SNOWBOARD BASIC

〜カービングターン1〜

さて、猿から人への進化の途中には2足歩行という1つの大きな壁がある。
これからはこれを乗り越えていけるかどうかが鍵となる。
スノーボードでいう2足歩行はカービングターン。

しかしこのカービングターンがキッチリできればボーダーは近い。
だって人間だもの。

これまでにやってきたこと、特に重心がしっかり出来てればさほど難しいことじゃない。
まずポイントを先に言ってしまうと、
1.ターンは目線でリード。
2.姿勢を正し、ターン方向側に壁を作る。(フロントターンならフロント側に壁。)
3.切り返しを早くスムーズに。
たったこれだけ。もちろんこれまでのことが全部出来ていればの話だが…。
これらの練習をする唯一の方法は大回りのターンしかない。
いわゆるロングターンだ。ショートターンのカービングはまず捨てろ!それは人間になってからだ。

カービングターンがしたいなら…。

カービングでのショートターンはロングターンができるようになったらその間隔を縮めてやるだけだから体さえ遅れなければすぐにできるようになる。だから最初は忘れておくこと。

ロングターンの弧は200°くらい(ようするに半周以上。切り上がる感じ。)をイメージする。
これくらいの意識をしないとロングターンではない!
なんだそりゃ?そのパタパタ切り返すターンは・・・。
俺はロングターンをしろと言ってるんだ!
サルあがりな奴はこんなのばっか。
溜息しか出ない。

たまには桃色の吐息ってのを吐かせてくれ!?

・・・。

で、ロングターンをやったからといってカービングターンがすぐできるなら誰も苦労しないわけで、それでもなぜロングターンなのかというと、切り返し、抜加重、目線など、カービングターンに必要なものをゆっくりできるから。練習なのにバタバタしてたら確認できないだろう?

そしてその間にカービングターンの感覚だけ手軽に体験してみる。
その名も『ハンドスライドターン』。
目線のリードも、切り返しも必要ない。姿勢と壁だけで出来る。まさにサル上がりなターンだ!
フロントのほうが簡単だからはじめはフロントターンで。
やり方は、まずサルなりにサルあがりなフロントターンをスピードを少しつけて1ターンだけやる。そしてそのターンの途中でボードの先が斜面下方向から横方向に向きだし姿勢が安定したところで体(特に足首)を固める。フロント側に壁をイメージして後ろの手(レギュラーなら右手)をその壁を触っている感じで雪面をスライドさせる。本当に雪面に手がついてしまうとターンが止まるから、触れるか触れないか微妙な感じで触れない…。わかるね。
切り返すことは考えてないから当然ターンは半円を描いて上に向って切り上がる事になる。止まる心配さえ要らない。簡単だろ?

ただし人が来ていないことを確認してからやること!これ重要!

初めてなら圧雪された所でやるほうがいい。コブがあると跳ねちゃうから…。ホントは適度に力を調節して吸収するんだけど、1ターン完結なんだし、その調節もまだできないだろうし…。

サル上がりじゃしょうがないよ…。

このとき、サルターンより少し思い切って体を先行で内側に倒しこみ(腰から折れないように注意!)、エッジを雪面に突き立てて、それによってできる
レールを板が滑っていく感じ
を掴め。 こんなことを2、3回もやれば姿勢を固定させたターンの後半がカービングターンの感覚だから、カービングターンがなんとなくイメージできる。
これを、フロントサイド、バックサイド共に練習しておきなさい。

そうそう、途中からはわざわざ手をスライドさせなくてもいい…。
サル上がりをアピールすることになるから…。
覚えたら待ち合わせてる友達のところに行くときに使ってみるといい。自然にさり気無くだぞ!
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