うお(魚)座
学名:Pisces ( 略符Psc )
概略位置:赤経00h20m 赤緯:+10° 面積:889平方度
20時に正中する時期:11月下旬 設定者:プトレマイオス
 秋の四辺形の南東側を注意してよく見ると、暗い星が連なって、『ひしゃげた平仮名の「く」の字』を描いているのを見つけることができます。これがうお座を探す目じるしで、「北の魚」「西の魚」の2匹の魚を結んでいるひもにあたる部分です。「く」の字の両端には、それぞれ暗い星が楕円形に並び、これがそれぞれ魚をあらわしています。
 ひもの折れ目のところにあるα星をはじめ、うお座を構成する星は全て4等星以下の暗い星なので、光害の影響は強い街中や月明かりの下ではわかりにくいかもしれませんが、星が並ぶ間隔が狭いので、星座をたどるのは簡単がもしれません。

 黄道星座の12番目の星座ですが、現在の春分点が「西の魚」のしっぽ付近にあります。

 ギリシャ神話では、ナイル川のほとりを散歩していた女神アフロディーテとその息子エロスが、怪獣テュフォンに襲われて、川の中に逃げ込むために魚に変身した姿であるとされています。この時アフロディーテは自分の身体とエロスの身体をひもで結び、息子が自分から離れないようにしました。このようすを見たゼウスは、アフロディーテのエロスを思う愛情に感動し、天に上げて星座にしたと伝えられています。

晴レル夜・星座録