太極計画
〜革命闘争開始宣言〜
超機 Your Eyes Only
桜華革命
〜THE FLOWER REVOLUTION〜
「万国のプロレタリア団結せよ」
マルクスが声高らかにこう謳いあげたのに倣い、私も我が闘争を一文の宣言から始めたく思う。願わくは、もし、私が、道半ばで倒れることあらば、この宣言が、私の道を継ぐ者の苦難の道程を照らす灯火とならんことを。
宗教的革命家とは何か。
革命的宗教家に非ざる者である。後者は、例えば、親鸞であり、日蓮であり、カルヴァンであり、ルターである。それに対して、宗教的革命家とは、宗教的自覚に基づき政治革命を目指す者なのである。
体制の側にある者よ、恐れることはない。私はあなた方の地位を脅かすものではない。私の国は、人々の心の中にある。
宗教的革命を言うならば、私の思想を述べねばなるまい。
ことさらに、私は誰々の生まれ変わりであると喧伝する者があるが、私は鬼神を語らない。私には、すぐさま目に見える形で奇跡を起こす力は無いのだから。しかし、私のすべての想いが遂げられたとき、その業は、人々の目には奇跡と映るだろう。
ある日、突然に神の声が聞こえてきたら、それは啓示宗教ということになろう。私には頭の中に直接に響く形で神の声が聞こえるわけでは無い。ただ、密やかでありながら、力強き導きがあるのみである。
わたしには、師はない。書を紐解くことによって、この境涯に至った。であるから、その遍歴を示そう。
まず、大川隆法氏の初期の著作。次に故高橋信次氏の釈迦伝。これらは、私が持っていた、それまでの常識に大きな衝撃を与えた。しかし、現在この二人のすべてを支持する者ではない。
そして、大いなる迷いの中で貪り読んだ、ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」。これは、後に西尾幹二氏の「ニーチェとの対話」に触れることで、さらに我が意を得た。 次に大きな転換点が、浄土真宗の教えにより、ただ弥陀の本願にすがる境涯に至りながらも自分の無力さに身悶えしていたときに出会った、梅原猛氏の「空海の思想について」。これにより私は、世の人を導き法灯を掲げる者としての自力の必要性を悟った。
真言密教の神髄は即身成仏にある。自ら大日如来と一体とならんとするのである。ただただ阿弥陀如来にすがる「浄土三部教」に由来する真宗から見れば、甚だ不遜な教えに映るであろう。しかし、密教行者にとっても、最終的に成仏するその瞬間までは大日如来の他力にすがっているのである。したっがって、真に弘法大師の教えに遵う者は、己がうちでは他力によるが、他者からは自力とされるだろう。
このように、述べてくると、結局は仏教者かと思われるかも知れないがそうではない。
私は既存の宗教の後継たろうとはしない。今、ここに新しき灯火を掲げる。
ユダヤ、カソリック、イスラム、プロテスタント・・・
すべては、あまたの谷川の、大いなる河口に流れ集まるが如くに・・・
エルサレム、エルサレム、聖なるかなエルサレム
神の恩寵溢るる都よ
さて、それでは、わたしは、どのような革命を目指すのか。
今、すべてを語ることはあまりに危険である。よって、私は、我が同志に偈を投げかけよう。楽土を求めて・・・
西暦の終わりに