ONE MAKE 2

〜インディー(indy)〜

インディーとはインディーグラブをして飛ぶことの総称。
語源はindependent(独立)の略(indie・・・音楽では独立レーベル)から来てるのか、そのエアーの形からindicate(指差す 左手が指す?)やindecent(卑猥 右手が股間を隠すみたい)の略ではないかと・・・勝手に思っている。indyという英語は無いことに注意したい。
もしかしてindieが正しいのかも・・・って、そんなことどうでもいっか。

インディーグラブとは板のトゥーサイドを右手で掴むことであり、よく言われる両足の間を掴むということに限定されていない。
つまり右足の外側を掴んでもインディーグラブだし、左足の外側を掴んでもインディーグラブなのだ。
インディーグラブをして何をするかでエアの名前が変ったりする。例えばインディーグラブ・テールボーンはクレイルとかいうエア名になる。(写真はインディー・ノーズボーン移行前の状態)
エア名とグラブ名は別・・・っていう関係だと思ってて欲しい。

エアーの発展の話はこれくらいにしといて、とりあえず普通にインディーエアーの話をする。
インディーグラブは他の基本グラブよりもやりやすいと言われていて、その理由は板のトゥーサイドを掴む、ベーシックエアの形を一番崩さなくてもいい形だからである。
だからベーシックエアが安定してきたら右手を下に伸ばしてみると既に届くと思う。
触ることもできないなら、もう少し足の引付を意識してみよう。それからしっかりと飛び出しのときに手を振り上げて、空中で小さくなるときに振り下ろすこと。

そうそ、グラブするってことではじめはグラブする場所を見たくなるんだけど、見ちゃいけない。見たら着地は難しい。人間興味のある場所を見たくなるってのが正しい心理だけど、あくまで手を垂らしてそこに板があったら掴む感じで、もし板が無かったらあきらめてくれ。それに板見て飛んでもカッコよくないでしょ。
飛んでから見る場所はベーシックエアーと同じく着地地点。これだけは体に覚えさせえること。

もうできてしまった・・・。

でも・・・
それでいいの?

目指したインディーはそれなの?

まあ、インディーグラブができるって言いたい人はそれでOK。

でもインディーで魅せるならそれだけじゃ駄目だろ!スタイルを出さなきゃ。
と言うことで講座は続行する。

インディーグラブができるようになったら、上半身をひねることからはじめないといけない。
わかりやすく言うと体を正面に向けてグラブしてない方の手を後ろにまわすことだな。
目指すのは手がそれ以上回らなくなるところまでで、ちょうどスピードスケート選手のスタートみたいになるイメージ。

はじめはとにかくインディーグラブをしてから体を正面に向けること。それからグラブしてない方の手を板のヒール側に垂らすことからだろう。
グラブしてから!
じゃないと回転が始まってしまう。しかもちょっとだけ。つまり痛い目を見るってこと。
まあ、ベーシックエアで着地地点を見ることにしっかりと慣れていれば、体も自然と正面を向くようになってるだろうからここまでは難しくないはず。
そこからだんだん胸を張るように左手を後ろにそらせるようになれば完成。
できれば左手を後ろにいっぱいに引いた状態で一瞬でいいからロック(固定)すること。
それがクール。
はじめは着地まで余裕が無いだろうから、無理しなくていいけど、少し余裕が出てきたら是非トライしてくれ。
間違っても「 ( ゚д゚)ノ ハイ!質問!」みたいに手を挙げることじゃないことを肝に銘じてくれ。どこで覚えたのか、そんなダサい飛び方をしている人をたまに見かけるが、完全に間違い。手は肩より上に上げるものじゃないし、ましてや前方に上げるなんてもってのほか。(上の写真はエアー直後で、あの後に前足をボーンするときにカウンターで手を後ろに廻している。イイワケ??)

これで一応インディーは完成。これ以上はインディー○○と別の名前になるくらいのスタイルの出し方となる。もちろんそれについても解説する。
一応その前に、滞空時間がちょっと長くないとできないから、普通のインディーで、触ったようなグラブじゃなくて、しっかりと握った感覚がある人を対象とする。



じゃ、はじめます。
通常のハウトゥー本では、この後はボーンするとか、シフトするとか、いろいろ書いてあるけどやり方は書いてない。それができないって人のためにさらに講座は続く。ここがこの講座のウリ。

インディーの中で(全てのエアーの中で)一番カッコイイのはインディー・ノーズボーンというエアーとあえて断定する。
逆に、一番珍しいのはインディー・テールボーン(クレイル)。
他はインディー・ノーズテールボーン(スティフィー)あたりか・・・。
ちなみにミュートグラブでも両足伸ばすとスティフィーといい、両足を伸ばして体の前に出すエアーをスティフィーというから。だから両足をボーンした状態は全部スティフィーってことだな。

