辺学中文、辺知中国     
中国語を学びながら知る中国考現学

    
   月刊・私の見た中国 

『聖誕節的肯徳基ション・タン・ジェ・ダ・ケ
ン・ドゥ・ジィ』クリスマスはケンタッキーで
クリスマス。中国語では聖誕節。日本語も漢字表記
では聖誕節。但し、音が違う。ション・ダン・ジェ。
 クリスマスはまだ中国に根付いていない。その意味
では、日本にだって根付いちゃいないが、クリスマス商戦
は根付いた。
 この時期、否が応もなくあの音楽は耳に入ってくるし、
急に街街に夜、チカチカ点灯する灯りが増える。
 この点でも、中国は日本の後を追っている。
追わなくていいのにと、思うが、追いたいらしい。
 但し、聖誕節に中国の人はケーキは食べない。
 ケーキに替わる中国の聖誕節商戦は何だろう。
 私は中国でも本屋に必ず立ち寄るが、そう言えば、
一時凄い数のクリスマスカードが並び挙って買ってた
のを見かけた。中国の人ってこんなにカードを出す
民族だったかな、と思うくらいに。あれは単に買いやす
かったんでしょうねきっと。額がそう張らずに聖誕節
気分が味わえて良かったのかも。いまは見られない。
 その次がレストランやホテルが売り出したクリスマス
ディナーショー。どうせ外で食べるなら何かとセットだと
喜ばれたのかも。これも今は勢いがない。
 これは多分お金が掛かりすぎる。聖誕節に飛びつく
若い年代には負担が大きすぎて若者には受け入れられ
なっかた。
 そんな中国の聖誕節ション・タン・ジェ。

 ケンタッキーは、肯徳基と表記する。音からとっていて
ケン・ドゥ・ジィとなり、それに良さそうな漢字をあてて
肯徳基と。この字の借用は中国語としてもかなり良く
できている。◎をあげたい。
 音が同じ肯徳鶏でも良かったかなと思ってる。
 中国・肯徳基第一号店が北京にお目見えした1986年
(何でこの年を皆ポイントで覚えてるんだろう、。同じように
では、日本のケンタッキー1号店が何処で何年の事だった
なんかは誰も問題にしないのに、中国は明記される。)
から早や25年。今ではその店舗数も、肯徳基を始め、
麦当労マィ・ダンロゥ、マクドナルドや国外のこうしたお店
も増えている。増えすぎでしょ、ってくらいに。
 中国語では快餐店クァィ・ツァン・ディェンという。
 ファーストフード店をさす。
 今ではアメリカ系に限らず、日本からだって吉野家も
ラーメン屋もみ〜んな乗り出してる。
 理由は簡単だ。儲かるから。何故、儲かるか?それも
簡単。人が多いから。
 実はもう一つ、これには中国事情がある。それまでの
中国は街を歩いていて休める場所が少なかった。喫茶店
も少なく、休むとなれば食べる。食べるのは簡単に済ます
小吃シャォ・チィか、しっかり中華料理の二者択一。
 ご存知中華料理は大人数でワイワイ食べるには適して
いるが一人二人での中華は、一人鍋と同じ。
 入りづらいし、入っても居心地がよろしくない、席もない。
 そこにこの快餐店が外国の風と供に入ってきた。一人でも
入れる、中華にも飽きていた、清潔でオシャレな店構え、
中国にはこれまでなかったサービスの提供、これらに火が
点いて瞬く間に快餐店は中国を席巻した。
 その代表で一番のりの優等生が肯徳基。

 そんな肯徳基も一時ほどの混雑ぶりはなくなった。店舗数
が飛躍的に増えたし、物珍しさで入る人も一巡した。
 最近、時にこのお店、空いてるなと思う店舗も出始めた。
扱ってる商品が同じで、まだまだ混んでるお店があるところを
みると、立地の問題なんでしょう。
 それでも日本のケンタッキーよりは入ってるが。

