@ 『半落ち』 日本 2004・1/17
佐々部清監督 寺尾聡・柴田恭平・原田美枝子・吉岡秀隆
☆☆☆☆

A 『アドルフの画集』 ハンガリー 2004・2/16
メノ・メイエス監督 ジョン・キューザック・ノア・テイラー
☆☆☆
1918年ドイツのミュンヘン。
第一次世界大戦に敗戦し、人々は混乱とバブル経済の中で新しい時代を模索していたが、アドルフ・ヒトラーも多くの帰還兵達と同じ、孤独と困窮の生活を送っていた。
若き日のアドルフ・ヒトラーは、画家志望で身寄りもフィアンセも失い、職も住むところもなく、途方に暮れていた時、一人の裕福なユダヤ人画商と出会う。
ユダヤ人画商は、彼の明るい未来の街のスケッチを観て、彼の将来性を絶賛し絵画の道を歩ませようと尽力する。
しかしアドルフ・ヒトラーは、ユダヤ人排斥の演説を生活のため軍から引き受て多くの支持者を得る。
それでも芸術家の道に進もうとユダヤ人画商と待ち合わせた店で、自分の作品を手にして芸術家としての夢を膨らませながら彼を待つ。
しかし、個展を開き画家としてのスタートをとの矢先、ユダヤ人画商は待ち合わせの店の近くで一人襲われ倒される。
もし、芸術家としてスタートを切ることができたなら、独裁者としてでなく別の人生があり、多くの悲劇を生むことも無かったのかなぁー・・・・と。
彼を理解しようとは思わないが、若き日のアドルフ・ヒトラーの孤独や焦燥、生身の彼を見ることができる。

B 『ホテル・ビーナス』 日本 2004・3/19
タカハタ秀太監督 草なぎ剛 中谷美樹 香川照之 市村正親
☆☆☆
女装のオーナーが経営する、ホテル・ビーナス。
ウェイター兼世話係のチョナンをはじめ、ここで暮らす住人は誰もが過去を背負っている。
ある医療ミスがきっかけで酒に溺れた元医者のドクターと妻のワイフは、
何時も激しい言い争いの声が絶えない。
ソーダは花屋を開く夢を追い店主の罠に嵌る危険なことが・・・
ボウイは、幼い頃母親にこのホテルで捨てられた・・・今は、強がって自称殺し屋を語っている。
そんなホテル・ビーナスに、無愛想な父、ガイと、サイの何か訳ありの親子がやってくる。
チョナンは、口を利かない娘サイの心を何とか開こうと、
父親が仕事に出ている間に、チョナンの仕事を手伝わせる。
サイとチョナンの台詞のやりとりは殆ど無いが、
時折交わすタップのステップ音で心のドアをノックし、
やがてサイの心は少しずつ開いていく・・・・
女性オーナーの台詞に『人は、みんな背中に何かを背負ってる。
その背負ってるものがやがて翼となり空を飛べるんだ。
背負ってるものが重ければ重いほど翼も大きく、それだけ高く空を飛べる・・・』
人生、今 苦しくとも、やがていい人生がやってくると信じて生きよう〜と。
そんな気持ちにさせてくれる作品です。


C 『oasis』 韓国 2004・4/1


イ・チャンドン監督 ソル・ギョング ムン・ソリ
☆☆
刑務所を出所したばかりの男が被害者のお宅に挨拶に行き、彼女と出会う。
彼女は、重度の脳性麻痺で家族からも余計物とされ一人寂しく・・・
そんな冷淡な人々の中で、彼らのラブストーリーが始まる。

D 『トロイ』 アメリカ 2004・5/23

ウォルフガング・ペーターゼン監督 ブラッド・ピット エリック・バナ オーランド・ブルーム ダイアン・クルーガー ショーン・ビーン
☆☆☆
一人の美しい他国の王妃を奪い、史上最大の戦いの幕が開く。
物語は、紀元前12世紀に起こったとされるギリシャ神話。
恋の情熱によって引き起こされたトロイ戦争を、CGなどの映像で壮大なスケールで描いた歴史スペクタル
役作りとはいえ、ブラピのマッチョマンな姿には驚き!
オーランド・ブルームもロードオブザリングの時よりも男らしく素敵に演技。
彼らが重い甲冑に身を包み、戦場で戦う姿には、惚れ惚れするほど。

E 『白いカラス』 2004・6/1
ロバート・ベントン監督 ニコール・キッドマン アンソニー・ホプキンス
☆☆☆

アフリカ系アメリカ人を侮蔑する"spook"という言葉を大学の老教授がアフリカ系の学生にたいして言ってしまったことからこのドラマは始まる。
即座に謝罪していれば無事だったかもしれないが、頑迷に謝罪を拒否したので大学を追われることになった。
実はこの老教授、皮膚の色が白かったので表向きはユダヤ人で通してきたのだが、アフリカ系だった。
白い肌に秘密を隠して生きてきた男と、白い心に傷を抱えた女の静かな恋愛が始まる。
地味だが、二人の一番求めていたパートナーに出会えた瞬間を見る事ができる。

