辺学中文、辺知中国     
中国語を学びながら知る中国考現学

    
   月刊・私の見た中国 

『××書城×・スゥ・チャン』大型書店では
 日本にいても三日にあげず本屋には行きたいくらい本屋が好き。
早い話が本が好き。本を読むのを愉しみとしている。
 それ位、本屋が好き。本のある場所が好き。図書館とか。
 ということは、中国でも本屋へはよく行く。幸い私の旅行は全くの
個人旅行であることと、とりたてて目的のない、どっかをブラブラして
くるだけの旅なので、本屋に行く時間はある。いや、多分時間が無くとも
行きたがると、思う。
 中国での本屋通いもかなりこれで年季が入ってる。
中国の書店≒「新華書店シン・ファ・スゥ・ディェン」という
頃から通ってる。
 あの頃の、中国の書店は酷かった。何せ中国の出版界そのものが、
未成熟だったのに加え、本そのもの、紙の質も悪かったし、出版点数も
充分とは言えない状態だったから。
 加えて、本屋さんはどうかというと。まず、本屋の書棚に客は直接触れる
ことが出来なかった。昔、日本の図書館も開架式ではなく、先にこれこれ
の本が読みたいと、在庫書籍目録から書名を探し申請し持ってきてもらう
というやり方だったのをご存じだろうか。あれと同じだ。
 目の前に書棚、更にその前には大概ガラスケースがグルリ配置されて
いて、そのケースと書棚の間には通路があり、間に書店員がいる、という
配置だった。つまり、客は勝手にその一線(ケース)を超えて中に進むこと
はならず、自分が読みたい、手に取ってみたい、買いたい本があったなら、
服務員(店員)にそこのあの本を取って!と頼むわけです。
 そうすると、大概その頃の服務員はこれでもかぁ〜ってくらい不愛想に
かつ面倒そうに指定された本を抜き出し、客の前のケースの上にその
取った本を放り投げる。ホントに放る。そっと置いても罰は当たらない
と思うのだが何故か、これ見よがしに「ポン!」と放ってくる。何で??
 もう一冊の方も見てみたいな・・と思ったら、また服務員の手を煩わせ
取ってもらう。この時、今でも覚えているは、私が読みたい本は、作家は
知っているが、たまたま、その作家の本で、作品名が難しい題でたまさか
私の知らない漢字で、要するにその背表紙が私は読めなかった。
 だから私は「二段目の黄色の本」と言いましたよ。それを聞いた服務員。
さてはこいつはこの字も読めないと気づいた。明らかに、題字も読めない
奴がなんでこの本が読めるの!!ってか買うわけないじゃん!!
 との侮蔑の視線と、はっきり迷惑!ってな顔で前より一層遠くからその
本を投げてよこした。
 確かに読めない私も情けないと思い、温厚な私はその読めそうもない
難しい本を、意地になって買ったのを覚えてる。で、その本はまだ手元に。
 そんな悔しい思い出と共にある「新華書店」は変わりました。
 中国全体が変わったので、「新華書店」だけが変わったわけではないが。
 それに、それ以外の個性的は本屋も現れてきています。
出版点数が飛躍的に伸び、紙質も急激に好くなり、その装丁も好くなった。

 そして現れたのが「××書城スゥ・チャン」と呼ばれる超大型書店。
 こちらは北京のそれですが、この建物まるごと本屋です。
 そんな超超大型書店が各地に現れました。「××書城」の「××」の処には
それぞれ、その都市名、「北京」「上海」「南京」「成都」などと入れてくれれば
いいだけで、大概どの都市にもあります「書城」。
 これはもう本好きにとってはたまらん。行かないわけにはいかない。
 ということで、訪中の旅に欠かせないのがこの「書城」詣でです。
以前のように服務員の手を煩わせることもなく、勝手に書棚から自分の
見たい本を手に取り、買わないなら戻せばいいだけ・・・って、これが普通。
 基本、本屋ですから、日中双方に大きな違いは今はもうありません。
 それでも、やっぱり、違うところもあるんですね。。
  例えばこんな感じでえらく立ち読み??
っていうか、すっかり落ち着いて座って読んじゃってますけど、これに
寛容ですよね。いいの??これでも??ってくらい。一度すっかりその
床に寝そべって本をじっくり?読んでる人も見かけましたけど・・・。
 許されるんだ〜〜とちょっと驚きです。

 懐かしの「新華書店」当時は、本を買っても包装はありませんでした。
暫くは、買った本の背表紙裏側にその本屋のゴム印をポン!と押されて
ましたけど、あれもどうよ?って感じ。こっちの買ったその本に勝手に
ゴム印押しちゃうんですから。
 その後、ビニール袋はいただけるようになりました。
まだ、各書店でブックカバーを用意するなんてなサービスはありません。
書店の会員になって、ポイントサービスなんては始めてます。当然すぐに
会員になりました。何せ、毎回行く度に相当の量を買います。
 それになにより、ビル丸ごと本屋というその圧倒的量に大満足。

