにはがし始める

フライ返しで数cmはがす。
  

左の写真くらいになれば
後は手ではがせます。

きれいにはがれています
 

A3サイズで,とても柔らかく
滑らかな紙ができました。

透かしてみると真ん中がちょっと
薄いけど均等な厚さになりました

(イ)の紙も同じようにはがす

板の方がしっかり付いている。

板の色や汚れも紙に付く

きれいにはがれています

ほぼ均等な厚さになった

今回の紙 3枚

(ア)の表面
  とても柔らかで滑らかな
  ケナフ和紙ができた
  

(イ)の表面
  とても柔らかだが表面に
  板の模様が若干付く。
(H11年度はこれで卒業証書を作った)
〔注〕今回の紙は,洗濯糊を使いません
でした。以前にやったときは,ケナフの
芯も使ったからだと思いますが

(ア)のようにつるつるな所に紙を漉くと
乾いたところからはがれ始め,そって
しまい
歪んだ紙になってしまい失敗
しました。アイロンをかけても霧吹きを
使っても平らな紙にはなりませんでした。
 糊を使えば硬めの紙になります。
今回も「ねり」(トロロアオイ等)は使いませんでした。その必要性を感じなかった。
硬めの紙にする場合のみ糊(PVA系や大和糊,でんぷん糊)を適量入れて(ミキサーするときに)漉いて下さい。(参考までに)
又,必需品であるアクリル板に穴を開けたものは,紙と板(すべすべな図画板)との間の空気を押し出すことと,紙を圧縮すること
水分を早く絞り出すことでは欠かせないものであります。ぜひ自分で制作してください。
もしあるなら,エッチングプレス機(版画で使う)で紙を圧縮すると,2ランクくらいバージョンアップした紙になります。
両面とも平になります。無い場合は,紙をはがす前に上面をアイロン(電気を入れない)で圧縮すると少し滑らかになります。
これがエッチングプレス機です。
小学校なのでA4サイズ
しかありませんでしたが,
中学校になら,A3サイズの
エッチングプレス機があると思います。
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