GROUND TRICK 9

注意事項
この講座はある程度滑れて、オーリーができるくらいまでになっていれば、誰でも閲覧可能です。ただし、実行の際の怪我などの責任は負いかねますのでご了承ください。
十分な滑走技術を要していても、トリック、エアーなどに興味がない方にもここは必要ありません。
〜プレス(press)〜

プレスとは、板のノーズかテールのどちらか一方を使って雪面を押さえることを言う。
バタートリックなどに代表されるプレス系の技は、片足側に適度な重心を保つということにその極意がある。
そして、そのスタイル出しとバランスをとる作業の一環として反対側の足をボーンすることになる。
ちゃんと滑ることが出来ている人は既に体重を掛けることは出来ている。
前傾姿勢にしたり、オーリーしたり、ターンしたりで身についているのだ。
そこを今更教えるのもなんだが、プレスの場合は決まった位置というのもあるから、とりあえず軽く触れておこう。
また、先に言っちゃうとバランスをとるのもちゃーんとターンを練習したり、いろんな地形を滑っていれば覚えてるもの。だから慣れた人ならあっという間にプレスが出来るようになる。
逆に言うと1日やっても出来ないなら、もっといろんな地形を滑ったり、オーリーとかやってみたら?ってことになる。
出直してきな。

プレスにはいろいろ種類があるが、まずはノーズプレスの解説からいこう。
読んで字のごとく板のノーズを使って雪面をプレスすることであり、強くプレスして反対の足をボーンするとテールサイドが上がってクール。
ノーズプレスと対照的な形となるテールプレスより、バインをノーズ向きに設定してあるノーズプレスの方が簡単。
それはバイン取付角度と板の特性(ディレクショナルとかで前後の長さ、フレックスが違う場合など)が大きいが、脚力の違いなどもあるだろう。
実際ツインチップの板で、バイン角度を左右対称にしているならたいした違いはない。

ノーズプレスのコツは、
左足のバインの真上に腰と頭を移動する。
ただそれだけだ。
簡単そうなのだが、初めての人にやってみろというと、やっぱり腰は残って、頭だけ移動する・・・。
だからもう一度言う。
まず頭の位置やボーンを気にせずに腰の位置だけを移動。自分のチ○コが左足バインの真上にあることを確認する。
確認するには真上から覗き込まなきゃいけないから、頭も正しい位置にいるってことだな。
そのとき右足は当然だが軽く伸びた形になっているはず。
そこで、腰と頭の位置を動かさないまま、右足を思いっきり突っ張る。これで形は完成。
ノーズプレスは体重をとにかくノーズ側に全部かけるという認識は間違いで、ノーズ側の足で踏むということを覚えて欲しい。
反対側の板が浮くのは左足を支点にして曲がるからではなく、右足をボーンすることによって右足を支点にして曲がるということも知って欲しい。
これ知らなきゃ一生できんよ。

これを知らずに、たまたま絶妙のバランスを保って出来たと勘違いしていたらジブで痛い目にあう。それに長い時間プレスを保つことが出来ないから何やらヘンテコ。だからちゃんと左足側に軸を作ってプレスする形を覚えなさい。

じゃ、実際に滑っているときにやるにはどうしたらいいかってことだけど、さっきは腰と頭を移動させると書いたけど、腰と頭のある場所の真下に左足を入れるつもりでやるといいだろう。
実際に滑っている最中には、重心を移動させるより、足を移動させるほうがすばやくできるから。これは覚えといて損はない。

何回かやってみると、どのくらい移動させれば安定してプレスできるかがつかめるから平地で何回か繰り返して、実際に滑走中にもやる。これでノーズプレスの完成。
他に気にするところは進行方向。
直滑降の途中でもノーズプレス。
オーリーしてオープンサイドに90°廻してやってもノーズプレス。
逆にブラインドサイドに90°廻してやってもノーズプレス。
フェイキーでやってもノーズプレス。だから全部やっておこう。

簡単なのは緩斜面で直滑降の途中、次がフェイキー直滑降中、その次がオープン、最後にブラインドだろう。。
廻すのは別にスライドでも、ノーリーでもなんでもいいが、基本のオーリーは覚えとかないとジブにエントリーしにくい。

で、テールプレスはそれが右足になるだけ。
さっきも書いたように最初はバランスがとりにくいが、何回もやって調整すればこれも出来るようになる。
テール角度によるけど、前足よりあまり後ろに振っていない場合や、そもそもダックスタンスですらない場合は若干テールサイドに腰が流れるくらいのイメージで移動させないと本来の位置には行かないので注意が必要。
あとはノーズプレスとまったく一緒。

これが出来ればバタートリック各種、ジブなんかに挑戦できるようになるので、是非覚えよう。
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