 もう一つはこれ、
 日本だと店員さんが自分でお奨めの本の宣伝を書いて
平積みの本の脇に、というのが玄関口に多いですが、、中国はそれを
丸ごとよく、本で表現してますよね。本を「Jobs」と積んで遊んでます。
 こんな商品を積み上げて遊んでる陳列にお目にかかれるのもまた
愉しみの一つでもあります。

  ということで、みなさん、旅行に行かれて時間がありましたら、
どうぞ中国の書店にも足を運んでください。
 おもわぬ、面白本の収穫にも出会えるかも知れませんよ。
 


2013年7月7日


      
   発行年月          月刊 『私の見た中国』 一覧
2010年1月
  『圧歳銭ヤースィチェン』 中国お年玉の相場
   2月    『春 運 ツゥン・ユン』 帰省する人達をどう運ぶか
              3月     『 飯 店 ファン・ディェン』 泊まれば分かる中国ホテル 
               4月     『 清明節 チン・ミィン・ジェ 』 お祭り騒ぎのお墓参り
            5月     『 手 机 ショウ・ジー 』  中国携帯事情
            6月     『 交通標識ジャォ・トン・ビァォ・ヂィ』道路標識が何よ!
           7月     『 請挙手!チン・ジュゥ・ショゥ』老師!シュワッチの挙手
             8月     『888ファファファ』 中国人は何故8が好き?
             9月     『角色扮演 ジェ・スゥ・バン・イェン』 中国コスプレ術?
      10月    『喫月餅 チィ・ユェ・ビン』月餅を食す、今年の月餅は・・・
     11月   『 堵車  ドゥ・チュゥ 』渋滞だよ、渋滞。どうする・・
          12月    『 下雪了! シィァ・シュェ・ラ 』  アッ!雪だ!!
 2011年 1月    『乗坐和諧号チェン・ズゥォ・フゥ・シェ・ハォ』中国の新幹線
           2月     『 討飯的 タォ・ファン・ダ 』 中国・乞食目撃情報    
         3月     『放鞭炮 ファン・ビェン・パォ』 爆竹は派手でなくちゃ
             4月    『虚擬掃墓シュゥ・ニィ・サォ・ムゥ』なんでバーチァルなの・・・
           5月    『超過装載量!』それって積みすぎでしょ!危ないし
              6月    『光膀子 グァン・バン・ズ』これぞ、中国式クールビズ
            7月     『 裸 婚 ルゥォ・フン 』  婚姻届だけの結婚
              8月     『可笑的T恤クー・シャォ・ダ・ティ・シュ』 笑えるティーシャツ
     9月    『地 書 ディ・スゥ 』 消えゆく“書”の芸術
       10月   『火 鍋 フォ・グォ 』 お勧め!中国寄せ鍋事情
       11月   『在澡堂洗澡ザィ・ザォ・タン・シィ・ザォ」 いざ、銭湯へ
       12月   『聖誕節的肯徳基』 クリスマスの日のケンタッキー
2012年 1月     『中国的蛋米羔ダン・ガォ』 中国製ケーキは今、
       2月      『乱途乱画ルァン・トゥ・ルァン・ファ』 落書き
       3月     『帥哥送貨!スヮィ・グゥ・ソン・フォ』イケメン届けます!
       4月      『 五体投地 ウーティトゥディ 』 本物を見てよ・・・・
        5月     『 帯盒飯 ダィ・フゥ・ファン 』お弁当を持って・・・
        6月      『 名片 ミィン・ピェン 』 中国・名刺活用法
        7月      『高 考 ガォ・カォ』大学受験の季節がやってきた!
       8月     『奥林匹克アォ・リン・ピ・ク』 オリンピックの年です
       9月      『做作業 ズゥォ・ズゥォ・イェ』 宿題やらなくちゃ
      10月     『 包装 バォ・ズァン 』 過剰包装かも・・・
       11月     『討價還價タォ・ジィァ・ホアン・ジィァ』 買い物指南
       12月     『白衣悪魔 バァィ・イー・ウェ・モォ』 白衣の悪魔って・・!
2013年 1月     『農貿市場ノン・マォ・シー・チャン』市場がなくなるかも
       2月     『団圓飯トゥァン・ユァン・ファン』一家団欒での食事
       3月     『三八婦女節サン・バァ・フゥ・ニュゥ・ジェ』天の半分を支える
       4月     『錦旗 ジン・チィ』 褒められも、感謝もされず
       5月    『黒板報ヘィ・バン・バォ』粉筆で描く芸術
        6月    『山寨文化サン・ザィ・ウェン・ファ』って何よ!
        7月   『××書城 ×・×・スゥ・チャン』中国大型書店では、
       8月     『相親 シャン・チン』 お見合いですよ〜!
