SNOWBOARD BASIC

〜立ち上がれ!小猿〜

 さあ滑ろうと言うことで、小猿どもよ、まず右足のバインディングを着けろ。邪魔にならないところで着けるんだぞ。
もっと端の方だ。
行き過ぎるなよ。立ったときに落ちちゃうだろ。バインの良し悪しもあるが、他のヤツを待たせる様な事はするな。これも家で練習しとけ。
前側に立つ方は初めから出来ればいいが、小猿は苦戦すること必死なので、後ろ向きに立つやり方から説明する。
まず寝転がって、板を180度回転させる。寝転がってから足を高く上げて浮かしたまま腹ばいになるんだ。斜面に向かって上を向くんだぞ。そしたらボードを雪につけて、膝で立ってみて後ろを見る。で、板の向きが斜面に垂直なっているか確かめる。垂直じゃないと立っただけで、勝手に滑ってくからな。うまく調整したら、手をついて立つ。この時膝を曲げて、手でバランスをとる。イメージは「大きなボールを抱えている」感じだ。直径3メートルのボールだぞ。バスケットボールくらいを想像したヤツはやり直し。
もう一回山に向かうところから。
それから当たり前だけど、体重は爪先側に掛ける。踵を浮かす感じで強めに。この踵を浮かす角度を調節して、倒れず、滑らずのポイントを見つける。
それだけのこと。

正面で立つのも膝を十分に曲げて、後ろ手で斜面を押して立つ。体が起きたら、少しだけ膝を伸ばして、膝の角度を90度くらいにする。空気椅子ね。で、踵側に体重を乗せる。爪先を引き上げるような感じ。これも大きなボールを持つ感じで。違いは立つとき一気に起き上がるからバランスを取るタイミングがなれていないと難しいだけ。当然慣れればサルでも立てる。
立ったら滑るというのは大間違い!
糠喜びしてんじゃねー。
まずは転ぶんだろ?
ということで転び方です。転び方を知らないと大怪我をします。
文句を言わない!
しっかり覚えとけ!怪我ずんぞ!
一番いいのはうまい人に実際にゆっくり転んでもらって、そのときの受け身の取り方を見て貰うことだが、周りにいればこんなの読まねーよってヤツのためにここでも書いとく。

まじゅつや的正しい転び方講座

正しい転び方をしっかりマスターして、君も今日からスノーボードマスターだ!?

[材料]

転ぶヤツ : 小猿一匹

スノーボードセット一式 : 最悪裸でも可

防具 : 小猿が持ってるそれらしいのをありったけ

湿布薬 : 貼るタイプ、塗るタイプどちらでも可

[転び方]

転び方には、前転びと後ろ転びの2つあります。知らないと怪我をします。

前に転んだときは、肘から手首にかけてを全部斜面につきましょう。手のひらの部分を顔の前、肘の部分を脇の横に持ってきてハの字になります。腕には均等に体重を掛けてください。足は後ろに曲げます。草原に寝そべっている小猿ような感じになってください。ちょうど写真のようになったら合格です。

後ろに転んだときは、頭を守るように手を持っていきます。腹筋を使って体を丸めましょう。足は膝を引き付けて、板は下に付かないようにします。とにかく丸くなってください。これも写真と同じようになると合格です。頭を強く打ったら死んでしまいます・・・。気をつけましょう。

最後に帰りに整理体操を十分にして、帰ったらお風呂、その後湿布を痛いところにして寝ると効果的です。捻挫をした場合はお風呂には入らず、患部を冷やして病院に行ってください。

[一口メモ]

どっちの転び方も実際に見た方がいいでしょう。また、転んだ際、手を着くということは絶対しては行けません。手の骨は結構細いので小猿の手は折れます。手首、肩、肘の間接は人間の体重と滑ってきたスピードの勢いを全て支えることは出来ません。しかし、とっさに反応してしまうことや、予測の着かない転び方をしてしまうことはあります。そのときのために、プロテクターを買っておくといいでしょう。実際に怪我してからでは遅いです。手をついてしまう癖がある方には必須のアイテムなのです。
本物の小猿には全てのプロテクターがお勧めですが、中でもケツパッドが一番お薦めです。逆エッジという猿特有の痛い転び方があるのですが、それを軽減します。上級者になっても、パイプやエアーをやるようになったら結局いるので、持っていて損はないでしょう。


どう?
わかった?じゃ、滑るか。
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