WEARER

〜ウエア(価格帯 上下で40,000〜100,000)〜

ウエアについて語ろうと思うが、実は語るべきところは1つしかない。。。
自分にあったものを着る!!
ってことだけ。

なにが自分にあっているかってのがポイントになっているんだけどね。それは人それぞれ。
最近のウエアはどこも素材、質感、軽さ、機能で結構頑張ってきている。頑張ってる方向性は同じのもあれば、別の物もあるけど、昔のようにすぐにビショビショになるとか、すぐ破れるとか、、、そんなに劣悪なウエアはもはや存在しないといっていいかもしれない。
立体裁断なんかはもはや標準なのだそうだ。
だからこそ、自分にあったウエアというのが正しいウエア選択の答えになってくる。
では何をもって正しい選択かってことは、人によって違うというのは先にも挙げたが、選択のポイントは、
機能
デザイン
の2つ。
デザインだけでもいいんじゃないかと思うかもしれないが、ウエアというのはスポーツで言うところのユニフォームであり、スノーボードはスポーツであるということを考えると、やはり機能を考えなければならないという単純な帰納。。。
もちろん、ゲレンデで激しく動くわけじゃない人は街中での流行りのファッションを着てても問題ない。人の目を引くために着ぐるみで滑るのもひとつの手だろう。好きなプロスノーボーダーを真似するのも手だし。。。

とまあいろいろ言ったが、デザイン重視で選んでもレベルを問わなければある程度の機能(撥水性、防水性、耐水性、透湿性、保温性、防風性、耐久性)は付いてるし、あまりに自分の好みのデザインではないときはこのうちのいくつかには目をつぶるということもありえるだろう。。。
しかし、やっぱり理解しておいて欲しい。
生地系の機能の他にも、パスケース、音源、ゴーグルケースなどのポケット類の有無や付いている位置、フードやベンチレーション、ゲーターなんかもちゃんと理解して購入したい。
ということで、「自分にあったものを着る!!」改め、
自分にあった機能を持っているウエアを着る!!
ということになる。


だからまずはじめに、自分が必要な機能を挙げてみる。
基本はある程度は撥水性、耐水性、防水性、透湿性、保温性、防風性、耐久性などの機能はあると考え、ある程度以上が欲しいということで考える。
まず、周りの人の中で自分だけが良く濡れるとか、春ボードとかの雪が水っぽいときによく行く人には撥水性、防水性、耐水性を考える必要がある。
しかし撥水性、耐水性、防水性の3つは似ているようで意味違う。まずこれだけでも覚えとけ。
ちょっとだけ書くと、ウエアでいう撥水性とはウエアの表面に水をはじく加工(撥水加工)がしてあることで、テフロン加工とかがそれに当たり、新品状態の時には水をよくはじくが、表面に加工してあるだけなので次第に剥がれていく。という特徴をもつ。(素材自体が持っている撥水機能を除く)
また防水性とは生地の内部に水分が浸透しないようにする加工(防水加工)がしてあることで、ラミネートやコーティングなどの加工がある。
それに対し耐水性とは、直径1mmの円柱に入れた水が何mmの高さになるとしみこむかを表した物で数値表示がしてあり、数値が大きいほど水に強いということになっている。
どんなヤツに必要かっていうと、時期で選ぶ人はあんまりいないだろうから、初心者、パークで遊ぶ人ってことになる。

次に透湿性。透湿性は汗とかをかいて内側にこもった湿気を外に逃がしてくれる機能のことで、一般には耐水性が高まると透湿性は下がるといわれていて、ハイクする人、激しい滑りをする人は耐水性との兼ね合いを重視しなければならない。
汗っかきの人は重視することは言うまでも無い。

