第3回議会定例会における一般質問(平成19年9月開催)

 

 南会津町平成19年度第3回定例議会が、来る9月21日より10月1日まで開催されました。

 

今回の議会での一般質問でのやりとりは、次の通りです。

特別養護老人ホーム満杯

有料老人ホーム建設誘致を

 

町長待機者がある以上、何とかしたいが、現実的には難しい

 

八月一日現在で、南会津郡内にある5つの特別養護老人ホームは、定員250人の入所者で満杯であります。また、待機を余儀なくされている方が、実質272人というふうなことでございます。

 これ以上、公で介護施設建設が難しいなら、民間の介護施設、有料の老人ホームでも、この南会津管内に、誘致してもらえないかと、こういう声が多く聞かれます。幸いにも当南会津町は関東圏と鉄道でも結ばれておりますし、温泉施設も数多くあることから、土地でも、固定資産税も、あるいは温泉も水も提供してでも民間の介護施設、有料の老人ホームを建設誘致する考えがあるかどうかを伺いたい。

 

町長民間企業による介護保険施設の建設は、補助金等がなかなか見込めないことから多額の建設費を要することになり、そのため入居を条件として高額な入居一時金を一括負担することになることや、毎月の施設利用料金を含めた経費も高額に設定されているため、高額所得者などの一部の人しか入所できない施設になる可能性が高く、また、当地域では、冬期間、大雪による施設の維持管理費、あるいは施設運営経費がかかることから、有料老人ホームの誘致については解決すべき課題も多いものと、認識をしております。今後、このような施設が整備された場合の介護保険財政に与える影響なども十分考慮しながら慎重に判断してまいりたいと、このように考えております。

 

四つのスキー場   会社の統廃合の決断時期は

 

今年、立ち上げた株式会社観光公社には、四つのスキー場が出資されていることから、いっそ実質持株会社として、誘客はもちろんですが、会社の統廃合もその中で検討してはどうか?

町長それぞれの会社ともスキー場のほか宿泊施設等も運営をし、年間を通しての誘客を図るとともに、経費の節減により経営の安定化に努めているところであります。現時点におきましては、資産の持ち方、経営形態が大きく違っていることや、それぞれの会社とも地域の特性を生かした事業展開を推進し、地域に密着した会社として企業努力を行い、経営の安定化のための誘客活動に努めておりますので、四つの第三セクターが鞄会津観光公社と連携しながら、地域の中で安定した経営ができるよう支援を図っております。

このスキー場の施設に関する決断ですが、滑マ光公社を立ち上げて、それぞれが出資をして、今、定期的に戦略会議をしようということでやってきています。いわゆる機械等の共同使用についてまでいきました。経費節減の行く道筋というのか、これが見えてくると。ある程度それぞれの会社で熱度が確認された段階で決断をするというのが私の立場ではないかと、こう思っております。

 

広域消防本部への負担金はよく精査を

 

広域消防本部では、かっては、救急救命士合格者に、現在では、消防司令補試験で合格者に、一号俸昇給していることがわかった。一号俸昇給するとなれば、その財源を各町村が負担することになり、厳しい財政状況の中で許されないことのように思う。負担する役場でさえ、やらないことを実施して、その負担を求めてくるのはいかがなものか?@消防司令補試験合格による昇給分負担はしないようにすべきであると思うがどうか。

町長南会津地方広域市町村圏組合に対する負担金につきましては、構成町村の主幹課長等のチェックを経て、さらに各町村から選出された広域議会議員によって事業計画や予算等を十分審議され、決定をいただいておると考えております。

公務員の給与制度につきましては、人事院勧告等により毎年見直しが行われ、その都度、条例、等の改正を行っているところであります。職員の特別昇給につきましては、給与制度上認められるものであり、その運用につきましては各団体の任命権者による裁量権にゆだねられております。ただし、特別昇給をさせる職員の割合については、規則とあわせ、予算の範囲内で実施されているものと認識しております。内容について今、精査をしているところです。その精査をしながら、さらに全般的な検証をしてまいりたい。