GROUND TRICK 2

注意事項
猿どもはここを読んでも上達の役には立たないので読まないこと。
この講座はスノーボード講座3以上の実力を必要とします。猿が挑戦すると100%怪我しますので、飼主の方は取り扱いに注意してください。
十分な滑走技術を要していても、トリック、エアーなどに興味がない方にもここは必要ありません。ただし、フリースタイルの名前が哭くので速やかにアルペンに転向してください。
〜フェイキー(fakie)〜

フェイキーとは別名SW(スウィッチ)とも呼ばれている、ボードのテール側を前にして滑る滑り方のこと。
簡単にいってしまうと、いつもと反対向きに滑ることで、おそらくfake(ごまかす、ふりをする)からきている。
つまりフェイキーで滑ってて他の人から見られた時に「あれ?グーフィー?」とか思わせなきゃいけないってことだな。
ちなみにスイッチというのはスイッチスタンスってことで、スタンス(立ち方)を変更するってこと。

フェイキーを覚えるメリットはグラウンドトリックや、エアーで回転系ができるってことかな。あとハーフパイプに入るのにも必要。細かい事言えば、林間を滑るとき方向転換がやりにくいときとか、狭いところ滑るときはあると便利。
あと、滑って周りの人に「おっ!こいつやるな。」って思われること。
ちゃんと滑れるようになるとフェイキーを使った技ができるだけでなく、一つのうまさの象徴(ある程度やってるっていうこと)にもなっていい。

そして滑りの楽しさも倍増する。なぜなら前と後ろ両方滑れる上に、廻す(スライドでもエアーでも)という動作も楽しめるから。

こいつも是非マスターしたいところだ。
やり方は、フェイキースタンス(テール側が前)になってレギュラースタンスと同じように滑るだけ。
だから横滑りのあとからもう一回フェイキースタンスで1回ターン、連続ターン、カービングターンと全く同じ方法で練習すればいい。一回やってるから簡単だ。

問題はバインディングのセッティング角度がいつもと反対ってこと。
初めて間もない人は両方ともノーズ側を向いてセッティングしてある。
ここらでダックスタンスを導入してもいいわけだが、ダックにしたからといって滑れるって訳でもない。ダックにするのは本当にフェイキーを多用するようになってからでもいいだろう。
で、フェイキーを練習する前にやっておいて欲しいことは、平地でちゃんとフェイキーで滑るイメージをして欲しい。
実際に平地で後ろ向きに滑るつもりでやってみると、窮屈な感じになるはずだ。
特にバックサイドターンの時のイメージ(実際もそうだけど)が「え!こんなに?」っと思う。だけどこの感じだけ持っていないと実際にやるときどのくらい体使うのか良くわからん。
あとコツをいうと、膝を開くことかな。
ガニる(ガニ股になる)ことで滑りやすくなる。重心を落とすことでもあるから、当然だけど、フェイキーでいう前側に重心を乗せやすくなるから。
まあ、ガニっとけ。
割とスタイリッシュだし。
レギュラースタンスでも使ってるだろう?それをちょっと大げさにやっとけば間違いないかな。
そうそう。ディレクショナルボードを使っている人はいつもは板の前側が長く取ってあるけど、反対になるからターンのタイミングが多少違う。
だけど、パークに入るわけでもないのにツインチップを買う必要も無い。
そのタイミングの違いはイメージでちょっと早い感じ。
曲がり始めてからググッと曲がる感じから、曲がり始めてグッと曲がる感じに変るかも。
あとはレギュラースタンスの完成度がそのままフェイキースタンスの完成度にもなってくる。つまるところレギュラースタンスがうまくない人はフェイキーいくら練習してもうまくなりにくい。レギュラーでできることをフェイキーで少しずつ試していくだけだから。

練習の初めは初心者に教えるときにでも同じ内容をフェイキーでユックリ滑って、慣れる所からかな。
一人なら、初心者コースは全部フェイキーで!とか課題を持って滑れるようになるといい。
ドリフトターンまで出来るようになったら、直滑降もちゃんとやって、このころからグラトリにチャレンジしてもいいだろう。
あとはカービングまで一通りできればいいんじゃないかな。フェイキーでもカービングはできるよ。当然だけど。

でも、
フェイキーでコブとか入る
必要だけは無い。やりたきゃ別だけど、目的が違うと思うよ・・・。

これだけで、あなたはフェイキーマスターです。
フェイキーのドリフトターンが出来るようになったころから、いろいろグラトリをはじめて、やりながら練習するといいかな。でも180°とかやるときにフェイキーできなかったら絶対出来ないってことだから、ちゃんとやろうね。
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