いて(射手)座
学名:Sagittarius ( 略符Sgr )
概略位置:赤経19h00m 赤緯:-25° 面積:867平方度
20時に正中する時期:9月上旬 設定者:プトレマイオス
 いて座を探す目印は、『南斗六星(なんとろくせい)』と呼ばれる北斗七星に似た星の並びで、6つの星が小さな「ひしゃく」をふせた形に並んでいます。
 中国では、北斗の星が死をつかさどるのに対して南斗の星が生をつかさどる神と考え、「人間が生まれる時には北斗と南斗の神が相談して寿命を決めると」伝えられています。
 また、いて座は、ティーポットの星の並びとしても知られています。その様子は、ティーポットより星空にそそがれたミルクがミルキーウエイ(=天の川)となって星空を流れ出すように見えます。そのためか、天の川はいて座の辺りでひときは濃さを増して、光の大河となって大地にそそいでいるように見えます。

 いて座のモデルとなったのは、半人半馬の種族ケンタウロスの賢人ケイローンです。ケイローンは神々から、狩猟や医術、音楽、予言などの能力を授けられ、ギリシア神話の英雄達から賢者として尊敬されていました。

晴レル夜・星座録