おひつじ(牡羊)座

学名:Aries(略符:Ari)
概略位置:赤経2h30m 赤緯:+20 面積:441平方度
20時に正中する時期:12月下旬 設定者:プトレマイオス

 

 『ひらがなの「へ」のを裏返したような3つの星のならび』がおひつじ座を見つける手がかりとなります。この3つの星のならびが牡羊の頭部を表しています。その中でも明るいα星『ハルマ』は【羊の頭】という意味の名前がつけられています。
 おひつじ座を探す目印となるような目立つ星は、この3つの星ぐらいです。あとは、おひつじの頭部を基点におひつじの姿を想像するしかない?でしょう・・・(無責任?)。

 しかしながら、おひつじ座付近の星々は古代バビロニア時代(紀元前1800〜紀元前1600年頃)にはすでに重要な星座(当時はおひつじ座という呼び方はしなかったようですが)とされていました。
 おひつじ座が登場するのは、今から約2000年前のギリシア時代で、当時春分点がおひつじ座にあったことから、黄道12星座の第1星座とされ重要な星座でした。β星『シェラタン』は【しるし】という意味で、かつてこの辺りにあった春分点を指しているとされています。

 ギリシア神話によると・・・ボイオティアの王アタマスの子、フリクソス王子とヘレー王女が、王の後妻によって殺されそうになった時、大神ゼウスが子供たちを逃がすために送った『空飛ぶ金毛の雄羊』の姿で、のちにこの雄羊が天に上げられておひつじ座になったのだとされています。

 

晴レル夜・星座録