保温性、防風性は読んで字の通りの機能。
暖かいこと(寒いのが何よりも嫌いな人、よく雪に降られる人は必須!)を保証してくれる。

最後に耐久性。
詰るところ長持ちするかどうかで、よっぽど変なことしない限り最近時のウエアで心配することは無いだろう。これは。。。

あとは重さとかあるんだろうけど、その辺は着てみて確かめてよ。。。


とまあこんだけあるが、そこは科学の時代。金を掛ければいくらでもいい素材は転がっています。 ようするに
ゴアテックスで間違い無い!
ってことさ。長く書いたけど。
ゴアテックスとは1平方cmあたりに14億個もの微細な穴を持つ薄いフィルム状の素材をナイロンやポリエステルなどでラミネートした素材のことで、2層構造、3層構造があり、
極めて高い防水性と透湿性
を兼ね備えているウエアには理想的な素材。もちろん防風性、耐久性にも優れている。

この素材がある限り、上記のことを考えるのは馬鹿らしいが、知識として知っておこうって事だけ。ただし、ゴアテックスにも種類があり、その特徴は違うので完全に要らない知識というわけではない。

通常のゴアテックス(ゴアテックスファブリック)のほかに、ジャパンゴアテックス(最も厳しい基準で素材の認定をしていて、この素材を使っているだけで技術力があるメーカー。コーポレートカラーがウルトラマリンブルーのため、青いゴアのタグがついている)、ゴアテックスXCR(ゴアテックスの中でも最高級素材で、撥水生地、ゴアテックスメンブレン、裏地の3層構造。従来のゴアテックスより透湿性能が高い。XCRの文字が入ったゴアのタグがついている)、ゴアウインドストッパー(新しいタイプのゴアで、高い防水性は必要としないが、高い防風性と透湿性が必要な人のニーズにこたえたウエア。一般的には相反する透湿性と保温性を両立している優れたウエア)なんてものがある。他にもあるかもしれないけど、とりあえずこれだけ。

ゴアテックスじゃないものには、エントラント(東レの素材で、防水性、透湿性を兼ね備えていて、グレードが数多くある。)、イーベント(ドライシステムと、体から発する熱や汗を直接外に排出するダイレクトベンディングが特徴でハイクアップ、春ボード時に差が出る素材で、パークライダーに支持されている)なんていう素材もあるから、なんでもかんでもゴアって訳でも無さそうだ。


その他の機能といえばフード、ベンチレーション、ゲーター、ポケット類。
これはデザインにも関係してくるけどね。
さて、俺からいえることは、
できるだけ付いてるものを買っとけ!
ってことだけ。
フード無しはウエアじゃないし、ベンチレーションは、脇、腿には必須!できれば胸、背中、上腕、脛、、、、ありとあらゆるところにベンチレーションを!

とまあ言い過ぎてるけど、フードは見た目もクールだし、雪が降ったときに威力を発揮。あったかいし。
効能は、晴れた日にわかります。あとハイクとかする人もわかっちゃいます!




さて、いよいよデザインだな。
俺から言いたいのは、ココまで長々読んでくれた人は気が付いたかと思うが、「機能を選んだ上で好きな色なり、デザインなり、シルエットのものを買えばいいんじゃない?」ってこと。
「自分にあった機能を持っているウエアを着る!!」改め、
自分にあった機能を持った
好きなデザインのウエアを着る!!
ということになる。

じゃ、デザインの選び方。っていうか、人の好みだからあんまり書けないところだが、要所だけ書いてみる。ここからは俺の考えっって感じで見るといいかも。ちなみにここでいうデザインとは、シルエット、カラーの両方を指す。


まじゅつや的デザイン講座

これまでの機能を選ぶだけで既にメーカーは絞られてきていると思う。
だけど、最近はいい素材を使うメーカーが増えているから、それでも近い機能を持つウエアまで合わせれば、やっと半分になったって感じだろう。。。
その先からがセンスとの戦いになるから肝に銘じるように!!


[デザイン選び心得]

◆流行は追うな!
ハッキリ言って、流行を追うと貧乏ボーダーは痛い目に会う。毎シーズン買い換える、もしくは来シーズンも流行は続くと確信を持つのなら話は別だが。。。
シルエットではツナギが流行った時期もあり、ダボダボサイズが流行った時期もある。外国人ライダーはピッタリ系で着るのが定番だし。。。一応最近のシルエットの流れは、下半身はやや大きめで、上半身が普段着に近いサイズらしい。これは少し続きそうだが、メーカーがそういうとこまで考えて作ってるから上下のサイズを変えるとかそんなことを心配することはない。
つまり普通サイズの上下を買っとけ!ってこと。
そして柄だが、チェックが流行る、ジャガートが流行る、原色が流行る、オールドスクールが流行る、アースカラーが流行る、ビビットが流行る、、、限がない。
流行が終わると痛いよ。「あれ、去年流行ったねー。」とか言われる。。もし流行りのウエアを買うならよく考えろ!流行の参考にするならプロライダーの大会とかのウエアをチェックすれば来年の流行が見えるとか、見えないとか。。。


