辺学中文、辺知中国     
中国語を学びながら知る中国考現学

    
   月刊・私の見た中国 

「乱塗写画 ルァン・トゥ・シェ・ファ」 落書きやめなよ!
  落書きについての話題です、悪戯書きとも言われたりもします。
世界中あるようです。多分。文字のない世界だって“絵”があります
から、古代古墳で発掘された貴重な“絵”も結局あれって、落書き
だったのかも知れませんよ。

  「乱塗写画ルァン・トゥ・シェ・ホァ」
 「乱ルァン」は、字の通り、みだりに、でたらめに、の意味で
 「塗トゥ」は、でたらめに、きままに、書くの意味ですし、
 「写シェ」が、中国語では書くの意味です。更に中国の写の字は
   この与にかかる横棒が突き抜けることはないのですが。
 「画ファ」は、同じかくでも、描くほうのかくを担当。
   で、全体が勝手妄りに絵や字を書いちゃう、と。
 この、みだりに、というところが大事なんですね、本来は書いちゃ
 いけない、書くべきところでないところに人間は何故か書いちゃう。
   それも、普段ならそうしなであろう、つまり書くべき内容もない、
それなのに、書きたくなる場所があるらしい。

  私にはそうした要求がない。何故自分の名前を書き残したく
なるのか、ちょっと不明。訳が分からん。でも人間そうした要求
はあるらしい。でも自分だけならまだしも、相合傘マークで書く
のは相手の許可を貰ってのことではないでしょう。

 でも、落書きを書く方だって、ただ無闇に書けばいい、という
ものではない。「落書き」条件というのが三つある。
 「落書き」必須三条件。

  一、折角?書くからには誰かに見てもらいたい。
褒められはしないだろうが、誰も見ないところへは誰も書かない。
でしょう。それにそんなところなら一生気づかれずに終わる。

  二、書く時間も必要。書いてる間に誰かに「おいおい!」
と咎められるのも困りますから、それなりに一人または仲間内
だけになれる時間が必要。

 三、書くからには、毎日来てるような場所はつまらん。たまに来て
その証明として、こんなとこまできましたよ〜、というんで書きたい。

  これらの条件を満たすのが、観光地でlす。それも出来れば世界
的も有名な、沢山の人がくるような、そんな所ほど狙われる。

  日本の落書きのトップ?は以前は公衆トイレだったと思います。
必ずといっていいほど公衆トイレは落書きがあった。まぁあれって、
手持ち無沙汰なのと、上二つの条件は満たしてるので、ついつい
筆記用が胸ポケットにあったりすると書いちゃうんでしょうね。
 たまには明らかに書く気で書いてる芸術的なのもありますが。

  あれ、中国にないですね。公衆トイレの落書き。皆無では
ありませんよ。なかにはあります、ありますが、日本ほど確実?には
ない。なんですかね・・。人が多いから?トイレそのものが汚れて
いて書けそうな場所がないから?ですかね。

  反対に、中国にあって、日本にない落書きは、ちょっと種類が
違いますが、勝手に書くという意味で、中国の人はよく近くに紙が
なかったり、最初からサッサト自分の手の甲に何か書いちゃいます
よね、手の甲に数字があったり、暗号とおぼしき記号があったり。
 あれなんですかね、紙不足?手が便利?

 話を戻しましょう。一般的な落書きといえば観光地。
  観光名所と、落書きの関係ですと、中国もありますね、あちこち。
代表、万里の長城ですが、ありますあります。中国人自ら?の中国語
落書きも多数みられますが、日本語、日本人の書いた英語?とか
ハングルもありましたね、ヨーロッパ勢が少ないのは数の問題ですか。
 ロシア語の落書きを見つけたときは感動、・・・かな。
 特殊な文字は目立っちゃいますね。
 それで、何処に書くかの問題もありますが、これらは書くというより
刻む行為ですね、切り刻んで残す。
  これはある意味、書くよりたちが悪い。深いし。

