第2回議会定例会における一般質問(平成19年6月開催)

 

 南会津町平成19年度第2回定例議会が、来る6月15日より21日まで開催されました。

 人口減少の歯止め策 企業誘致に全力を

(質問) 南会津町が合併して一年三ケ月経過したが、少子高齢化の進展が早く、人口の減少は年間約五00名、世帯でも約九0世帯ほど減少しています。このまま放置すれば、六五歳以上が50%を超える限界集落が多くなって、やがては集落消滅への道を歩むことになる。人口減少の歯止め策として福島県でも知事自ら企業誘致の営業本部長として奔走しています。我が町としても県と一緒になって企業誘致に最善を尽くすべきではないか。荒海地区の森の前工業団地の拡張なり、新しい工業団地の造成を考えてはどうか。さらには、固定資産の減免、水道料の割引、補助金等他町村に負けない優遇策を提示すべきだと思いますが、町の優遇策はどのようなものがあるか伺いたい。又、企業誘致推進班の編成や企業誘致のチラシを作成して、広く町民の協力を仰いでみてはどうか。南会津町に進出を希望した企業の数はいくつあったか

町長企業誘致は町の最重要政策である。景気の低迷や企業誘致を取り巻く環境が厳しく、誘致が進まない状況である。いくつかの工場跡地の再活用のため、既存企業等でつくる南会津工業会と情報交換を行っているところです。森の前工業団地については、本町の特性に合い、末永く付き合える企業等の誘致と株式会社観光公社の方で、四つの第三セクターとつながりながら南会津の農産物や商品開発を含めた販売の物流の拠点として、また雇用の場として現在検討の段階に入っています。町の優遇策としては、固定資産税の課税免除はありますが、各種使用料の割引はしておりません

補助金につきましては、既存企業との兼ね合いもあり慎重に対応したい。企業誘致のチラシ作成は、今後内部で検討してまいりたいと思います。尚、新しい工業団地の造成は、考えておりません。南会津町に進出を希望した企業の数は、3件ございましたが、誘致には至っておりません。

 

厚生年金   年金記録漏れ         町民サイドでアドバイスを

国民年金

 

(質問) 社会保険庁は、基礎年金番号に統合されていない「宙に浮いた」年金記録約五千万件と厚生年金が始まった昭和十七年から昭和二十九年にかけての加入・納付実績一千四百三十万件(マイクロフイルムのまま)があることを発表した。さらに国民年金納付実績名簿を既に廃棄した自冶体が約二百八十もあることも判明した。そこで質問しますが

@旧四町村に、国民年金納付実績名簿が置いてあるか

A国民年金はもとより厚生年金も含めて納付した年金記録を町民サイドに立ってアドバイスすべきだが

B(太平洋)戦争中の軍需工場に勤務した八十歳前後の人を中心に厚生年金の期間調査依頼書も役場の窓口に置くべきと思うが

C国民年金・厚生年金が連続的にわかるように社会保険事務所にある端末機を市町村にも置くよう働きかけてはどうか

町長@国民年金納付実績名簿は、平成十三年度まで国民年金保険料を取り扱っておりましたので旧町村役場に保管してございます。

A社会保険事務所と連携をとりながら、年金相談者の支援、窓口対応を真摯に行って参りたい。

住民生活課長B(厚生年金の)期間調査依頼書は十分活用させて頂きたい。

C(社会保険事務所にある)端末機を町に置くことは、社会保険事務所との協議の中で一つの議題になるのかなと思っております。

 

長期間人事異動無しの広域市町村圏組合  人事も視野に入れるべき

 

(質問) 町長が、このたび広域市町村圏組合の管理者となりましたので、質問するわけですが、長期間人事異動せずに実質同一部署に三十年近くいたり、同一の管理職に二十年いるという話も聞いています。同じ顔ぶれで同一部署に長くいるということは、不正・腐敗の温床になり易く、人事管理上、好ましいことではありません。負担割合に応じた職員の何名かは異動させることも必要かと思います。

町長去る十三日に管理者と事務局、消防本部、出張所等の懇談会をやりました。今まで管理者との懇談会をやったことが一度もなかったと聞いて、実はびっくりしたところです。今後の懇談を通じて、再度問題点を拾い上げて行きたい。さらに郡内構成町村長との協議の中で「人事交流を含む」課題解決に向けた取り組みを進めてまいりたい。