GROUND TRICK 5

～ＦＳ３６０（Ｆｒｏｎｔ　Ｓｉｄｅ３６０）～

FS180ができるようになったら当然回転数を上げていく。中級者があこがれる360だ。
これができるだけで、そこいらの中級者とは完全に線引きがされるといっても過言ではない。滑りも巧くなってるだろうからここらでゲレンデ上級者（パークを除く）になったって言ってもいいだろう。

グラウンドでの360は着地を考えるとBSの方が簡単ではあるが、回転自体はFSの方が簡単。トータルとしては人によって得意不得意が出るところだろうが、着地はズレてもとりあえず回ろうってことでFS360について先に触れる。もちろんFS180が簡単にメイクできることは最低条件なのでそのつもりで。
やり方はFS180が進行方向に顔を向けたままで体を入れ替えるつもりで回転を仕掛けたのに対し、顔の向きを回転方向に180°まわした状態で完全に回るつもりでオーリーを仕掛ける。
気持ちはBS180の時の後ろ向いてから飛ぶのをFSでやるような感じ。

そしてちゃんと１回転するには当然だが先行動作が重要になってくる。
先行動作ってのは回転を始める前に回転方向とは逆向きに体をひねっておき、回転方向への勢いをつけるための予備動作のことで、FS360の場合では、BSへ体をひねっておくことを言う。
さて、ここまで読んで理解できる人はこの講座を読んでないだろう。。。次に実際に飛ぶときの手順から練習の仕方まで書いてみる。

まずは先行動作。
これがうまくできていないと実際に回転したとき逆方向に貯めておいた逆ひねりが活きないばかりか軸ズレを起こして極めて危険。
そこで先行動作がうまくできているかFS180で確認することを強くお勧めする。
顔は進行方向に向けたままゆっくり滑り、前側の肩越しに進行方向を見るような感じでBS方向へ体をひねる・・・ここまでが先行動作。その状態からFS180を飛んでみる。少し後ろにひねった状態から体を回転方向へ戻しながら、体が前側に開いた状態でオーリー。
FS180が苦で無い人は普通にできるはず。というか、回転が楽になった感じさえあると思う。普通にできるようなら先行動作はうまくいっているってこと。
軸がズレる人は回転の戻し方がうまくないので、軸がズレなくなるまで反復練習しなければならない。とりあえずがんばれ。これができるまでは当然だが次には進めない。。
軸が安定してればとりあえず変な転び方はしない。
それどころか、実際にエアーで360を飛ぶときにも重要なことなので、ちゃんとできるようになったほうがいい。

できるようになったら次は回転の量だけど、グラウンドでのFS360なのでとりあえずめいっぱいまわしとけば間違いない。
グラウンドでのトリックはビタビタに決めなくてもいいことがいいところ。ちょっとくらい足りなくても、逆に多くても問題ない。ドンドン仕掛けていこう。でも360と言っているわけだから最終的には回転量をあわせる必要はあるが、まずは気にしないでいこう。
で、肝心の回転量の出し方のポイントは、先行動作の”貯め”を殺すことなく、一気に後ろまで向き、後ろが見えるか見えないかのところでオーリーをかまし、飛んだらすぐに後ろが見えるくらいがベスト。そのまま視線を固定するだけ。
飛ぶ前に後ろが見えてるときは板がかなりズレてるからカッコワルイんだけど、練習のときはドリフトのバックサイドターンみたいに板をズラしてから、後ろが見えてから飛ぶと割と簡単にできる。後ろを向いた状態でFS180 するだけだから(σ￣ー￣)σ
90度ターンをして、180度まわして、90度ズラして完成( ´∀`)　( ﾟД ﾟ )　…

はじめはね。。。

最後に着地だけど、後ろを見たままの着地になるんだけど、フェイキー着地じゃないし、山側を見てトゥー側で着地するから、BS180のときのことを考えればそんなに難しくない。軸がズレてなければね。

重要なのは先行動作とその貯めの開放の仕方。
あとズレてから飛ぶのはカッコワルイから、少しきっかけを与えてからオーリーするタイミング。
最後に視線を後ろで固定することだけ。そのまま回転方向を見続けると、着地してからクルクル回ってしまうから、ちゃんと固定すること。
これらに気をつけて、さっき書いたインチキな横向いてからFS180みたいなのから進化させていけばFS360はできるようになるだろう。
とりあえず先行動作からの軸が安定するようになったら、先行動作からの戻しを強くすれば回転量が増えてくからいけるはず。足りないようならオーリーの高さが足りないのだろう。そこはオーリーで高さを出すようにもう一度練習してから挑もう。
これだけで、あなたはFS360マスターです。
中級者に別れを告げる一発なので、是非習得しよう。