★ことのはのふしき

「日本語、というより大和古葉の部屋です。」とトップページでは謳っていますが。文学的なもの全般をこのコーナーでは扱うことにします。


☆はるなの「詩(うた)」への誘い

★短歌・俳句・その他

はるなは文語で短歌が詠めます。自信作を掲載します。

あしひきの山ほとときす里降りて
     善き梅の木を見付けしやあらむ


人間いつ死ぬことになるか分からないのではるなは辞世の歌を作っています。

松ヶ根のもとなる津より漕きいてゝ
    ゆきこえし波かえり見はせし


小学校の時市で賞を貰った俳句です。

十七夜水面に映る揚げ花火


☆俳句

冬枯れて風に吹かれし花芽かな
寒梅の花芽小雨に縮こまる
早咲きの菜の花見ゆる電車道
寒梅や白く咲きたり風に耐え
仰ぎ見る桜の枝に覗く月
義士忌きて長く残りぬほがりかな
星めぐり一つまわってまた還り
菰焼きや虫の逃げ足聴こえらし
春霞夕陽も紅く染まりけり
誰が為の墓標か十字架ここにあり
燕の至りて真の春来たり
春の海興児島富士のほの見えて
白鷺や一羽寂しく夕暮れに
光る海潮干狩りする児らもいて


★短歌
あしひきの山ほとときす里おりて
 善き梅の枝見つけしやあらむ

松蔭忌百と十年あまり来て
 我も続かむ渡る雁かね

松ヶ根のもとなる津よりこきいてゝ
 ゆき超えし波かえりみはせし


☆詩
 ユグドラシル賛歌

汝、この世の全ての基、永久(とこしえ)にあるもの
そを巡り、時の流れを見守りしノルンの三姉妹あり
過去をその年輪に刻みし長姉ウルド
濃き緑の葉を育むはその妹ベルダンディー
萌える芽吹きをその先に誘うは末の妹スクルド
かれ、悠久の時を刻まむ


次に紹介しますのは、はるなの出身高校のグループ歌を改作したものです

 紅樹

嵐の海を渡る燕なら
捨てたりはしない
夢と希望の光
今こそしめせ俺たちの力
大切なものは明日に懸ける若さ

紅樹この思いこの祈りいつまでも
紅の旗のもと俺たちに続け

今こそ誓え俺たちの絆
大切なものは明日に懸ける勇気


☆漢詩
さすがに漢詩は詠めないのでお気に入りをご紹介します。


桃夭

  桃之夭夭  桃の夭夭たる、
   灼灼其華  灼灼たる其の華。
     之了干歸  之の子干に帰がば、
       宜其室家  その室家に宜しからん。

  桃之夭夭  桃の夭夭たる、
   有賁其實  有賁たるその実。
     之了干歸  之の子干に帰がば、
       宜其室家  その室家に宜しからん。

  桃之夭夭  桃の夭夭たる、
 其葉蓁蓁  其の葉蓁蓁。
     之了干歸  之の子干に帰がば、
        宜其家人  その家人に宜しからん。

嫁ぐ娘に送られた詩です。

詠めないと書きましたが何とか詠じてみましたのでUPしますね

龍嵐
海征かば大風起こり
雲は厚く星は見えず
龍天空の果てより来たり
潮は逆巻き風は烈す


★訳詞

ビートルズ、ジョンレノンの楽曲の訳詞をやってみようと思っています。