格差社会の原因と危険

「格差社会の原因は、米国流の市場原理主義・それに基づく日本の改革は危険であり、劇薬  

 「景気は回復した」と言われている。だが、多くの町民は、実感できないでいるのではないか。多分、一部の大企業だけではないかと思うのだが、どうだろうか?
 もし、「景気は回復した」と言うのであれば、その恩恵は働く人に還元されなければ、消費が上向きにならないのではないか!

会社だけが空前の利益では、本物の景気回復とは言えない。

まして、リストラで正規雇用(平均年収454万円)を減らし、それ以外(全雇用者の3割超で平均年収は正規雇用者の半分以下)のパートや臨時、嘱託、派遣と言った人達で人件費抑制した結果であれば、利益の再配分が機能しているとは言えない。
 国際化した大競争の時代を生き抜く企業も、コスト削減に努力されるのは、分かるが、それも行き過ぎて、ワーキングプアと言う年収200万円以下の「働く貧困層」やアルバイトやフリーター等を助長、放置すれば、格差社会の拡大となって「犯罪」や「自殺」等社会不安を増しかねない。 

経済協力開発機構の分析によると、相対的な貧困層(年間所得中央値 476万円の2分の1238万円」以下の所得で生活する人々、6.5世帯に一世帯ある)の割合が先進国で、米国に次いで2番目に多いと言う

終身雇用が破棄され、かっての中流階級が没落し、一部の富裕層とそれ以外という二極化が進んでいるそうだ。

それも年々拡大していると言う。

これらは市場原理主義」を取り入れた「効率性」と「合理性」を求めた結果の勝ち組、負け組みと言うリストラである。
 この事は、大局観で見れば、言わば大人社会の陰湿な「いじめ」である。  子供は親の背中を見て育つと言われる。こども社会で起きている陰湿な「いじめ」は、大人社会の写す鏡である。

子供まで自殺するのも、また同じである。 

実体経済を破綻させ、人心をも荒廃させる米国流市場原理主義は、民間開放や規制緩和と言う改革の衣をまとってやって来る。

建築物の検査を民間開放したら姉歯氏の耐震偽装事件が起きた。

研修医制度を改革したら、医師不足が深刻化した。

憲法を含め、安全、安心分野、教育、農業、医療の改革は、取り返しのつかない劇薬があることを忘れないで欲しい