ONE MAKE 3

〜ミュート(mute)〜

ミュートとはミュートグラブをして飛ぶことの総称。
ミュートは消音だとか口の聞けないといった意味があるが、鳥が糞をするという意味も持つ。
個人的推測ではこのエアー自体が窮屈な格好になることから声も発せられない状態ということか、通常のミュートではグラブしていない方の手が口を覆うように前に出されることからかもしれない。
でも鳥が糞をしている状態にも見えなくはない・・・か?
(;・∀・)ハッ! いきなり話がそれた・・・。

ミュートグラブとは左手で板のトゥーサイドを掴むことであり、インディーグラブのときと同じく足の間だろうが、足の外側だろうが関係ない。
ただしこれも掴み方やスタイルによってエアー名は変るので注意したい。スティフィー(両足を伸ばす)、ジャパン、シートベルト(右足の外側をグラブ)などがある。
通常ミュートというと両足の間を掴むことを指す。

ところで、スタイルの出し方は別として、普通のインディーグラブは出来るようになっているだろうか?
できるのなら板を握る手が右手から左手に変るだけだからすぐ出来ると思う。
ベーシックエアーで飛んだあとに左手で板のトゥーサイドを掴むだけなのだが、体を正面に向けるインディーに慣れていると足の間を掴むミュートは若干窮屈に感じるかもしれない。
しかし人によってはインディーより簡単なのだそうだ。
個人的にはグラブするだけなら同程度、ミュートというエアーをすることに対しては少しやり難いといった感じ。
なぜならミュートはトゥーサイドの両足の間を掴むから、左肩を少し中に入れ込まなければならないから。
前向きに体を向けるインディーに慣れている人にとっては、若干後ろを向くような肩の入れ込みをして飛んでくのは抵抗を感じる。
というか怖い。

ということで、はじめてミュートグラブをやるなら体をあまり入れ込まないように左足の外側を掴むだけにするといいだろう。
左足の外側ならベーシックエアーが出来てれば難しいことはまったく無いし、ミュートグラブには違いないから本来のミュートのイメージも出来るだろう。
でもミュートというからには折角だから両足の間を掴みたい。

しかし左手で両足の間を掴むと体を入れ込む必要があり、体が前のめりになったり、ブラインド回転が始まってしまいそうでちょっと怖いというのはさっきも書いたとおり。

そこでミュートでは、両足の間を掴んだときの体の入れ込みのカウンターとして、はじめから掴んでないほうの手を使う必要がある。
これはインディーのときの左手を後ろに振り上げることでカウンターを入れたのと同じ動作にあたる。
手だけなら怖くないだろ。

ってことで、まずは右手の動作から覚える。
左足外側のミュートグラブが出来るようになったら、その時に右手を体の前を通して前方に伸ばすという動きをプラスする。
もちろん足の外側を掴んだミュートグラブのままで。
せっかちは怪我をするので注意。

こうすることで左手が体の前を後ろ向きに伸ばしてグラブするのに対してのカウンターを入れていることになる。
このとき手のひらは外向きで、肘は肩の高さまであげて曲げておくのがオシャレであることは言うまでも無い。

右手が使えるようになったら早速左手を内側に入れていく。
左足の外側から左足ブーツ、左足の内側という感じで少しずつ位置を変えていって、最終的に中央あたりが掴めるようになればとりあえずミュートの完成。
あせっていきなり中央を掴もうとすると空中で中途半端なサイドロール気味の前方への回転が始まるかもしれないから気をつけること。
カウンターがちゃんと効いていればそんな事態は免れるから、安全のためにも掴む場所は少しずつ内側に移動させるのがいいだろう。

さて、
分かってると思うけど、次はこのミュートをスタイリッシュに決めることを考えなければならない。
ミュートではテールボーンが一番カッコイイ!と勝手に決めつけ、ミュート・テールボーンについて解説する。

これはミュートグラブをしたままテール側をボーンするだけなんだけど、ミュートを一番大きく見せる飛び方なので、アピールするには効果的。
ボーンは伸ばす方向でスタイルが変わることはインディーの講座でも書いたけど、一番カッコイイのはフロントサイドシフティーをするときのように横方向にボーンすること。
だけどまだシフティーができる前の講座なので、ここでは下に押し下げる通常のボーンについて説明することにした。シフティーの話はまた今度。・・・こればっか(・∀・)モウヤメレ!!

じゃ、テールボーンの秘密をここから。
やり方はやっぱりグラブ場所をずらしてやるのがいいだろう。
掴む場所は左足の外側で、後ろ足を伸ばしやすくする。
ここから右足を下方向に伸ばす・・・んだけど、それだけじゃたいして伸びないだろう。
実はカウンターを入れないと足は伸びてくれない。
右手を顔の前ではなく、進行方向の一番遠く、つまり肘が顔の前に来るくらいまで伸ばしてみる。
すると右足はバランスをとろうとして勝手に伸びる。
人体の神秘!

もちろん体は手を前に出すことによって前方向にシフトするし、手は前、足は後ろに大きく伸びて、エアーがスタイリッシュになる。
数本飛んで慣れてきたら、左足の外側だった手を左足の内側に戻す。
板の中央を掴んでしまうと伸びが小さくなるので、できるだけブーツよりに掴むのが大きく見せるコツ。
この形で空中でできるだけ長くロックするとクール!
またグラブする手の伸ばし方では、肘を足の外側から廻してグラブするとより大きく魅せることができるし、他の人と違うスタイルを出すことができるので、余裕ができたら是非試して欲しい。
ってことで、ミュート・テールボーンのやり方講座を終わる。
ノーズボーンがしたければインディー・ノーズボーンを参考にやってみるといいが、ミュートでのノーズボーンはややレベルが高いと言うか、体が硬いと無理。右足の外を掴んでノーズボーンをやるとシートベルトと言われるエアーとなるが、その話はそのうち・・・。

最後に、これはあくまで一例であることを念頭において、自分のミュートを極めて欲しい。
人と一緒じゃつまらんよ。

ってことで、一応スタイルの一例を挙げておく。
テールボーンの方向、グラブしてない方の手を挙げる位置、グラブする方の手の廻し方なんかは、インディーのときと同じくいろいろある。
ミュートならではのスタイルでは、やっぱりフロントサイドシフティーとの組み合わせや、バックサイド回転との組み合わせなんかが得意なところだろう。

でもやっぱりミュートはシフティーで使うのが一番カッコイイ!と俺は思う。。。
そんなこだわりを持っくれ。
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