身近な天体 月

 月は地球の唯一の衛星で、昔から人々に親しまれてきたなじみ深い天体です。
 大きさは地球の1/4の大きさで、半径が1738qあり、地球から約38万キロの軌道を約27日周期で公転しています。
 月面には大気がなく、クレーターや山脈、谷などのでこぼこした地形と、海(水はない!)と呼ばれる滑らかで黒っぽく見える部分などで構成されています。

 クレーター

 環状山または火口のような丸い状地形のことを『クレーター』といいます。 クレーターは隕石の衝突や火山の噴火などによってできました。
 月面には、直径が200kmにもおよぶ巨大なクレーターから岩石の表面にある顕微鏡でなければ確認できないマイクロクレーターまで
さまざまな大きのクレーターがあります。

 月の満ち欠け

 月は太陽の光を反射して輝いています。地球のまわりを約27日周期で公転しているため、地球から月をみると月の形が変化してみえます。これを『月の満ち欠け』といます。
 月の満ち欠けをあらわすのに『月齢(げつれい)』という用語を使います。月齢は新月を「月齢0」として、新月から数えて何日目の月であるかをあらわしたものです。新月から1日目の月が『月齢1』、10日目の月を『月齢10』といいます。
 月は太陽から東側に向かって移動していき、日を追うごとに太くなっていきます。新月ら約1週間後、太陽から90°東に離れたところに位置した半月を『上弦の月』と呼んでいます。月齢は約7.5です。

 さらに東へ移動し、太陽から180°つまり太陽の正反対側に来たときに『満月』満月となります。このときの月齢は約14.8です。さらに東に回って270°のときの半月を『下弦の月』と呼んでいます。月齢が約22.4です。
 そして約29.5日たつと新月になり、ふたたび月齢0に戻るのです。

 月明かりは、星の明かりをかき消してしまうので、星を見るうえで、月齢を知ることは大変重要なことです。新聞などの暦の欄にも月齢が載っていますので、星を見る時の参考にしてみてはいかがでしょうか。

新月

 太陽と地球の間(同じ方向)に位置し、地球側の月面に太陽の光が当たらないため観ることはできません。

 新月の前後は月明かりの影響がほとんど無く、星空を楽しむことができます。

上弦の月

 見かけ上の西側(月面ではの東側)がふくらんだ半月の形をしています。

 昼ころ東の空に顔を出し、日没の頃にもっとも高く昇り、夜半に西の空に沈むので、夜半前は月明かりがあるため、星を見るのにはあまり適していません 。

満月

 地球をはさんで月と太陽が反対方向に位置し、地球側の月面に正面から太陽光が当たっています。

 満月は一晩中見えていて、日没とともに昇って、日の出のころ西へ沈みます。満月の前後はほぼ一晩中月明かりの影響を受けてしまいまうので、星を見るには適していません。

下弦の月

 見かけ上の東側(月面では西側)がふくらんだ半月の形をしています。

 夜半に昇って、昼ごろに沈みます。夜半前は月明かりの影響を受けないので、星を見るのに適しています。

 月面の様子

 月の表面のほとんどは『クレーター』と『海』と呼んでいる地形で構成されています。月を見てみると、白い部分と黒っぽい部分があるのがわかると思います。白っぽい部分のほとんどは『クレーター』といって、隕石などが月面に衝突してできた地形です。クレーターは環状または火口のような丸い窪地状の地形で、昔の有名な科学者の名前などが付けられています。月面上では、大きいもので直径が200kmにもおよぶクレーターから顕微鏡でないと確認できないようなクレーターがあります。
 一方、模様のように見える黒っぽい部分を『海』といいます。海といっても海水があるわけでわなく、、平坦な地面が広がっています。海には「晴れの海」「静かな海」・・・などの名前が付けられついます。アポロ4号で人類が初めて月面に立ったのは「静かな海」です。
 見方によって「うさぎが餅をついている姿」や「かに」、「女性の横顔」など様々な模様に見えますが、みなさんはどんな風に見えるでしょうか?。

 肉眼や双眼鏡などで手軽に探せる月面の主な名所を記載してみました。地球の地図と同様に、北が上になるように表示しています。

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