第2回議会定例会における一般質問(平成18年9月開催)

 

 南会津町平成18年度第2回定例議会が、来る9月21日より29日まで開催されます。

 

(質問1) ゴミ分別町民への恩恵は

 通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。容器包装リサイクル法により、ゴミの分別が、さらに細かく分類されるようになって1ヶ月以上が過ぎました。容器をそれぞれ、プラスチック製、紙製、紙パックに分け、さらに段ボールと古紙に分類するようになりました。最初は面倒であったり、とまどいもありましたが日を追うごとに、容器それぞれのマークを見ては、かなりスムーズに分類できるようになってきたように思います。分別しているうちに、今までいかにプラスチック製品が多いか驚いた次第であります。おかげで、燃えるゴミはかなり少なくなりました。町民の多くも、ゴミの分別が、地球の温暖化防止に貢献したり、再利用(リサイクル)やゴミの減量化等につながるものと思っているから、面倒ではあるが手間をかけて分別してくれていると思います。まさに、分別して出す住民と回収してリサイクルに回す行政と官民協働の成果であると思います。私も分別している内に、自分がゴミ処理の一端に関わっていることに気づいた次第であります。そうしますと、この分別ゴミの行方が気になります。プラゴミが何にリサイクルになるのか、この分別で新たにいくらのお金が必要になるのだろうとか、いや、リサイクルだから売却してむしろ収益となるのかな?とか燃えるゴミが少なくなって焼却温度が下がって、かえってダイオキシン等の有害物質が出ないのかな?とか。いろいろとゴミ問題を考えるようになりました。南会津町住民も、同じような考えを抱いているのではないかと思いますし、この分別による協働の成果を納得できるような情報公開または何らかの恩恵も期待している面もあると思います。そこで、他の町村では、どのような「住民への恩恵」をしているのかな?と思い、調べて見ましたところ、一番多いのが、この分別で、燃えるゴミが減り、生ゴミが相対的に多くなることから、生ゴミ処理機購入補助と生ゴミを堆肥にするコンポストの購入補助でした。つぎに多かったのは、ゴミ集積所の設置補助でした。そこで町長に伺います。

@、今回分別されたゴミのリサイクル先(特にプラスチック)はどうなっているか情報をお知らせする必要があると考えます。広報やHPでのお知らせする考えがあるか伺います。

A、分別された売却代金(それぞれに付トンあたり?)はどのようになっているか伺います。

B、分別ゴミ回収が増加したので業者への支払いが増加したと思いますが、何割位増えたか

C、生ゴミが相対的に多くなり、重油の量も増加していると思うが、どのような対応策を考えていますか

D、生ゴミ減量対策として生ゴミ処理機やコンポスト購入補助を考えているか

E、ゴミ集積所には、まちまちで、キチンと小屋を建てている所と何もないところがあるが、補助をして設置する考えはないか

F、紙製、プラスチック製の回収を増やす考えはないか

町長 新規資源ゴミの分別回収開始によりゴミに対する関心が非常に高まっていると思います。リサイクルの重要性や現在の再利用状況を正しく理解して頂く事が分別収集を推進する上で重要であると理解しております。そこで@のリサイクル先は、建設用資材や境界ぐい等になるわけでありますが、今後、広報紙等で広く町民にお知らせしたい。Aの売却代金については、プラスチック製容器で逆にトン当たり4,455円を支払っているところです。Bの業者への支払いは、東部地区で約一割の増加、西部地区で約倍増致しました。Cの生ゴミ対策は、まず各家庭では生ゴミの水切りを徹底して頂くこと、更に現在、生ゴミの活用策を検討しているところです。D生ゴミ減量対策についても、リサイクルシステムを構築し、有効資源として堆肥等にできないか研究を始めたところですので、その成果を検証した上で補助制度の是非を判断したい。Eゴミ集積場の設置補助は、旧三村では負担を実施してきた経過がありますが、田島地区は各地区の対応にゆだねており、一律的な公費負担は財源的な面からも困難が伴いますが、今後慎重に対応検討して参ります。F資源ゴミ収集回数を増やすことについては、関係する町や衛生組合、収集業者で現行体制の再検討を実施する予定であります。

(質問2) 町出資株式会社の対応策

合併して、町民が不安視する中に、町は四つのスキー場を本当に維持管理して行けるのかということがございます。私は、原則として、スキー場を初めとして本来、事業収益で利潤追求をめざす株式会社は、一般に公正妥当な企業会計(P/L,B/S)にて経営をすべきと思っております。したがって町出資の株式会社は、町出資割合を徐々に引き下げて、利害関係者(経営者、その従業員等)に株式を移し、関係者のやる気を引き出すべきと考えます。そういった意味では、会津高原リゾート、会津高原フレンド・カントリークラブの2社は、理想的な経過をされていると思います。

現在の指定管理者制度の状態であると町所有の建物や機械施設、車両等に被害や故障、修理等があった場合、ある程度以上は、町の一般会計より支出せざるを得ないのではないかと思います。厳しい町の財政状況の中で、今後もこのような状態で、経営すれば、本来の行政に支障をきたすことになるのではないかと懸念されます。 

 町出資の株式会社は、町出資割合25%の株式会社2社(会津高原リゾート、会津高原フレンド・カントリークラブ)がある一方で、町出資100%の株式会社2社(会津高原夢開発、INA)町出資60%の株式会社(さゆりの里)があるが、今後の対応策について伺います。

@会津高原リゾート、会津高原フレンド・カントリークラブを除き、現在50%以上町が出資している株式会社を、従業員や役員、関係機関に出資の依頼をして、町の出資割合を徐々に引き下げるような考えはあるかどうか

A町出資の株式会社を町所有の建物や機械、施設等の有形固定資産を時価評価して、現物出資として株式に変えて経営参加できるような考えがあるか

B株式会社ではないが、旧町村名を取っただけの公社が3公社あるが、統合する考えはないか(田島、舘岩、伊南)どうか伺います。

町長 これら第三セクターは本来、経営健全化や組織運営の活性化等に自主的、主体的に取り組むことが求められており、出資割合の引き下げという政策も一つの選択肢として認識しています。今後、各社の経営状況等精査しながら検討してまいりたい。指定管理者制度を導入している現在、現物出資の可否を含めて調査研究をしてまいりたい。

また、公社の統合につきましては、それぞれ民間の理事長がおり、すぐにも統合するというわけにはいきません。

(質問3) 駒止湿原有料駐車場の設置と大型観光バスの一方通行の協力願い

 駒止湿原は、東京近郊では中高年にとって近くて安くて魅力あるツアーのようで大型観光バスも増加傾向にあると聞きます。ご存知のように、駒止湿原までの旧道は、道幅も狭く、S字の急カーブも多く、大型観光バス同士のすれ違う際は難儀であり危険であるといわれています。また、最盛期には、現在ある駒止湿原入口前の駐車場が満杯状態になり旧道に止めているとのことであります。そこで、このような状態を解決すべき対策として、頂上付近に有料駐車場を設置してはどうかを提案するものであります。さらに狭い旧道を大型観光バスがすれ違うため、大変危険であるため、大型観光バスに限って針生地区より上り山口地区に抜けるように「一方通行の協力」依頼をするように検討されてはどうか伺います

町長 大型バスの一方通行の強力願いは南郷側でカーブがきつく、通行不能であるため、現在のところお願いできない。駒止湿原有料駐車場は、駒止湿原保存管理計画委員会及び保護協議会で検討を頂き、それを踏まえ判断してまいりたい