◆自分のスタイルを出せ!
ハッキリ言って、これ大切。何しにボードに行くかってことだな。
ナンパしに行くなら毎年流行のウエアを買うべきだし、アルペンに行くならタイトなウエアにするべきだし。。。フリースタイルで目立ちたいなら目立つウエア。黙々と練習で目立ちたくないならベーシックカラーだし。
でも、ココを読んでるってことは、目立ちたいハズ!そしてそれは誰かに創られたセンスじゃなくて、自分のセンスで目立たなきゃ意味がない。
そこで、ゲレンデで目立つのは何かって言うと、スキルがうまいことだったりするわけで。
で、そういう人を見たとき「あの黄色のウエアのヤツ」とか言っちゃうわけで。。。
何が言いたいかっていうと、他の人と違うウエアのほうが目立つだろ?ってことだな。ベーシックな色は流行り廃りなく長持ちするけど、どれも一緒に見えちゃうんだ。
だからポイントは雪に溶け込まない、ベーシックカラー以外のしっかりした色が入っていることってことになる。
スタイルってのは上手さで出るから、グラトリとか回転系をやりたいヤツは回転したときに綺麗に見える形が必要。フードとか襟とか、、、わかるだろ?上手さに+αしてくれるのがいいんだよ。
モーグルやる人が膝が揃っているのをアピールするために膝にクロスが入ったウエア着てるのと同じ原理。
ユッタリ滑るヤツや、エアーの滞空時間をアピールしたきゃ、ユッタリしたウエアで、空気を取り込みやすい形。例えばベンチレーション、フードなどだが、回転系のときに視線が見えなくなるのに注意する必要はある。でかすぎると失敗する。
カラーはウエアが自分のテンションを挙げる戦闘服であることを考えると、自分のテンションに一番あった色がお薦め。流行追ってるとここでやられるかも。


◆試着して買え!
言うまでも無いが、写真と実物は違う。一番違うのはモデルとお前の体型だよ。
気づけ!
プロと同じウエアを買ったからってお前はそいつにはなれない。。。
結局着てみて、体型、全体の醸し出す雰囲気とかをチェックしなければならない。着て雰囲気違くなったのに、そのまま押し通そうとしちゃならない!!
また便利そうだなって思ったポケットの位置は本当に使いやすいか?とかいろいろやることはある。
この辺は個人がどう思うかの問題だからあまり口出しはしないが、納得することが大切。
板以外の道具は基本は全部試着で間違い無いと思うよ。できればバインもブーツと一緒に買うならブーツだけ付けさせてもらうとか、そういうことまでできるようになりたい。


◆かぶるな!
要するに一緒に行くやつとかぶらないウエア選択が重要。
もちろんチームで揃えるなんてことはやってはいけない!
部活か(#゚Д゚)ゴルァ!!
そういうのは小物で揃えるとか、ステッカーで表すとかいろいろあるだろつД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
ゲレンデで同じウエア見ただけで凹むのに、一緒に行くやつとかぶってたらもうどうしようもないよ。。。
少なくともメーカー、カラー、シェイプとかそういう情報交換は購入前からしておくべき。一緒に行くやつなんだから・・・。「(゚Д゚≡゚Д゚)ドッチダッケ?」みたいになるしね。
最後に、かぶるということはそれだけで人間として恥ずかしいことなのさ。


以上でデザイン講座終わり。ためになったかどうか、これはあくまで俺ならどう考えるかってことだから。。。
デザインは結局自分だよ!センスなんだよ!ヽ(`Д´)ノウワァァァン


お薦めウエアーメーカー
>>Burton(日本語)   >>BLUE BLOOD  
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