Bargaining スキルについて

2004.9.24

Bargaining て一体何なのよって話です.そもそも Thief のスキルですが,初期 Trait で Shopkeeper's Apprentice をつけることにより他のクラスでも取得できます.店で買物するときに値引きして安く買い取るスキルですが,その仕組みは次のようになります.

原価と売値

SB で売り買いできるアイテムはすべて原価が設定してあり,店のアイテムは原価に利益を加算した値段で売られています.店の管理者は個別のアイテムの原価を変更したり,ベンダーごとに利益率の設定を 0% 〜 299% の間で自由に設定したりできます.

たとえば原価 21754 の Indomitable Tower Shield of Defense を利益率 10% の Shieldsmith で売りに出したとすると,

21754 × 1.1 = 23929

という値段で買取リストに並びます.これを誰かが買った場合利益率 10% 分の

21754 × 0.1 = 2175

が店の利益となります.店の管理者が Def 75 Passive Def 3 の盾は需要があるのでもっと高く売れると判断して,原価を 100000 に設定したとすると,売値は

100000 × 1.1 = 110000

で,これが売れた場合には原価と売値の差額の 10000 が店の利益となります.

Bargaining

店の管理者が設定した利益率を一方的に低くして買い取ってしまうスキルが Bargaining です.これをよく知らない人が店の管理をしている場合には,文字通りバーゲン価格でいいアイテムを買い取ってしまうことが可能になります.

当然 Bargaining スキルが高いほど利益率を低くして買い取ることが可能になるわけですが,Bargaining % と利益率の関係はどうなっているでしょうか.ずっときになっていたこの疑問について実験してみました.まず Merchant で利益率を 10% に設定して,アイテムの原価を適当に付け替えて 100000000 にしてみました.普通のキャラで買取りウィンドウを出すとこのアイテムの値段は 110000000 と表示されます.

Bargaining スキルを持ったキャラでこのアイテムを見ると次のようになりました.



ここまでくると,何が起きているか明かですね.管理者が設定した利益率の 10% が,Bargaining % 分だけ削られて,

Bargaining 17% なら利益率 10 × 0.83 = 8.3%
Bargaining 18% なら利益率 10 × 0.82 = 8.2%
Bargaining 19% なら利益率 10 × 0.81 = 8.1%

となっているわけです.Int を目一杯まで上げて Bargaining 27% としたところ,予想通り

となりました.これから先は Int では無理だったので Thief トレーナーで Bargaining を上げました.


Bargaining 90% で利益率が管理者が設定した 90% 引き,つまり 1/10 まで減りました.

問題はこのあとですが,経験的には Bargaining による利益率の割引は 1/10 より下にはなりません.実際 Bargaining 91% にトレインしてみましたが

となって Bargaining を 1% 上げた効果は何もありませんでした.

結論

Bargaining を鍛えて買物キャラを作る場合は,Int による Bargaining スキルの上昇分も込みで Bargaining 90% まで上げると,利益率を管理者設定の 1/10 まで引き下げて買物することができる.Bargaining を 90% 以上に上げることは全く意味がない.