てんびん(天秤)座
学名:Libra ( 略符Lib )
概略位置:赤経15h20m 赤緯:+-14° 面積:538平方度
20時に正中する時期:7月上旬 設定者:プトレマイオス
 てんびん座を見つける目印は、α・β・δ星の3つの3等星でつくる、平仮名の“く”の字を裏返しにした“>”の形に並んだ等星の並びでしょう。

 てんびん座は、バビロニア時代からあるたいへん古い星座ですが、一時期、さそり座の一部とされていた時代がありました。その名残として、α星を“ズベン・エルゲヌビ(南の爪)”、β星を“ズベン・エスカリマ(北の爪)”という名前がついています。

 てんびん座のモデルとなったのは、正義の女神アストレアが人間の善悪を裁くために用いた善悪の重さを量る天秤をかたどったもので、人の臨終のときに、その人間が生前に行なった善の重さと悪の重さを量る天秤であったとされています。
 また、紀元前1200年ごろには、α星のあたりに秋分点があったので、秋分の太陽が昼夜を等しく2分していたことから、天秤の名がついたという説もあります。

 

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