 
この日、初来日したロバート・ベントン監督の舞台挨拶があった。
この試写会で、女優 マルシアさんが『白いカラス賞』を受賞。

F 『クリムゾーン・リバー2 黙示録の天使たち』 仏 2004・6/12
オリヴィエ・ダアン監督、ジャン・レノ、ブノワ・マジメル、カミーユ・ナッタ、クリストファー・リー

残虐な死体の大盤振る舞いで、ドキッ!とするほど音響も凄くストーリーもイマイチ分からない・・・
この手の作品は、苦手・・・笑

G 『スキャンダル』 韓国 2004・6/16
イ・ジェヨン監督 ペ・ヨンジュン イ・ミスク チョン・ゴヨン チョ・ヒョンジェ

☆☆☆
時代背景が朝鮮貴族の世界で、平安絵巻のような華麗で豪華な衣装。
ペ・ヨンジュンのプレイボーイもなかなか魅力的ではあるが、
きわどいシーンの連続でイメージがガラリと変わっていた。
ペ・ヨンジュン扮する遣りたい放題の領主様に呆れてしまったが、
それでもラストシーンでは、人間らしい?純愛にほろっとさせられる。
なるほど上手い演出に仕上がってる。

H 『クイール』 日本 2004・6/23
崔洋一監督 小林薫、椎名桔平、香川照之、戸田恵子、寺島しのぶ、名取裕子
☆☆☆
盲導犬になるまでには、生後1年はパピーウォーカー(育ての親)の元で、
"叱らず"愛情だけで育てて、後に訓練士(椎名桔平)による本格的なトレーニングが開始される。
そんな厳しい訓練を経て、一人前の"盲導犬"として、世に出る数少ない犬です。
盲導犬は、ただのペットではありません。目の不自由な方にとっては大切なパートナーです。
そして、生き物です。別れもきます。
そんな大切な生き物、盲導犬クイールの生涯を丁寧に描かれてる。


I 『海猿』 日本 2004・6/27
羽住映一郎監督 伊藤英明、加藤あい、海東健、香里奈、伊藤淳史
☆☆☆☆
海上保安官の中で、潜水士になれるのは、わずか1%。
全国から集まった海上保安官14名の若者。
彼等は潜水士になるため、50日間の厳しい特訓を受けることになる。
中でもラスト海底でのシーンには、ハラハラドキドキしながらも、
えっ?まさか〜??とか思っちゃう場面もありましたが・・・汗
しかし、仲間の絆や恋愛・おちゃらけシーンなど多彩で。
笑いあり感動ありドキドキ感ありの普通に楽しめる娯楽映画です。^^


J 『スパイダーマン2』 米 2004・8/1
サム・ライミ監督 トビー・マグアイワ、キルステェン・ダンスト、アルフレッド・モリーナ

☆☆☆☆
今回は、前作とは違ってより人間味溢れるスパイダーマン。
MJとの恋に悩みスパイダーマンとして生きることに疲れ、自分を見つめはじめる。
自分に迷いがあると、変身出来ず糸も出せない。
一度は止めようと決めたけど叔母の言葉に 思いを新たに正義のために生きようとする。
普段の姿の弱々しいピーターとスパイダーマンに変身したたくましい姿とのギャップが凄い。^^
ビルの谷間を飛ぶシーンはカッコいいが・・・・あまりにもリアル過ぎていて見ていると疲れるぅ・・汗
ブレーキの利かなくなった電車を止めるシーンなど、自分でも全身に力が入っていた・・・ふ〜

K 『サンダーバード』 英 2004・8/11



K 『ブラザー・フッド』 韓国 2004・08/16
カン・ジェギュ監督 チャン・ドンゴン、ウォンビン、イ・ウンジュ、チェ・ミンシク、コン・ヒョンジュン
☆☆☆☆
1950年6月、朝鮮戦争の勃発により、韓国軍に無理やり徴兵され、
戦場に駆り出された兄弟愛に焦点を当てたもの。
父亡き後、母と弟の面倒を見ながら家計を支えていた兄ジンテは、
大切な弟ジンソクを戦場から生きて家に送り届けるために、銃を取り英雄になる決意をする。

本格的な戦争映画・・映画のほとんどが激しい戦場のシーン。
じっと見てられないほど激しく残酷。
昨日までは ふつうの人が 戦場では自分を守るため
国を守るため 家族を守るために・・・・人を殺す。
そして、これが戦場では 英雄になる。
可笑しな愚かな話です。