もちろんインディー・ノーズボーンが一番カッコイイってのは管理人の勝手な思い込みだから、他の人は違うって言ってもいい。
自分がどう思うかが重要
フリースタイルだし。
ということで、とりあえずここではインディー・ノーズボーンという技を教える。決まるとホントにクールだ。

ボーン(ポークとも言う)と言うのは足を伸ばすことと単純に捕らえて欲しい。
つまりノーズボーンはノーズ側の足を伸ばすことで、テールはその反対。ノーズテールは両足だな。
基本的にストレートエアーのスタイルの出し方は、足のボーン、グラブの位置、グラブの仕方、グラブの時間、グラブしてないほうの手の位置、体の曲げ、伸ばし、ひねり、板のシフトで決まることは覚えておいて欲しい。

上半身を前に向けることができたのなら、実は上半身と下半身はシフトしている状態であり、インディー・ノーズボーンの下地はできていると言える。
そして手を後ろにいっぱいに反らしているなら、実はそのカウンターとして左足がピクリと少しだけ伸びているはずだ。
その少し反応した足をもっ伸ばしてやることになる。

じゃここからノーズボーンの秘密を・・・
はじめにトゥーエッジならどこをグラブしてもいいって書いたと思うけど、それを使う。
左足を伸ばしやすくするには、掴む場所を後ろにずらしてやれば簡単。
板の中央じゃなくて右足のバインの真横内側を掴んでみるといい。(上の写真の掴んでいる位置をよく見とけ!)
掴むこと自体は普通のインディーができれば難しくないはず。そこで左手をいっぱいに後ろに反らしてみる。

( ̄ー ̄ ) ニヤリ

今までより伸びたんじゃない?・・・足。
次は自分で左足を伸ばすイメージでやってみるといい。
すると、手も勝手にいつもより後ろに反ろうとする。ホントに足が伸びたのと反対方向に手が伸びるんだ。
ポイントは体の中心から手と足を反対方向に同じ距離だけ伸ばしていくようなイメージを持つこと。
そうすると軸がずれない。
それにしても人間の体はホントによくできている。
人体の精密さに感謝。

その手足が反対方向に伸びた状態でロック(固定)するとクール。
ロックって言っても一番伸びきったところで勝手に止まるから、そこで我慢する時間を滞空時間に合わせて調節することになる。
間違っても着地まで掴んで手はいけないことは・・・もう知ってるか。

うまく足が伸びない人は、まず雪の上に座って自分はどこまで伸びるのか調べてみる。
それで単に体が硬いだけなのか、まだ行けるのかわかる。
それから板を掴む場所を両足の間にこだわらずに、右足の外側にしてみたらどうだろうか。
これはかなり大きく伸ばすことができる。だけど手を上げる方向は後ろってよりも後ろの上の方になっていくので気をつけたい・・・実は種明かしをすると、これはテールグラブの練習方法でもある。詳しくは、、、テールグラブの講座で・・・。

ってことで、インディー・ノーズボーンのやり方講座を終わる。
ノーズボーンを覚えたら、今度は逆に掴む場所を左足よりに変えてくと、クレイルに近づいていくからやってみるといい。もちろんテールボーンを目指す。だけどいきなりやるんじゃなくて、少しずつずらしていくように!
ちゃんとしたクレイルはまたそのうち・・・。

最後に、これはあくまで一例であることを念頭において、自分のインディーを極めて欲しい。
パクルだけじゃ駄目!

スタイルの出し方はいろいろあるから、全部自分だけのこだわりを持ってもらいたい。

残念ながらここから先は教えてあげられない領域。
いろいろ試して自分が一番気に入ったものが「インディー」ということで少しも問題ない。

出すぎたまねだと思うけど、最後に一応スタイルの一例を挙げておく。
例えばノーズボーンでは、伸ばした足を横に蹴りだして横に大きくとか、足を下に伸ばして上下に大きくとか、空中で余裕があれば2回伸ばすとか、ノーズボーンの足だけでいろいろある。
あとはグラブしてない方の手を挙げる位置や、グラブのリリースの仕方、指の開きから顔の表情まで。エアーを高くするだけでもカッコイイ。
上級者向けには、とにかくロック時間を長くとか、ボーンをレイト(遅らせて)で入れるとか、シフトを入れるとか、ワンフットでやるとか。
ただでさえいっぱいあるのに組み合わせもいっぱいあって、ホントに人によって違うエアーになるということが分かると思う。

だけどインディーはやっぱりノーズボーンが一番カッコイイ!と俺は思う。。。
そんなこだわりを持っくれ。
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