  それで、中国各地でも古い仏閣なんかも被害にあってますが、
それらは寺院の塔の上の方だったり、欄干だったりですが、
これで私が発見したのは、落書者たちと高さの関係ですね、どうも
高いところと、これまで来たこともない遠いところへくるとこの手の
人は落書きがしたくなるらしい。
  「高さと、遠さに関する、落書きとの関係」ってなのを研究テーマ
にされてる方はおられないですかね。いませんよね。

 その結果、こうした警告看板が。
 これまた、世界に冠たる観光地でこれを見せられたのでは如何にも
無粋です。いけませんね。

  そこで提案ですが、どうでしょう、思いっきり「落書き」できるそんな
場所を、こちらから率先して用意してあげる、というのは。
  世界中の皆さん!どうぞ落書きは此処へ!!ってな壁をですね
こうド〜ンと用意しちゃうわけですよ。
  これ逆転の発想ですね。いいでしょ。落書きは減るし、その落書き
の壁がまた有名になって、観光客が来るかも・・・。

  これ、上の一・三の条件は満たしてるのですが、ちょっと二の条件、
書いたのは見せたいくせに、書いてるところを見られるのはイヤ、
というところに触れるのが難点ですが・・・・。


2012年2月


      
   発行年月          月刊 『私の見た中国』 一覧
 2010年1月
  『圧歳銭ヤースィチェン』 中国お年玉の相場
   10年2月    『春 運 ツゥン・ユン』 帰省する人達をどう運ぶか
           10年3月     『 飯 店 ファン・ディェン』 泊まれば分かる中国ホテル 
             10年4月     『 清明節 チン・ミィン・ジェ 』 お祭り騒ぎのお墓参り
           10年5月     『 手 机 ショウ・ジー 』  中国携帯事情
          10年6月     『 交通標識ジャォ・トン・ビァォ・ヂィ』道路標識が何よ!
          10年7月     『 請挙手!チン・ジュゥ・ショゥ』老師!シュワッチの挙手
            10年8月     『888ファファファ』 中国人は何故8が好き?
            10年9月     『角色扮演 ジェ・スゥ・バン・イェン』 中国コスプレ術?
       10月号    『喫月餅 チィ・ユェ・ビン』月餅を食す、今年の月餅は・・・
      11月号   『 堵車  ドゥ・チュゥ 』渋滞だよ、渋滞。どうする・・
           12月号    『 下雪了! シィァ・シュェ・ラ 』  アッ!雪だ!!
  2011年1月号    『乗坐和諧号チェン・ズゥォ・フゥ・シェ・ハォ』中国の新幹線
            2月号     『 討飯的 タォ・ファン・ダ 』 中国・乞食目撃情報    
         3月号     『放鞭炮 ファン・ビェン・パォ』 爆竹は派手でなくちゃ
             4月号    『虚擬掃墓シュゥ・ニィ・サォ・ムゥ』なんでバーチァルなの・・・
            5月号    『超過装載量!』それって積みすぎでしょ!危ないし
               6月号    『光膀子 グァン・バン・ズ』これぞ、中国式クールビズ
             7月号     『 裸 婚 ルゥォ・フン 』  婚姻届だけの結婚
               8月号     『可笑的T恤クー・シャォ・ダ・ティ・シュ』 笑えるティーシャツ
     9月号     『地 書 ディ・スゥ 』 消えゆく“書”の芸術
            10月号     『火 鍋 フォ・グォ 』 お勧め!中国寄せ鍋事情
              11月号    『在澡堂洗澡ザォ・タン・シィ・ザォ」 いざ、銭湯へ
      12月号   『聖誕節的肯徳基』 クリスマスの日のケンタッキー
    12年1月号   『中国的蛋米羔ダン・ガォ』 中国製ケーキは今、  
           2月号    乱途乱画ルァン・トゥ・ルァン・ファ』 落書き
             3月号    『帥哥送貨!スヮィ・グゥ・ソン・フォ』イケメン届けます!
              4月号     『 五体投地 ウーティトゥディ 』 本物を見て・・
    5月号   『 帯盒飯 ダィ・フゥ・ファン 』お弁当を持って・・・
  
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