L 『LOVERS』 中国 2004・09/01
ン・イーモウ監督 金城武、アンディ・ラウ、チャン・ツイー

☆☆☆
唐の時代の中国 朝廷と反乱軍飛刀門の対立。
任務のために 騙し合いお互いの愛情を利用したはずのジン(金城武)とシャオメイ(チャン・ツ
イー)。
しかし 次第に惹かれあう二人の思いが切ない
遊郭で舞ったショオメイの優雅で美しい衣装での舞にうっとり。
彼女は、チャン・イーモウ監督の『初恋のきた道』に主演した、あの可愛い少女でした。
こんな素敵な女性に成長したことに、うるうる^^

内容的にはストーリー性に少し乏しい気がするが、前作『 HERO』の監督が描く美しい映像とアクションには感動。
ラストの3人の戦いのシーンで、紅葉の秋から 雪が舞う冬の季節にまで戦ったのには・・・は〜汗
この映画は 二人の男と一人の女性のタイトル通り愛をテーマにした切なく描かれた愛の物語で、
3人のそれぞれの思いが 痛いほど伝わってくる・・

M 『アラモ』 米 2004・09/17  (MOVIXさいたま プレミア試写会)
ジョン・リー・ハンコック監督 デニス・クエイド、ビリー・ボブ・ソーントン、ジェイソン・バトリック


アメリカの魂「アラモ砦」の13日間に、命を捧げた熱き男たちを描くスペクタクル・ドラマ。
1836年、メキシコからの独立を目指すテキサス義勇軍が、アラモ砦を占拠した。
若き司令官トラヴィスは、義勇兵のリーダー、ジム・ボウイと対立しながら、砦を守る任務に就く。
テネシーからは伝説の英雄クロケットが加わり士気が高まるが、
数千というメキシコ軍にたった200人足らずで闘う兵力の差は大きすぎる。
13日目、夜明けの暗闇の中、メキシコ軍が静かに砦に近づいてくる・・・
男達の誇り高い信念の物語。
アメリカ大陸の歴史を動かす場所。「リメンバー・ジ・アラモ」・・・アラモを忘れるな

"愛すべき人がいた。守るべき家族があった。戦う理由などほかにはなかった・・・"
結局男の意地とプライドでアラモ砦を守る為に、そして独立するために
多くの人々を犠牲にし家族をも失っちゃった!と言う、なんとも切なく悲しい結末。

N 『2046』 中国 2004・10/29
ウォン・カーウァイ監督 トニー・レオン、木村拓哉、コン・リー、フェイ・ウォン、チャン・ツィイー

60年代 香港で過去の恋人を忘れられない作家チャウ。
そのチャウが不思議な近未来小説『2046』を書いている。
タイトルの『2046』 そこに行けば失われた愛を見つけることが出来る。
かつての恋人を忘れられず 自らの小説の中のミステリートレインに乗ったチャウ。
そこは ウォン・カーフェイの世界 美しい映像がそこにあった。
チャン・ツィイーは チャイナドレスも似合っていて大人の雰囲気。
キムタクは、ずーっと日本語でチャウとの切ない恋を好演って思うが、
トニー・レオンの怪しげな魅力が強くキムタクの存在感薄い・・・

O 『オールド・ボーイ』 韓国 2004・11/9
パク・チャヌク監督 チェ・ミンシク、ユ・ジデ、カン・ヘジュン


ごく平凡に人生を送っていた男、オ・デス(チェ・ミンシク)は、ある晩、雨の中 忽然と姿を消す。
気づくと彼は見知らぬ狭い部屋で監禁されていた。
いったい誰が!?何の目的で?
1年、2年と月日が過ぎ、自殺、発狂も許されず、ただテレビと共に幻想の中、日々を無為に過ごすのみ。
彼は、何年も費やして壁に穴を開け、部屋を脱走しようと企たり・・・
そして、自分を監禁した者への復讐だけを生きがいに、自らの身体を鍛え始める。
そんな監禁から15年たったある日、デスは突然解放される。
下界に出たデスは、まず自分を監禁した相手の正体を探り始める。
そして、復讐を誓うデスのもとにウジン(ユ・ジテ)という謎の男が現われ、
彼はデスに5日間で監禁の理由を解き明かせと、お互いの命を賭けた"ゲーム"感覚のサスペンスもの。
そこには想像を絶する、恐るべき策略が・・・

手の甲に刺青を刺したり歯を抜いたりと、思わず目を覆いたくなるような過激なシーン・・・・・
今回、ユ・ジテは悪役で、残酷で冷徹で不気味な男を熱演している。
とにかく凄いし怖いし暗い・・・・感想は、"ふ〜 疲れたー"^^;

P 『いま 会いにゆきます』 日本 2004 12/1
土井裕泰監督 竹内 結子 中村 獅童
武井 証 浅利 陽介 平岡 祐太 大塚 ちひろ / 中村 嘉葎雄 / 市川 実日子 YOU 松尾スズキ 小日向 文世



Q 『ボーン・スプレマシー』 米 2004 12/20 試写会(九段会館)
ポール・グリーングラス監督 マット・デイモン、フランカ・ボランテ、ブライアン・コックス、ジュリア・スタイルズ


next