       9月    『教師節ジャォ・シィ・ジェ』教師に感謝の日です
       10月     『洗脚 シィ・ジャォ』 足湯は如何ですか。
       11月   『大熊猫ダァ・ション・マォ』パンダ・ぱんだ・Panda!
       12月   『旅遊車導游リュゥ・ヨゥ・チュゥ・ダォ・ヨゥ』バスガイドさん
2014年 1月   『握手 ウォ・ショゥ』 あぁ・・・、あくしゅ?・・ですね
       2月   『小公シャォ・ゴン』小さな乗り合いバス、日本にこれがあれば
       3月     『透明門簾トゥ・ミン・モン・リェン』ビニールのカーテン
       4月   『打車 ダァ・チュゥ』 ハラハラドキドキの中国タクシー
      5月   『賞花シャン・ファ』 中国で花を愛でる
       6月   『超市ツァォ・シィ』 中国のスーバーへ行ってみれば
       7月   『煎餅ヂェン・ビン』 これぞ中国式B級グルメ
       8月   『中国的焔火イェン・フォ』 夏だ!花火だ!!
       9月     『晒服 サィガンイー』 はためくのよう
       10月    『去博物館 チゥ・ボゥ・ウ・グァン」 博物館へ!
       11月   『光棍節 グァン・グン・ジェ」 11・11狂乱
       12月    『站着吃 ヂァン・ヂャ・チィ』 立ち食いについて考える
2015年 1月   『賀年片 フゥ・ネェン・ピェン』  中国の年賀状
       2月   『校服 シャォ・フゥ』学生服って・・・ジャージじゃないですか
       3月   『校花 シャォ・ファ 』 我が校のマドンは・・
        4月   『学校食堂シュェ・シャォ・シィ・タン』 ガクショクだよ
       5月   『街頭売貨ジェ・トゥ・マィ・フォ』 立ち売りの人達
        6月    『ロ少架 ツァォ・ジャァ 』 中国式ケンカの仕方
       7月   『小秘 シャォ・ミィ 』 秘書であって秘書でなし
       8月   『街道樹ジェ・ダォ・スゥ』 中国の街路樹や如何に
       9月   『假幣 ジャァ・ビィ 』 コレッ、ニセ札ジャン!
       10月   『空中小姐コン・ヂォン・シャォ・ジェ』は、飛んでます。
       11月   『素菜 スゥ・ツァィ 』 本場、精進料理のお味は?
      12月   『方便面ファン・ビェン・ミェン』 インスタントラーメンかよ。
2016年 1月   『抱嬰ルバォ・イン・アール』 おんぶ に だっこ
       2月   『算命先生スァン・ミン』 占ってさしあげましょう
        3月     『中国的麻将マージャン』 麻将と麻雀は別もん
       4月   『減速帯ジェン・スゥ・ダィ?』蒲鉾型の突起物
        5月      『 嘆息 タン・チィ 』 溜息なんかついたりして
        6月   『文明大一歩ウェン・ミン・イー・ブゥ』 偉大なる一歩!
        7月     『三色旗袋サン・スゥ・チィ・ダィ』 トリコロール袋の時代
              8月     『田径型卓子ティン・ジンサィ・シン・ズォ・ズ』競技場型会議机
       9月   『低頭族 ディ・トゥ・ズゥ』 スマホが中国人を黙らせる!
       10月    『 辣椒 ラー・ジャォ 』 トウガラシ・辛いのはお好きですか
         11月   『 中国的郵局 ヨゥ・ジュゥ 』 中国郵便局事情
      12月    『機場ジィ・チャン』巨大な飛行場が続々
2107年 1月    『快子 クゥァィ・ズ』 お箸の文化
       2月    『拉拉手 ラ・ラ・ショウ』 お手て繋いで
       3月    『公交車 ゴン・ジャォ・チュー』 路線バスの旅
       4月    『穿鞋 ツァン・シェ』 鞋と靴
       5月    『寵物 チョン・ウー』 ペットを飼う
       6月    『按喇叭アン・ラー・バァ』 鳴りやまぬクラクション
       7月    『午睡ウー・スィ』 お昼寝の時間です
       8月    『喝口卑酒フゥ・ピィ・ジュゥ』夏だ!ビールだ!!
     9月    『液晶壁板イェ・ジン・ビィ・バン』 液晶だらけ
      10月    『碗装蕎麦麺式吃飯ワン・ズァン・チャォ・マィ・ミェン・チィ・ファン』
     11月    『確認座位チュェ・レン・ズォ・ウェィ』 リコンファームは面倒
        
            
              『私の見た中国』は毎月一回それぞれ
                其の月の数と同じ日に更新となります。
          これとは別に隔月で発行の
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