流れ星を観よう!−流れ星が見えている間に願い事を3回唱えると、願い事が叶うかも!??−

流星と流星群 

 星空を見上げていると、時々、星が瞬間的に流れて見える現象を目にすることがあります。これを『流星(りゅうせい)又は流れ星』と呼んでいます。

 太陽系のなかには、天体とは呼ぶには小さすぎる小さな天体、宇宙塵(うちゅうじん)がたくさん存在します。
主に彗星がまき散らしっていったダストや小惑星のできそこないなどです。これらが地球の大気圏に突入し
大気との摩擦によって発光する現象を流星として私たちが目にしています。

 流星は、毎年決まった時期に多くの流星が出現する『流星群(りゅうせいぐん)』と流星群にが属さない『散在流星(さんざいりゅうせい)』の2種類に分けることができます。 

 流星群は、毎年決まった時期に多くの流星が出現するもので
発光経路を逆にたどっていくと、星空のある点(あるいは局所的な領域)を中心に流星が飛び出して来るように流星が出現します。
この点を『幅射点(ふくしゃてん)又は放射点(ほうしゃてん)と呼んでいます。

 流星群の素となる流星物質は、彗星が太陽に近づいたときに放出したダストで、このダストを撒き散らした彗星を『母彗星(ぼすいせい)』と呼んでいます。
 彗星はちょうど汚れた雪だるまのようなモノで、太陽に近づくとその熱で表面の氷が融けだしガスを発生させます。
その時、氷のなかに含まれていたダストも一緒に彗星の核から飛び出し、彗星の尾を形成していきます。
彗星の核を飛び出したダストは、彗星の核と同じような軌道を回りながらしだいに軌道周辺に拡散していき
ダスト・トレイル』というダストの集まりを形成していきます。
 そして、地球がダストトレイルを通過することによって、多くの塵が大気圏に突入する(地球がダストトレイルに突入すると言ったほうがいいのかな?)ので
流星群となって見えるのです。
 一般的に母彗星が太陽に接近した後に流星群に属する流星の出現数が増える傾向にあります。

 流星群の名前は、幅射点がある星座(ペルセウス座流星群、ふたご座流星群)や近くにある恒星の名前、母彗星の名(ジャコビニ流星群)がつけられています。

 

−主な流星群−

流星群名 活動期間 極大日 極大出現数 備考
りゅう座ι 1月1日〜1月7日 1月4日 50 しぶんぎ座流星群とも呼ばれている
こと座κ 4月16日〜4月25日 4月22日 10 突発的な出現があるかも?
みずがめ座η 4月25日〜5月10日 5月6日 10 観測時間が夜明け前で短い
母彗星=ハレー彗星
みずがめ座δ 7月15日〜8月20日 7月29日 10  
ペルセウス座 7月20日〜8月20日 8月13日 80 お盆の時期で観測しやすい。
母彗星=スイフト・タットル彗星
ジャコビニ 10月7日〜10月11日 10月8日 ・・・ 母彗星=ジャコビニ彗星が地球に接近した年に大出現!
オリオン座 10月10日〜11月5日 10月21日 15 活動のピークに幅がある
母彗星=ハレー彗星
しし座 11月5日〜11月25日 11月17日 50 約33年周期で大出現する。
母彗星=テンペル・タットル彗星
2001年11月19日未明〜明け方にかけて、日本で数千以上もの流星が降る!!
ふたご座 12月5日〜12月20日 12月14日 50 一晩中観測することができる。
こぐま座 12月18日〜12月24日 12月23日 10
活動期間、極大日は、その年条件によって1〜2日のズレが発生することがあります。
極大出現数は1時間あたりの最大出現数ですが、観測条件によって変化します。

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