はくちょう(白鳥)座
学名:Cygunus(略符Cyg)
概略位置:赤経20h30m 赤緯:+43 面積:804平方度
20時に正中する時期:9月下旬 設定者:プトレマイオス
   七夕でおなじみの、織姫星(ベガ)と牽牛星(アルタイル)と夏の大三角をつくる3つの1等星の中で、三角形の北東に位置する星が、はくちょう座のα星『デネブ』です。デネブは“しっぽ(尻尾)”という意味で、その名の通り、はくちょう座の尻尾の位置で輝いています。

 デネブからアルタイルの方向に目を向けると、明るい星が大きな十字形を作っているのが目に止まります。南天の南十字に対して『北十字星(ノーザンクロス)』とよばれています。そして、この北十字(ノーザンクロス)がはくちょう座を見つける目印となります。
 天の川をバックに翼を広げたはくちょう座の姿は、たいへん印象的で、私が好きな星座の一つでもあります。

 はくちょう座は夏の星座なのですが、天の北極に近い位置にあるため、見える期間が長い(見ようと思えば1年中見ることさえできる)星座です。たとえば12月末、ちょうどクリスマスのころ、宵の西に立てかけられた大きな十字架のように見えています。
 キリストの生誕を祝うクリスマスの時期に、このような光景が見られるのは神の奇跡なのでしょうか。

 ギリシア神話では、大神ゼウスがスパルタの王后レダに逢いに行ったときに化身した白鳥の姿であるとされています。
 また、太陽の神アポロンの太陽の車を乗りまわして事故を起こしたファエトンを探す親友キュクノスの姿が、天に上げられたという説もあります。

 はくちょう座のくちばしに位置するβ星『アルビレオ』を望遠鏡で拡大して観ると、オレンジ色の3等星と青色の5等星が並んで見えます。そのすばらしい色彩のコントラストは、天上の宝石にたとえられるほどに美しい二重星です。

 

北十字星  アルビレオ

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