 ということで、上の二つがドッキングすると、どうなるか。
 「聖誕生説的肯徳基ション・ダン・ジェ・ダ・ケン・ドゥ・ジィ」

 多分もう想像がおつきでしょうが・・・そんな感じです。
何故クリスマスに“鳥”を食べなくてはならないのかは判らない。
流石に“七面鳥”は食べないが、“鳥”は食べたくなるらしい。
更に、人が沢山いる処にこそ、行きたがる人はいる。中国でも。
 この日は取分け若い客が多い。圧倒的に若い人、学生。
カップルよりはグループで遣って来て、山のような注文を済ませ
仲間同士で勝手にテーブルなんかも移動して席を大きくしての
即席パーティー組。

 私の旅は学校が冬休みに入ると同時にほぼ中国へ向かうが、
毎年の聖誕節の想い出は、この日の肯徳基と供にある。

 凡そ聖誕節のちょっと前に出国しても、丁度この日は上手く
行って、上海か北京か香港か中国入国の地を離れてその先の
中核市へ移動出来ているかだ。
 私の旅の目的地は更に先の小都市にあるので、まだ目的地
に辿り着いていない。ということはやる事がない。
 先に挙げたどの都市も何度も来ていてもう見たいところも
ない。ブラッと本屋などへは行くが、入国してすぐに買い物を
したのでは後が大変だ。
 それでも街をブラブラ歩いて街行く人の様子などを見たりし、
一休みしたくなる。珈琲でも飲んでちょっと休みたい。
 ということで、肯徳基のあのマークを見るとついフラフラッと
立ち寄るが、店の前でその人の多さに圧倒される。
 店に入れない人で溢れかえってます。
 ナンダ!コリャァ!!
 その時になって気づく。聖誕節だよ。
 席がない。全くない。かなり広い店内なのにどの席も埋まって
るし、待っている人の数も同じくらいいる。
 加えて、何時も店内の音楽の音量が高めに設定されていて
その事を騒々しいなと、思っているのがこの日はその音楽さえ
聞えてこない。店内が騒然としている。
 これは駄目だ。休める雰囲気どころか、圧倒されそうだ。
 これが私のほぼ毎年の聖誕節。

 私にだって何度も同じ過ちを繰り返してばかりはいられないぞ、
くらいの学習能力はある。
 喫茶店だって増えた。甘い物屋さんだってある。何も肯徳基に
こだわり、義理立てする必要はないのだ。

 去年は上海で私の学習能力をフルに使って、聖誕節のその日
肯徳基は避けて、中国式ファーストフードを標榜する徳××に。
 ここも混んでたが、肯徳基ほどではない。席も何とか確保。
注文をしにカウンターへ。聖誕節は特別セットメニューのみ。
 誰がそんなこと決めた!と言いたいのをグッと飲み込んで、
小姐が言うなりにセットを。飲み物を珈琲に換えてくれとの客の
切なる要望も、忙しすぎて駄目、と小姐はつれない。
 食べたくもない半端に温かい炒飯と、中身の判らんスープを飲み
結局去年も惨敗に終わった。

 さて、今年もこのままだと聖誕節の日上海に留まっていそうだ。
これが問題だ。何故私の聖誕節は苦い想い出しかないのか。
 神よ!天口那〜!!



  今年一年も「私の見た中国」ご愛読ありがとうございました。
  皆さん、どうぞよいお年をお迎え下さい。
  2012年、来年もどうぞよろしくお願い致します。
  と、いうことでまたまた新しい年を迎えちゃうわけですね、
  新しい年が好い年でありますように!!
   


2011年12月 (24)


