≪推薦文 1≫ 山梨学院大学 法学部教授 山内幸雄

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 男女共同参画は時代の流れです。誰もこれを押し止めることはできません。国際連合も外国も日本政府も日本各地の自治体も男女共同参画社会づくりに取り組んでいます。
 私は何年にもわたって山梨の男女共同参画社会づくりに関わってきました。山梨では、学習した多くの人々によるプランの策定推進や条例制定の運動がきわめて強く活発です。しかし、男女の特性論や性別役割分担意識が一般に根強い傾向があり、しかもこの傾向は特に議会・行政・会社・地域で物事の決定を担当する人達の間に多く見られます。そのため、決定する者の側の一方的な判断で人選が行われるなどの権威的選別が当然のように行われ、有能な女性がいたるところで決定作成過程の最初から疎外されるなど正当な評価を受けない現象が生じています。
 ジェンダーに基づく直接・間接の差別や「やさしさの中の差別」をなくし、ジェンダーバイアスを解消し、自治体が直面している諸問題にも対処しなければなりません。そのためには、男女共同参画を学習した女性が一人でも多く政策・方針の立案決定の場面に参画することが大切です(男女共同参画社会基本法5条)。政治への女性の参画は欠かせないものです。時代の流れを押し戻そうとするバックラッシュが中央政府はじめ各地の自治体で激しくなってきた今日にあっては、女性の政治参画はなおいっそう重要性を帯びた時代の要請のように思われます。
 このような問題状況下での政治参画には、男女共同参画への確信をつねに持ち続け、しかも生活の中で具体的に現れてくる諸問題(少年問題など)を、
山内幸雄教授と一人一人を差別なく大切にしながら精力的に解決していく女性が求められています。高村初子さんはそんな役割を果たせる人物です。彼女には学習力と実行力とリーダーシップがあります。社会を良くしていこうとする熱意があります。熱意は人を感動させ動かします。私は彼女の誠実な熱意に感動したひとりです。
 私は、高村さんのような男女共同参画を学習した有為な女性が活躍されることを期待しています。そして、あとに続く女性達の励みにもなってくれることを望んでいます。
山梨学院大学 法学部教授 山内幸雄

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