      
   発行年月          月刊 『私の見た中国』 一覧
2010年1月
  『圧歳銭ヤースィチェン』 中国お年玉の相場
   2月    『春 運 ツゥン・ユン』 帰省する人達をどう運ぶか
              3月     『 飯 店 ファン・ディェン』 泊まれば分かる中国ホテル 
               4月     『 清明節 チン・ミィン・ジェ 』 お祭り騒ぎのお墓参り
            5月     『 手 机 ショウ・ジー 』  中国携帯事情
            6月     『 交通標識ジャォ・トン・ビァォ・ヂィ』道路標識が何よ!
           7月     『 請挙手!チン・ジュゥ・ショゥ』老師!シュワッチの挙手
             8月     『888ファファファ』 中国人は何故8が好き?
             9月     『角色扮演 ジェ・スゥ・バン・イェン』 中国コスプレ術?
      10月    『喫月餅 チィ・ユェ・ビン』月餅を食す、今年の月餅は・・・
     11月   『 堵車  ドゥ・チュゥ 』渋滞だよ、渋滞。どうする・・
          12月    『 下雪了! シィァ・シュェ・ラ 』  アッ!雪だ!!
 2011年 1月    『乗坐和諧号チェン・ズゥォ・フゥ・シェ・ハォ』中国の新幹線
           2月     『 討飯的 タォ・ファン・ダ 』 中国・乞食目撃情報    
         3月     『放鞭炮 ファン・ビェン・パォ』 爆竹は派手でなくちゃ
             4月    『虚擬掃墓シュゥ・ニィ・サォ・ムゥ』なんでバーチァルなの・・・
           5月    『超過装載量!』それって積みすぎでしょ!危ないし
              6月    『光膀子 グァン・バン・ズ』これぞ、中国式クールビズ
            7月     『 裸 婚 ルゥォ・フン 』  婚姻届だけの結婚
              8月     『可笑的T恤クー・シャォ・ダ・ティ・シュ』 笑えるティーシャツ
     9月    『地 書 ディ・スゥ 』 消えゆく“書”の芸術
       10月   『火 鍋 フォ・グォ 』 お勧め!中国寄せ鍋事情
       11月   『在澡堂洗澡ザィ・ザォ・タン・シィ・ザォ」 いざ、銭湯へ
       12月   『聖誕節的肯徳基』 クリスマスの日のケンタッキー
2012年 1月     『中国的蛋米羔ダン・ガォ』 中国製ケーキは今、
       2月      『乱途乱画ルァン・トゥ・ルァン・ファ』 落書き
       3月     『帥哥送貨!スヮィ・グゥ・ソン・フォ』イケメン届けます!
       4月      『 五体投地 ウーティトゥディ 』 本物を見てよ・・・・
        5月     『 帯盒飯 ダィ・フゥ・ファン 』お弁当を持って・・・
        6月      『 名片 ミィン・ピェン 』 中国・名刺活用法
        7月      『高 考 ガォ・カォ』大学受験の季節がやってきた!
       8月     『奥林匹克アォ・リン・ピ・ク』 オリンピックの年です
       9月      『做作業 ズゥォ・ズゥォ・イェ』 宿題やらなくちゃ
      10月     『 包装 バォ・ズァン 』 過剰包装かも・・・
       11月     『討價還價タォ・ジィァ・ホアン・ジィァ』 買い物指南
       12月     『白衣悪魔 バァィ・イー・ウェ・モォ』 白衣の悪魔って・・!
2013年 1月     『農貿市場ノン・マォ・シー・チャン』市場がなくなるかも
       2月     『団圓飯トゥァン・ユァン・ファン』一家団欒での食事
       3月     『三八婦女節サン・バァ・フゥ・ニュゥ・ジェ』天の半分を支える
       4月     『錦旗 ジン・チィ』 褒められも、感謝もされず
       5月    『黒板報ヘィ・バン・バォ』粉筆で描く芸術
        6月    『山寨文化サン・ザィ・ウェン・ファ』って何よ!
        7月   『××書城 ×・×・スゥ・チャン』中国大型書店では、
       8月     『相親 シャン・チン』 お見合いですよ〜!
       9月    『教師節ジャォ・シィ・ジェ』教師に感謝の日です
       10月     『洗脚 シィ・ジャォ』 足湯は如何ですか。
       11月   『大熊猫ダァ・ション・マォ』パンダ・ぱんだ・Panda!
       12月   『旅遊車導游リュゥ・ヨゥ・チュゥ・ダォ・ヨゥ』バスガイドさん
2014年 1月   『握手 ウォ・ショゥ』 あぁ・・・、あくしゅ?・・ですね
       2月   『小公シャォ・ゴン』小さな乗り合いバス、日本にこれがあれば
       3月     『透明門簾トゥ・ミン・モン・リェン』ビニールのカーテン
       4月   『打車 ダァ・チュゥ』 ハラハラドキドキの中国タクシー
      5月   『賞花シャン・ファ』 中国で花を愛でる
       6月   『超市ツァォ・シィ』 中国のスーバーへ行ってみれば
       7月   『煎餅ヂェン・ビン』 これぞ中国式B級グルメ
       8月   『中国的焔火イェン・フォ』 夏だ!花火だ!!
       9月     『晒服 サィガンイー』 はためくのよう
       10月    『去博物館 チゥ・ボゥ・ウ・グァン」 博物館へ!
       11月   『光棍節 グァン・グン・ジェ」 11・11狂乱
       12月    『站着吃 ヂァン・ヂャ・チィ』 立ち食いについて考える
2015年 1月   『賀年片 フゥ・ネェン・ピェン』  中国の年賀状
       2月   『校服 シャォ・フゥ』学生服って・・・ジャージじゃないですか
       3月   『校花 シャォ・ファ 』 我が校のマドンは・・
        4月   『学校食堂シュェ・シャォ・シィ・タン』 ガクショクだよ
       5月   『街頭売貨ジェ・トゥ・マィ・フォ』 立ち売りの人達
        6月    『ロ少架 ツァォ・ジャァ 』 中国式ケンカの仕方
       7月   『小秘 シャォ・ミィ 』 秘書であって秘書でなし
       8月   『街道樹ジェ・ダォ・スゥ』 中国の街路樹や如何に
       9月   『假幣 ジャァ・ビィ 』 コレッ、ニセ札ジャン!
       10月   『空中小姐コン・ヂォン・シャォ・ジェ』は、飛んでます。
       11月   『素菜 スゥ・ツァィ 』 本場、精進料理のお味は?
      12月   『方便面ファン・ビェン・ミェン』 インスタントラーメンかよ。
2016年 1月   『抱嬰ルバォ・イン・アール』 おんぶ に だっこ
       2月   『算命先生スァン・ミン』 占ってさしあげましょう
        3月     『中国的麻将マージャン』 麻将と麻雀は別もん
       4月   『減速帯ジェン・スゥ・ダィ?』蒲鉾型の突起物
        5月      『 嘆息 タン・チィ 』 溜息なんかついたりして
        6月   『文明大一歩ウェン・ミン・イー・ブゥ』 偉大なる一歩!
        7月     『三色旗袋サン・スゥ・チィ・ダィ』 トリコロール袋の時代
              8月     『田径型卓子ティン・ジンサィ・シン・ズォ・ズ』競技場型会議机
       9月   『低頭族 ディ・トゥ・ズゥ』 スマホが中国人を黙らせる!
       10月    『 辣椒 ラー・ジャォ 』 トウガラシ・辛いのはお好きですか
         11月   『 中国的郵局 ヨゥ・ジュゥ 』 中国郵便局事情
      12月    『機場ジィ・チャン』巨大な飛行場が続々
2107年 1月    『快子 クゥァィ・ズ』 お箸の文化
       2月    『拉拉手 ラ・ラ・ショウ』 お手て繋いで
       3月    『公交車 ゴン・ジャォ・チュー』 路線バスの旅
       4月    『穿鞋 ツァン・シェ』 鞋と靴
       5月    『寵物 チョン・ウー』 ペットを飼う
       6月    『按喇叭アン・ラー・バァ』 鳴りやまぬクラクション
       7月    『午睡ウー・スィ』 お昼寝の時間です
       8月    『喝口卑酒フゥ・ピィ・ジュゥ』夏だ!ビールだ!!
     9月    『液晶壁板イェ・ジン・ビィ・バン』 液晶だらけ
      10月    『碗装蕎麦麺式吃飯ワン・ズァン・チャォ・マィ・ミェン・チィ・ファン』
     11月    『確認座位チュェ・レン・ズォ・ウェィ』 リコンファームは面倒
        
            
              『私の見た中国』は毎月一回それぞれ
                其の月の数と同じ日に更新となります。
          これとは別に隔月で発行の
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